第4話 神の刻印
どもどもー昨日から更新を頑張り始めました。
1日1話頑張るぞい!
応援してくれると嬉しいです、ニッコリです!
俺はそんな不思議な気持ちに包まれながら、左胸に刻まれた赤く燃えるような、太陽の形をしているこの刻印が一体何なのかを問う。
「てかさ月、この胸に刻まれてるのは一体何なんだ?」
「それは僕と君とが契約した事により、深く深く刻まれた愛の結晶……神の刻印だ!」
「ってふざけるなよ……てか、神の刻印って言われてもパッとしねーんだけど?」
「君は愛されているんだよ……この僕に!
別に深く考える必要なんて無いんだよ?
ほら、無償の愛って知らない? 」
そんな彼女の答えになっていない答えに、苛立ちの気持ちを持ちながら再び問う。
「意味わかんねーよ、別に深く考える気はねーけどさ、愛なんて言うから余計に混乱しちまうだろうが!」
そう言われると彼女は少し不機嫌な表情をし、真っ白なほっぺをぷくぅっーと膨らませながら、ペシパシと俺の頭部を叩きながら言った。
「つれないな〜別に怒らなくたっていいじゃんか
太陽のバカ、アホ、○○○○○○○!
でも神の刻印は神様からの無償の愛なんだよ。 愛としか呼べないんだよ!」
彼女のその言葉に、呆れと諦めを交えた深いため息をついた。
「そうだな……はぁぁぁぁあ〜、まぁーそう言うことにしといてやるよ、それよりもなんか今月が考えてる事が直接伝わってくるんだけど、なんで何だ? てか○○○○○○○言うな!」
「○○○○○○○なのは本当の事じゃないか! 僕が心の中で君の事を罵って楽しむのは、僕の自由だろ?
それとも頭すっからかんのお人形さんになれとでも言うのかい?
それに君だって私の胸をさっきからずっと脳裏に必死に焼き付けているじゃないか?
なのに僕の脳内リピーターを止めようなんて、虫が良過ぎなんじゃないのかな? だから童貞なんだよ
それと直接考えている事が伝わってくるのは、僕と君とが一心同体になったからなんだ。
君が感じている事、味覚、考えている事、痛みは全て僕と君だけの物だ……誰も割り込むことなんて出来ない
そして勿論のことだけど僕の痛みは、君の痛みになる
だから優しく扱ように!オーケー?」
にこっと笑いながら彼女はそう言った。
「そ、そこまで言わなくてもいいだろ!
てかオーケーって…………それってまさか死も共有しているのか?」
「当たり前じゃないか、僕と君は文字通り一心同体、だよ? 片方が死ねばどちらも死ぬ、まぁーそんな事には僕が絶対にさせないから安心しなよ、君には特別な力もあるしね」
正直ここまでくると驚きなどは等に通り越しており、若干今の状況が飲み込めてきていた。
人は驚きすぎてしまうと、感覚が麻痺するものなのだと、俺は今ひしひしと実感している。
そして勿論の事だが目の前に降り注ぐ血の雨にも、もう既に驚く事はなく、いまはただ冷静にこの状況を打破する事だけを思考していた。
そんな俺自身の心を直接感じ取った彼女は、何故だか少し悲しそうな表情をしながら言った。
「太陽はこの滅びゆく世界を救いたいんだね」
彼女はまた悲しそうな顔をしているが、彼女の考えている事が全く読めない……何故かはわからないが、頭にモヤが入ってき、軽く頭痛がする。
「俺はこれからどうしたらいいと思う?」
「太陽のしたい様にすれば良いと僕はそう思うよ? 君が世界を救いたいと言うのなら僕は力を貸そう、僕は君と一緒に産まれた時から、ずっと君だけの僕だからね」
彼女にそう言われた俺の目からは何故かは分からないが、自然と涙が溢れてくる。
そしてとめどなく溢れる涙を、彼女は優しく両手で拭ってくれた。
「泣かないでよ、男の子でしょ? それに僕がついてるから大丈夫だよ」
彼女に笑顔でそう言われると何故かわからないが、本当に大丈夫な気がした。
そして俺も答える。
「やれるかな、こんな俺でも世界って救えるかな?」
「やれるさ、なんたってこの僕に産まれた時からずっと選ばれてきたんだから、いや違うな……産れる前からなのかな? それだけ愛されてきた君の力は最強なんだよ、愛は偉大ってね!」
今はまだ彼女の言っていることが理解できなかったが、そんな事を考えている時間はどうやら無くなって来ていたらしい。全てを破壊する血の雨が絶望の色に染まったとても赤黒い雲が近寄ってきている。防ぐ術は勿論無いのに、彼女は桜色の髪を指でクルクルと巻きながら、何故だか余裕があるように見えた。
そして彼女は言った。
「さぁー太陽君の今求める力をを想像して僕の名前を呼んでごらん、僕は君の武器にも盾にもなろう」
彼女がそう言うと俺は身を守る為に、体全体を包み込む聖なる衣をイメージして、彼女の名を叫ぶ。
「来い、月!」
俺が心の底からそう叫ぶと、彼女の胸に刻まれた月の刻印が淡い黄金にキラキラと輝き、そのまま彼女の姿をとても薄い光り輝く聖衣球へと姿を変えた。俺はその月のように光り輝く聖なる布の球の中に入り、宙に浮きながらアポカリティックソングを歌う天使の元へと向かった。
「太陽は本当にチキンだな〜鳥さんもびっくりするくらいにチキンだよ!
まぁーしょうがないか、触れたら溶ける雨なんて普通には回避できないしね」
「体は大丈夫そうか?」
「こんな雨に打たれて大丈夫なわけないよ?
身体中が血生臭くて、辛いよ……女の子にこんな役目押し付けるなんて、変態だね太陽は♡」
そんな事を言いながら俺は幼馴染である、エレナの家を空高くから見下げ、固まった。
「どうして……何でだよ」
世界は残酷だ、弱き者はただ腐って朽ちることしか許されない、強き者は弱き者を助けるが世の中には弱い者の方が多い、それ故にただ腐って朽ちることしか許されない。
目の前に映る光景は、俺にとってはなかなかの地獄絵図であった、幼馴染の両親の死体のようなものがドロドロに溶けており、エレナの姿はもうそこにはなかったのだから。
カクヨムに投稿していた時よりも、かなり加筆しました。
ブクマ10件行ったら喜びます、20件でジャンプします30件で寝ます、40件でおきます、ブクマ50件行ったら本気でイラスト描きます。
末永く頑張るぞい!