1 始まりの始まり
初投稿です!句読点の位置がおかしかったりすると思いますが気にせずに読んでもらえると嬉しいです!出来ればコメントで教えて下さると嬉しいです(小声)
気が付くと、見たこともない噴水の前にいた。まるで、ファンタジー小説の世界みたいな状況だ。周りを見回しても、馬車や露店などが見えた。
「ここは・・・。」
私、白は驚きのあまり倒れた。
目が覚めるとやはり、知らない天井が見えた。寝ていたのはベッド・・・ではなく、床に敷くタイプの布団みたいだ。とりあえず、起き上がってみる。隣を見ると、眠っている兄がいた。その横顔を少しつついてみる。
「んー・・・。」
「可愛い・・・。」
兄は男なのに顔立ちが綺麗でとても可愛い。1回、兄の友人の悪ふざけによって、女装させられた写真が、L〇NEで送られてきたが、どう見ても女の子にしか見えなかった。頑張れば女子校にも入れるだろう。・・・たぶん。
そんな兄の横顔をしばらく眺めていると、扉が開く音が。
「あらあら。起きたのかい?」
そう言って、部屋に入ってきたのは、外国の昔話に出てくるおばさんが着ていそうな、エプロン付きの服を着たおばさん。どう説明すれば伝わりやすいのだろうか。簡単に言うと・・・ゲームの宿屋のおばさん?
「あっ、はい。」
「いやー、ビックリしたよ!兄妹で、道の真ん中で気を失ってるなんて。」
「あ、あはは。」
「それで大丈夫かい?どこか悪いところはない?」
試しに手足を動かしてみるが、異変は無さそうだ。
「はい、大丈夫です。」
「それは良かった。それじゃ、口に合うか分からないけど、ご飯、ここに置いておくから食べてね。」
「はい、わかりました。」
「ごゆっくり〜。」
そう言って、おばさんは部屋から出ていった。
改めて、部屋を見回してみる。部屋にあるのは、炬燵ぐらいの高さの机、座布団の様なもの、引き出しが付いた木の棚ぐらいである。そしてカーテンの様なものが付いた窓が一つ。私は、その窓のカーテンを開け外を見てみる。外は夜のようだ。そして、まず目に付いたのは、噴水。倒れる前に見たのと同じもののようだ。夜なので人通りも少ない。
「うーん、やっぱり日本じゃ無いよなぁ。そもそも馬車が走ってるから現代でもない。となると、ここは昔か異世界・・・。これは明日、お兄ちゃんと考えてみるか。」