表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
東方邁進録  作者: 板チョコチョコ
妖拐異変の章
14/14

お使いに行ってきて

受験が...苦しい...小説...書く...時間が......

チュンチュン....


優しい鳥の囀りが聞こえる。

朝の静けさに響くその声は人一人を起こすには充分だった。


「...知らない天井だあ」


この台詞を吐くときが来るとは...

...で、何処なんだ此処は。


この背中の感触...ベッドか。

おいおい、外の世界より寝心地がいいんだがこのベッド。

気持ちよすぎる...! ベッドが俺を離してくれない...!

ああ、なんか眠くなってきた、もう一眠りしますか。


徐々に狭くなる視界に身を委ねながら先の戦いを思い出す。


それにしても疲れた。

結局あの咲夜さんモドキは誰なんだ?

てか俺の予想だとアイツの使ってた能力...まぁ適当に「時を戻す程度の能力」だとして、あの光の柱が出てた時突然地形の破壊が止まったのはなんでなんだ?

...ま、いいや。

もう疲れた。疲れたよパトラッシュ、なんだか眠いんだ...


「Good Nightいや、朝だしGood Moningか」


意味合いの違う英語を吐きながら夢の世界へと誘われる。

しかしながら人生とはそんなにうまくいかないようで...


「起きろー! 非常食ー!」


眠気が醒めた。


な、なんなんだこの耳が蕩けるような声は...!?

まずい! こんなベッドに潜っている場合ではない!


ガバッとふかふかの布団を払いのけて体を起こすとようやく部屋の全貌が明らかになる。


白い壁に囲まれ、テーブルが一つ、椅子が二つ設置されている。

地面には絨毯が引かれており、絨毯の外側から見える床の材質はこれまた高級そうな木材。

なんというか全体的に高級感が溢れている。


うわあ、まるで異世界転生モノの貴族の館みたいな内装だな。


「おはようルーミアたん!」


「おは~、私も朝は眠いよぉ...」


は?

可愛いかよ。めちゃかわいいじゃん。


「あ、そうだ。レミリアさんが貴方の事呼んでたよぉ」


「え? レミリアさんが?」


何だろう、血の補給かな?

それだと俺死ぬんですけど.....


「あ、レミリアさんは自分の部屋で待ってるって言ってたよ!」


「てんきゅールーミアたん。でもそれって何処?」


「....わかんない!」


っておーい!

ちきしょーその屈託ない笑みで誤魔化そうったってそうはいかんぜ。

こういうとこは彼氏(自称)がしっかり注意しないとな!


「どうしたの?」


グハッ!

くそ、可愛すぎる.....勝てねえ....


「い、いやなんでもないよ。さて、じゃあちょっとレミリアさんに会いに行きますか!」


動揺を隠そうとしたらすっごい変な感じになっちゃったけどまあいいや。


その後ルーミアたんと別れの挨拶を交わしこれまた高そうな木材の扉を開けると廊下に出た。

勿論ただの廊下ではない。


「ひっろ...」


めちゃくちゃ長い廊下だった。

廊下の左側にある窓からは霧で満ちた湖が見えるが、相変わらず妖精たちは見えない。


「空、綺麗だなあ」


幻想郷に来てから常に思っているがこの館で改めて感じる。

美しい空。

美味しい空気。

目を疑う景色。


「来てよかった」


...おっと、黄昏てる場合ではない。

早くレミリアさんに会いに行かなければ。


廊下にはレッドカーペットが端から端まで敷かれて裸足でも歩きやすくなっている。

...そういや裸足なのか。


ここでふと違和感に気づく。

先の戦いで襤褸頭巾のようになっていた制服が綺麗な藍色の洋服になっていた。

ついでに土だらけになっていた体が綺麗に洗われてるし、傷口は手当てされている。

しかもこの服めちゃくちゃいい匂いするんだけど!


歩きながらそんなことを考えてると廊下の突き当りまでついたようだ。

歩いてみた感じ50mくらい廊下があった。やっぱりめちゃ長いな。

しかも、まだ突き当り右方向にさっきよりもっと長い廊下が続いている。


「くそ、まだ疲れが取れてないな...ん? あれは、妖精?」


廊下の奥の方でメイド服を着て、半透明な羽をはばたかせている妖精がぱたぱたと廊下を飛んでいる。

未だレミリアさんの部屋の位置の検討もついていないからあの妖精にきいてみようか。


「妖精さーん!」


あの妖精に小走りで近づきながら話しかけると振り向いてくれた。

あら可愛い。


「どうしたのですか?」


「えーと、レミリアさんに会いたいんですけどどこにいますかね?」


「ここの廊下の途中にある階段を一階分下がり、その後右方向へ進み、そこで見つかる一際大きい扉の部屋でございます」


「ありがとうござます!」


親切なメイドさんだなあ。

可愛いし。


---------------------------


その後言われたとおり進んでくと途中で結構な数の妖精メイドに出会ったけど全員礼儀正しいし可愛い。

ここでの俺の扱いはどうやら客人的な感じらしい。

それにしても、少し歩いただけだけどこの館、めちゃ広いな。

下から見てた時も相当大きかったけど中からだとより広く感じられるな。


「...っと、ここか」


明らかに他の扉より大きくて豪奢な扉があったけどこれだよね?

おお、なんか校長室に入るときみたいで緊張するな。


「お邪魔しまーす....」


扉を開けると中はさっき俺が寝てた部屋より二倍くらい大きい空間が広がっていた。

レミリアさんは、そこの中心に置いてあるテーブルで茶菓子を楽しんでいた。


「...遅かったじゃない、ノック位しなさい」


「す、すいません」


「まあ、いいわ。咲夜!」


「お呼びでしょうか、お嬢様」


レミリアさんが咲夜さんの名前を呼んだ瞬間、咲夜さんがレミリアさんの横に突如として出現した。

しかも、レミリアさんが持っているカップの紅茶が注ぎ足され、テーブルの上のケーキスタンドにマカロンなどの菓子が増やされていた。


「ありがと」


「いえ。それで、ご用件は何でしょうか」


すごい。

完璧な主従関係を見てると外の人間は圧倒されるんだな。

信頼しきってる関係が端からでもわかる。


「一応、貴方にも伝えておきたかったのよ。この異変について」


異変?

なんか起きてる?


そう思い、窓から外を見てみるも特に変わった感じはない。

この幻想郷での異変と言うと相当変わったことが起きる。

幻想郷全体に紅い霧がかかったり、冬が終わらなかったり...


「さて、今幻想郷に異変が起きてるのは知ってるかしら」


「いや、特には...」


強いて言えばいきなり変な人に襲われて生死の境を潜ったことぐらいだろうか。


「あら、そうなの? じゃあ言っておくけどはっきり言ってまずいわ」


「何が?」


「幻想郷がよ、ついでに外の世界もかしら」


は?

え? 幻想郷が?

いや待て、もし仮にそうだとしてなんでそんな平然と言えるんだ。

冗談という可能性も...ないな。

なんか雰囲気がふざけてないし。


「具体的に言うと正体不明の魑魅魍魎によって妖怪たちが攫われてるのよ」


「え? それがなんで幻想郷の危機につながるんですか?」


妖怪。

たしか人を襲うバケモノ。

だけどある意味人間と共存している、とも聞いたことがある。


「貴方、妖怪が最も恐れてることって知ってる?」


妖怪が恐れてること?

死、は、確か妖怪は生き返るらしいし、違う。

退治される...も、違うか。霊夢さんとか退治した妖怪と酒盛りしてるし。


「『存在を否定される』ことよ」


存在の否定?

なんで?


「なんでって顔してるわね。今妖怪と人間は均衡したパワーバランスを保っているのよ。正確には妖怪が圧倒的に強いけど」


まあ確かに妖怪はどう考えても強いけど人間は滅んでないしな。


「妖怪は人間を襲うことで食料を確保している、人間は妖怪から身を守るために戦う。時には手を助け合って異変を乗り越える...って、異変を起こした私が言うことではないけどね」


やって、やりかえされての関係なんだな。

確かに人間は妖怪にとって確かな食糧源だし、滅んじゃったら困るからあまり攻めすぎないようにしてるのか。


「じゃあ、もし仮に妖怪が減ってしまったら?」


妖怪?

......あ。


「どうやら気づいたようね。人間は別に妖怪がいなくても生きていける。けど、人間の中の一部は妖怪と同じくらいの力を持った者がいるわよね。増えていく人間の中で力を持った人間が現れたら?」


これは、『外の世界』の話だ。

『それ』は武器であったり、物理的な力であったり...とにかく『それ』を持った人間が現れると『それ』は始まる。


「争い、もしくは『戦争』が始まってしまうわ。後は...外の世界から来たあなたなら知ってるでしょ?」


俺が外の世界から来たのが常識みたいになってるけど置いといて...

ここまで聞いて壮大な話になったけどそれも所詮絵空事。

妖怪の中には、神、幽霊、不死人、月の住人、能力持ち、天人....とにかくこれだけの面子が揃ってるのに妖怪がどれだけ減ろうが人間は争えない。

妖怪は、本気を出したら人間が一瞬で滅んでしまうほど力に差があるのだ。


「まぁ、おそらく貴方が思ってる通りこれは人里の学者が作り出した作り話にしかなってないわ。こんなの誰がどう見ても実現不能だからね....だけどね、攫うだけなら可能なのよ?」


「攫う?」


「咲夜だったら時を止めてる間に全ての生命体を連れ去れるわ、紫だったらスキマの世界に幽閉できる、地獄の死神の小町...だったかしら? まあ彼女も距離を操ってどこかに飛ばすことができるわ」


確かに、考え付くだけでも結構手段はある。


「実際、もうかなりの妖怪は消え去ってるわ。貴方も見たでしょ、昨日の霧の湖を」


妖怪の騒ぎどころ、霧の湖に誰もいなかったあの光景はここの住人からすると異常だったんだろうな。


「...あれ? ここのメイドさんたちってみんな居るくないですか?」


「そうね。分からないけど多分昨夜来てたあれがそうだったんじゃない?」


あ、そうか。

あれ? じゃあもう異変は解決したのでは?


「残念ね、まだ被害は増え続けてるしあれは主犯じゃなかったみたいだわ」


エスパーかな?

なんで俺の考えてることを見透かしてくるんだ。


「さて、こっからが本題なのだけど...」


あ、今からなんだ。

まあ確かに今の話だけだったらルーミアたんを通して伝えられるか咲夜さんが伝えてくればいいしな。


「咲夜と貴方でちょっとお使いに行ってくれない?」


え!?


「お嬢様?」


「守屋神社まで」


えぇ!?


「お嬢様!?」


空き時間探して書くんで見てくれる人いたら見てってね

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ