表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

岸師匠

1クオーター模擬戦は4-4からは平行線だったが残り30秒で 20-18 となった。


しかもこっちがオフェンス。ここで2点入れるだけでも、勝つ確率はかなり高くなる。


早速俺がボールをもらった。フリーにはなりそうにないため。PGの小川さんにパスしようとしたら相手のPGにパスカットされた。すぐさまボールがパスされた。


俺がボールを追っている一瞬の隙に3P打てる位置で俺の対面相手がいた。ブロックが間に合いそうだったので飛んだらフェードアウトシュートを決められた。


残り20秒で20ー21となった。


続いて藤さんのシュートが決まり22-21

残り8秒だ。


8秒しのげばこっちの勝ち、 相手は3でも2でも両方選択肢がある。


これがラストプレーになるだろう‥‥‥


ホイッスルが鳴った、ボール持ってるのはSGだ。俺は今度こそ打たれないようにしなくてはならない。

俺が勝つ条件は8秒耐えきること、もしくはそれまでにボール奪いに行くこと。


ディフェンスを前にやりすぎると抜かれる。後ろだと3Pでやられる。程よい位置にいなくてはならない。


というわけでこの作戦で8秒乗り切ることにした。


8、7、6、5、4、時が経つ。

あと3秒 その刹那シュートモーションに入った。手を上に挙げ反応も間に合った。


ボールは俺の脇をすり抜け、敵のSFに渡り、そのままミドルでブザービートだった。

結果は22-23で負けたのだ。


試合が終わり小川さんから励まされた。

単純に相手が強いだけだから気にするなと言われた。


俺のマッチアップ 相手は 2年生の岸 身長178cm 68kg 1年の12月に一軍入りし、3月に肉離れを起こしそこからしばらく休んでいて二軍スタートになったようだ。


一度は一軍入りを果たした相手、どおりで時間が経つごとに動きのキレが増していたわけだ。彼は昨日復帰したばかりでまだ本調子ではないようだが、それでも俺はいいようにやられた。


ひとまず目標ができた。部内戦で彼に勝てなきゃどのみち先などないのだから、勝てなきゃここで身内と県内の他校との練習試合で俺の高校生活は終わり。


それじゃあこの学校きた意味がない。

さっそく小川さんにアドバイスを求めた。


そこにアドバイスなら俺がすると声が聞こえた。マッチアップ相手の岸さんだった。


実は今回の1クオーター練習のマッチアップ相手は、今後の練習でもバディとなることになっていた。


当然部内戦本戦では敵同士になるのだが、そこまではお互い持ってる技や知識を共有していくのが二軍のやり方になった。


うちのチームの他のメンバーも先ほど戦ったマッチアップ相手とバディを組んでいた。


関係性はそれぞれ違うようだが、少なくとも俺にとっては頼れる師匠ができた感じだ。


師匠はよろしくなと言った。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ