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【プロットタイプ】寄生

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

たまに自分が操り人形に思える事があるんです。

数多の人格を携えて今を生きる。そうして熱量までも自分で制御出来るようになると、上位者に自分の全てを乗っ取られた様な気分になる。

寄生虫に寄生されるって、きっとこんな感じなんだろうな。自分の意思なんてほとほと無くて、ただお上からの命令にだけど忠実に動くお人形。


鏡花が帰って来た鏡花は大人しかった。帰りの挨拶もするし、雑談もそれなりにするが、何時もの様な騒がしさがない。何処か、もぬけの殻の様な虚無があった。

そうしてその様が浮き彫りとなったのは、夕食の後だった。リビングに仰向けに寝転ぶと、特に何かする訳でもなく、寝返りを打つ。束ねられてない髪がシャラシャラと蠢いた。

「瑠衣たん……」

何だ。

「何か私……凄く寄生されている様な気がして」

顔を上げて鏡花を見る。露出した肌をくまなく観察するが、何かに襲われた様な気配はない。傷跡もない。極めて滑らかな人肌が広がっているだけ。

そこまで考えて比喩表現だと気が付いた。

「今も『素の人格』って振舞ってるけど、それさえも女帝によって操られた一部分なんだろうなって、思っちゃって……」

鏡花は自分の中に数多の人格をこさえている。そうして其れを表に出すことによって、人と繋がろうとする。そして其れに応用を効かせて、理性と本能の制御までをも可能としている。

平たく言えば、我慢の善し悪しさえも人格に委ねているのである。

「何か……女帝に寄生されて、操られているだけなんだろうなって」

声が僅かに震えていた。自分が自分で無くなる感覚。もぬけの殻の様な感覚。其れは死んでいるのと同義なにではないか。そんな彼奴の定義を思い出した。

「今更だろ。そんなの。操っているのが他でもない自分ならば、心に浮かぶ意思も全てお前のもんだ。其れを今さら不安がるな」

この世の犯罪者とは対局の様な存在だと感じた。欲望のままに振る舞うから、犯罪へと繋がる。けれどもその欲望さえも徹底的に抑え付けられたのならば、きっと今のお前の様になるのだろう。

やはり人間とは奥深い。

「瑠衣たん、添い寝しよう」

「面倒」

「意地悪しないでよ」

「勝手に入り込んで来んだろ」

ヲタ活をしない様に、熱の配分を自分でコントロールしてるとお話したと思います。

何かそこまで来ると、自分自身が空っぽになった気がするんですよ。


お上から『やっちゃダメ』と言われたものはやらないし、『やっても構わない』と言われた物だけやる。

それを誰かに言われるまでもなく、自分の中で行うと、寄生した物から命令が下っている様な感覚に陥るんです。


この何とも言えない恐怖。自分の中身はないと痛感させられる恐怖。これってある意味死ぬ時と同じ感覚なんじゃないかと思って出来た話。


それでも自分の中で生み出された物だから、全て自分の意思に他ならない。

というのがこの話。


たこ焼き食べたい。

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