桜の花がいつまで経っても咲かない件について~努力してみます!~
~ある年の春~
「なんで今年も咲かないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
姉「知らないし、まず黙れ。」
「すいません…」
私、これでも一応桜の木なんですよ。(イェイ☆)
今年も桜の花が咲く春がやってきたんですよ。普通なら桜の花がいつまでたっても、咲かないんですよ。一つ言ってもいいですか?
なんで私だけ咲かないの!?
姉さんのも、パパのも、ママのも咲くのに私は何で咲かないわけ⁉
なんなの⁉神様、差別だ!!桜差別だ!!←
皆、姉さんたちのは『桜の花、キレー』とか言ってるのに!私のは!!『この木の桜の花咲いてないね』とか言うのよ!!
私だって、咲きたくなくて咲いてないわけじゃないのよ!?
何なのかな…。何で咲かないのかな…?水分とか栄養とかちゃんと取ってるのよ。でも、なぜか咲かない。
「なんでだろ…。」
母「どうしたの?」
「あのね…!」
そして
かくかく
じかじか
母「確かにねぇ、あなたの桜の花が咲かないわねぇ」
「何で咲かないの?」
母「さぁ…。でも、あなたは確かに桜の木なのにねぇ…」
「来年、咲けるかなぁ…。」
母「きっと努力したら、咲くわよ。」
「分かった!努力してみる!」
~そして夏~
「緑の葉はおいしげるのね。」
父「そうだなぁ」
「パパ、来年桜が咲くためにはどうすればいいかな?」
父「うーん。日をいっぱい浴びて、水をいっぱいとることがパパがやってることだなぁ」
「わかった!ありがと!」
~数分後~
「って言ってもなぁ~」
「どうやればいいだろ?」
日は浴びてるとして、水はなぁ…。雨が降ればいいけど、夏だしなぁ。そうだ!
願えばいいんじゃん!
「(雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。雨が降りますように。)」
ポツッ… ポツッ… ポツッ…
ザァァァァァァ-----------------
やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
雨が降ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
神様サンキュー!!!☆←
イェェェェェェェェイ!!!!←
父「どーしたんだ。うれしそーな顔して。」
「あのねっ!私が『雨が降りますように。』って願ったらねっ!雨がほんとに降ったのっ!」
父「は?今日、雨の予報だったぞ?」
「えっ…。」
「神様なんていないんじゃんかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
姉「うるさっ(ボソッ)」
~そして秋~
姉「はぁ!?秋に何してるか!?」
「うん」
姉「地球滅亡か…?」
「いや、ひどい。うん、普通に。」
いや、姉さん。どんだけ不真面目だと思ってたの???
姉「まぁ、秋は、葉落ちを待つだけよ。」
「ふむふむ。」
うん???まてよ????
「ちょっ!姉さん!」
姉「どーしたのよ?」
「そんだけぇ!?」
姉「?うん」
いや、姉さん?問題発言だと思いますよ????
姉「冬は、栄養をためて寝るだけだもの。秋は、葉落ちを待つだけよ。」
「ということは暇なだけ?」
姉「えぇ」
~数分後~
暇だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
何にもすることねぇ←
空でもみとこ
~そして冬~
「栄養をため始めるかぁ」
~数時間後~
うん。暇。
寝ろって言われたけど、なかなか眠れなくてこの状態。
周りが寝てるから言わないけど…
どーやったら五秒で寝れるの???????????
皆すごい系?すぐに寝れる~的な
そんな体質に生まれたかった…(切実)
でも、そろそろ寝ないと怒られる←
そんじゃ、おやすみ~
~そして本番の春~
結果…
咲かなかった(ピエン(;;))
「神様のいけずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ」
母「まぁ、焦らず、少しずつ、少しずつ努力したらいいのよ」
父「そうだぞ。最初はパパだって咲かなかったんだぞ。でも、見ろ。今年は咲いてるだろ。
去年も咲いてなかったっけ?????????←
姉「あと二年くらい続けないと咲かないに決まってるじゃない。」
「分かった!これからも続けよう!そしたら咲くかな?桜の花!」
母「咲くじゃないかしら。あっ!でも見てごらんなさい!つぼみが出てるわよ!」
「ほんとだ!」
いつか咲くといいな
桜の花が
END......