第7話 七大天使ガブリエル
ようやくバトルシーンです!
七大天使ガブリエル様は最強w
七大天使ガブリエルの所まで距離を詰めていくと、それに気づいたガブリエルはこちらをにこっと可愛げな笑顔で見てき、歌うのをやめた。
彼女はパウダーブルーのとても美しいフワフワなロングヘアーを揺らしながら、優しい声で話しかけてくる。
「あらぁーゴミムシさんは地上で滅びる運命なのに、どうしてここにいるのかしら?
みっともなく抗うつもりなら諦めなさい、どうせまだ神と契約したばかりの雑魚なのでしょう?
さっきから鬱陶しいのよ本当に、雑魚のくせに、ゴミムシの癖に力を手に入れて勘違いしたゴミムシがうじゃうじゃと来るから、ウジ虫ね本当!」
「なんだよお前……頭おかしいだろ絶対?
弱い者から全部奪うのは強者の特権だとでも言うのかよ?
もしお前がこれ以上続けるってんなら、俺はお前を全力で潰す」
「ゴミムシのくせしてあなた随分物騒なのね♡
まぁーどうせあなたも口だけなのでしょう? 口だけ達者で力無きゴミムシなのでしょ? さっさとお家に帰りなさいゴミムシ、今なら神に選ばれた事に免じて、この美しくてかわいい、いや、とてもかわいいガブリエル様が見逃してあげるわよ!」
そんな事を言っているガブリエルの事をエレナも憎しみの目で睨みつけ、拳を力強く握っていた。
「あんな奴に……私の両親が殺されたなんて」
「そこのあなた心の声が漏れているわよ?
私に両親を殺されたからってそんな目で見ないでくれるかしら?
あなたの両親は死ぬべくして死んだのよ?
いや違うわね……神にすら選ばれなかったって事はゴミムシ以下ね、本当に哀れだわ……いつだって弱者は強者に奪われるだけなのだから、でも悪いのは力を持たない弱者よ? 奪われたくなければ強くなるしか無いのだから♡」
そんな事を言うガブリエルに、太陽は怒号をあげ言い返す。
「弱者は強者に奪われるだけだと……てめーマジでそんな事思ってんのか?」
「もちろんだとも♡ 当たり前、当たり前!
さっきも言ったけどもう一度行ってあげる、弱さは悪なんだよ? 間違いなくね!
この世は強さが全てだわあなたもこれからこの滅びゆく世界で存分に知っていくといいわ」
頬を赤らめながらそんな事を話すガブリエルは、俺たちの目には楽しそうにしているように映っていた。
そしてガブリエルは再び俺たちのことを無視して、破滅の歌を美しい声で歌い始め、一瞬俺たちのことを見た瞬間に、俺たちめがけて大量の血の雨を笑いながらぶっかけてきた。
死を覚悟したが聖衣球の状態の月が俺たちを完全に包み込む咄嗟の防御により、なんとか助かりホッとしていた。
「助かったぜ……ってお前大丈夫かよ! なんか白かった部分が赤くなってきてんぞ!」
「あぁ〜これの事?……全然気にしなくて大丈夫だよ?
これはただ単に血の雨を吸い込んだだけだから、また攻撃する時にでもつかえるしね
そんな事よりもどうやって倒そうか?」
そんな事を言った月の事をガブリエルは腹を抱えながら大爆笑している。
「な、なにおいっちゃってるんですか?
ぷっ!ぶふっぉぉ! あ、あまり笑わせないでくださいよ、名も無い神ごときが七大天使であるこの私に勝てるとお思いで?」
「勿論さ、僕と太陽なら間違いなく滅する力は持ち合わせているよ?
ただ太陽は全部忘れちゃってるみたいだけど。まぁー君ごときならそれくらいのハンデがないとね?」
言い切ったと同時に赤く濡れた聖衣球から無数の血を散弾させながらマシンガンの様に乱射した。
完全な不意打ち攻撃に対処しきれなかったガブリエルは、美しい真っ白な肌とパウダーブルーの瞳と髪は真っ赤に汚れ、すかさず振り払い聖者の雨が浸透する前に、全て操り体外へと排出した。
そしてそんな予想外な攻撃を食らった彼女の顔は、可愛らしい顔から一変、狂気の顔へと歪んでいる。
「あらぁ〜せっかく優しい優しい私が見逃してやると言ったのにもかかわらず、歯向かって気、更にはこの超絶美しいかわいいかわいい私の顔に聖者の雨をぶっかけるなんて、なんて罰当たりなんでしょう……こうなったらもう殺す他ないですね、本当にとても残念です♡」
「太陽世界視で少し先の未来を今すぐ見て!」
「いいけど少し先までしか見えねーぞ?」
「いいから早く見るんだ!」
そして俺は意識を目に集中させ頭の中では未来を見るイメージをした。
すると最初は曖昧だった頭の中のイメージが、徐々に鮮明になってき、次の瞬間数秒後には俺たち全員が、回避不可能な大量の聖者の雨にのみ込まれ死にはしていないが、確実に数分後には死ぬ可能性のある未来が見えた。
そんな未来を見た俺はガブリエルの前に急激に集まる聖者の雨を眺めながら月に一言だけ心の中で言った。
「もう一度俺たち全員を今すぐに包み込め!」
「了解だ!ほいっと!」
そして次の瞬間ガブリエルは目の前に集めた大量の聖者の雨を、ぶちまけながら無邪気な表情言った。
「無駄よ、無駄無駄!流石にこの量は守りきれないんじゃないかしら?
ウフフ、アハ、アハハ、アハハハァ!
大量の聖者の雨を吸い込んで死ぬがいいわゴ、ミ、ム、シ♡
聖衣とはいえ所詮は只の布よ、少し丈夫なね!
許容値を超えてしまえば勿論……ウフフ♡
絶望にのみ込まれるがいいわ!」
そしてガードしたのにもかかわらず、七大天使ガブリエルの言葉の通り、聖衣球では吸収できないほどの大量の聖者の雨が、頭上からゆっくりとポタポタと垂れてき、どんどんと浸水していった。
隣にいたエレナとオネイロスはまだ何もしていないと言うのに、戦意喪失している……彼女の足は再び腐敗し始め、オネイロスも、勿論俺自身もゆっくりと腐り始めている。
再び腐り始めた事で、エレナの精神は徐々に崩壊していき、泣きながら狂気の表情で笑っている。
「アヒャヒャヒャ!アヒャッ! ァァァア!」
「嬢ちゃん……」
そんな彼女の悲鳴を聞いていると、段々と俺自身の精神もおかしくなって気、ガブリエルの言っていた言葉を思い出していた。
「結局あいつの言うとおりじゃねーか、弱いから誰も守れない、ちょっと力を持ったから自意識過剰になって、超常的な存在を倒せると思い上がっち待ってた俺が全部悪いんだ、弱い俺が……俺が弱かったせいで、力を使いこなせなかったせいで……俺たちは皆んな死ぬんだ……」
「ごめんね太陽……守りきれなくて、そろそろ僕も限界みたいだ……君の体の痛みが伝わってくるよ
こんな事になるんだったら、記憶の扉を全て……いやそれは君が……」
そして俺たちは聖者の雨により全身をゆっくりと腐らせていき、死ぬ直前に俺はこんな事を思っていた。
「もしもう一度チャンスをくれるのなら次こそは……絶対にもっとうまくやってやる、誰も絶望せずに死なないようにもっと上手くこの力を使いこなすんだ……
壊れて狂ったエレナの事なんて絶対に見たくない、本当は痛いはずなのに苦しいはずなのに無理して我慢している彼女の事も守りたい……」
そしてそのまま俺の視界は真っ黒に変わり、ゆっくりと腐りながら……した。
加筆修正またまたせなあかん……直すとこ多すぎw
まぁーとりあえずアップです。
ガブリエルの容姿は加筆修正必須、聖者の雨の部分も。
ブクマ50件いつ行けるかな……10万字こえるまえにさすがにいきたいんやけど……むしろ5万字でいって欲しいのに。
毎日更新は果たして意味はあるのか?