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誓いのブラッド~すべて閣下の仕業~  作者: いふじ
第0章;フォート王国
8/18

第7話;特殊なプレイをするには理解ある人物の協力が必要だ!

最近、ペルソナ4をまた初めからプレイし始めました!


やはり面白い!


・・・が、メガテンの新作は?

デビルサバイバ―ではないやつ!


・・・・・・・・・・・。

始まるよーーーーーー!!!!


「あの、閣下?」


「何だいソーニャちゃん」


「どうして自分はこのような服を着て、これからどこへ向かうのでしょうか?」


 俺とソーニャは町の外で拾った馬車に乗り、現在アーリアット村を目指している。


 馬車の運転手はとても気の良い御仁で、「つまらないものだが・・・」と袖に百スピカを忍ばせると、「どこへなりともお供します」と、かなりの紳士振りに、紳士協会会長を務める俺でさえ脱帽を禁じ得ない紳士振りだった。


 乗り込む際に、ソーニャには目的地を告げていたと思っていたのだが、どうやら伝え忘れていたらしい。


 もう面倒くさいから適当なこと言ってごまかそう。


 「君と俺の愛を語らう場さ!」


 「そ、それは、その・・・自分が閣下に(女として)認められたということでしょうか?」


 ソーニャちゃんは騎士団の新入りらしいが、オーランドが彼女を推薦したということは実力は確かということか・・・。


 まあ、そういう意味でならそうかもね。


 「ふ・・・君にはバレているようだね」


 「え、えへへ・・・」


 ふむ。


 今の会話の中でこんなにも乙女チックな笑顔を引き出す単語でもあっただろうか?


 まあいいや!


 「自分は、閣下に憧れて騎士団へ入団しました!」


 「おお! そうなのかい! 何だか嬉しいねー」


 「その閣下から認めて頂いて、自分は今、感無量であります!」


 「そうかいそうかい! それじゃあ、今から俺が言うことを聞いてくれるかな?」


 「はっ! 閣下の御命令とあらば何なりと!」


 「俺が指を鳴らして合図を出したら、『まさか!』って言ってくれる?」


 「了解致しました!」


 「お願いねー」


 「あの閣下」


 「何だい?」


 「自分がこの服を着る意味は・・・」


 「ああ、その服? それはね、俺の趣味!」


 「は、はあ」

 




 馬車に揺らり揺られること数時間。


 やっとこさ俺たちはアーリアット村へと辿り着いた。


 馬車の運転手に礼を言い、袖口に二百スピカを忍ばせると「行ってらっしゃいませ。お帰りになられるまでこの場にてお待ちしております」という、まさに紳士を通り越してキングオブ執事と言っても過言ではない態度で見送られるという、気分がいい体験をした。


 村の入り口では、昨日の奴隷商が不気味な笑顔を浮かべて俺たちを出迎えた。


 「お待ちしておりました、閣下」


 「うむ。出迎え御苦労!」


 奴隷商は「では」と言い、俺たちを先導するように先を歩く。


 「あの閣下」


 「何だいソーニャちゃん」


 「あちらの御仁はどなたなのですか?」


 「あー、彼? 帝国の奴隷商」


 「なっ!」


 そう答えると、ソーニャの表情が一気に険しいものとなった。


 彼女はその場から一歩後ずさり、俺との距離を測る。


 信じられないものを見るような目で俺を見るソーニャに俺は、いっそパルちゃんやティリアのような汚物を見るような目で見て貰えたなら、さぞ気持ちよく慣れただろうにと考えてしまう。


 「閣下、本日はこの村にはどのようなご用件で立ち寄られたのですか!」


 「うーん? そりゃあ、奴隷を買いに来たに決まってるでしょ?」


 「そんな・・・貴方が、あの『武帝』がそのようなことをされるはずが無い!」


 「おー、懐かしいね、その名前!」


 「閣下!」


 「いいから黙って俺の言うとおりにしてね?」


 「そんな・・・出来ません!」


 あらら。


 どうやらソーニャちゃんの意思は相当固いみたいだ。


 まあ、頑固なのは目を見ればわかってたことなんだけどな。


 どうするか。


 まあ、あの帝国人が俺の考えている通りの奴だと決まったわけじゃないしな。


 ソーニャがいなくても何とかなるとは思うんだけど、それじゃあ面白くない!


 よし、決めた。


 「お願いします。言うとおりにしてください」


 と、土下座で頼んでみることにした。


 「閣下! そんな止めてください!」


 ソーニャは俺の突然の行動に戸惑い、


「どうされましたか?」

 

奴隷商の男は俺たちの姿を見て驚いた声で聞く。


 「いやー、これは一種のプレイの一環でね!」


 「ほほう!」


 奴隷商の男は中々どうして理解のある人間だったようだ。


「プレイ!? ち、違います! 自分はそんな!」


「違うんですか?」

 

と奴隷商が俺を見たので、


 「違うのかい?」


 と、ついソーニャちゃんに聞いてみると、


 「閣下のアホー!」


 と泣きながら明後日の方角へ走って行ってしまった。


 ああ、泣かせちゃったよ、どうしよう。


 そう考えていると、ソーニャはトボトボと俯きながら帰って来た。


 「・・・帰り道が分かりません」


 ははは、胸にぐっと来る良い表情をするね!


 良い仕事してるよ、ソーニャちゃん!


 その後、ひたすら嫌がるソーニャを何とか説得した俺は、奴隷商の案内で村の広場へと足を運んだ。


読んで頂きありがとうございます!

この作品が貴方のお暇のお供になれれば幸いです!!

ご意見・ご感想などがあれば是非に!!!


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