Characters and Words
【Characters】
〇 ロベルト・シュルツ
:ロボット専任の検死解剖官。プライドが高く、人を寄せ付けない性格。
〇 トマス・アドラー
:シュルツの育ての親、かつ恩師。現在はロボット危機管理局(当局)に召喚され、軟禁状態。
〇 IV-11-01-MARIA
:シュルツの恩師トマス・アドラー博士が“違法製造”したヒューマノイド。当局の目を避けるため、シュルツのもとに身を寄せる。
〇 ブラジウス・ベイカー
:当局の一等捜査官。ヒューマノイドとインテリ野郎が大嫌いで、女好き。
〇 クリス・メグレー
:孤児院で暮らす十歳児。すばしっこくて手が早い。スリならお任せ。
【Words】
〇ロボット工学三原則
:SF作家アイザック・アシモフが設定した、ロボットが従属すべき三原則である。本作では「あらゆるロボットの頭脳中枢に組み込まれている絶対命令」とする。
<第一条>
ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
<第二条>
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。
<第三条>
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。