第1話;美人に年は関係ない
みなさんおはこんにんばんわ!!
ずっと書きたいと思ってた。でも書けなかった。
それでは投稿して頂きましょう!
いふじさんで・・・・・・始まるよ!!!!!!!!!!!
あ、引き続き奈々様は神なんでそこんとこよろしく!!!!
「それで、帝国の方はどうだった?」
「はい。宣戦布告後すぐに共和国へと遠征を開始しました。この準備の早さから、やはり団長の仰った通り・・・」
「帝国が大義名分を得るための自作自演だろうなぁ」
男は呆れたような笑い声と共に言う。
「どうされますか?」
女の声がそう言うと「どうしようか?」と男が聞き返してくる。
「・・・・・・」
もう一人は呆れているのか無言で男を見て首を振る。
「三人だけじゃあ、なーんにも出来ないよな~」
「・・・・・・」
「まあ、地道にやるしかないよな」
両腕を伸ばして軽い口調で言う男に女が落ち着いた声で聞き返す。
「と、申されますと?」
「やっぱりさ、こういうときには頼りになる仲間を集めないとな」
「アテはあるのか?」
ここでようやくもう一人の人物が男へ声を掛ける。
「うーん、ないなー」
「はあ・・・」
深い溜息を吐くと、眉間に寄った皺を正すように軽くほぐしている。
「これからどうするか考えるよ。あー、それからシズカ」
「はい」
「これ着て」
「・・・こ、これは!」
「シズカに似合うと思うんだっ! 絶対!」
「だ、団長、その・・・」
女はかなり戸惑った声を上げて男に軽く講義してみるが、男は女に有無を言わせず言った。
「いいから着て着て」
「わ、わかりました・・・」
「それじゃあ、俺とシズカは行ってくるよ。また、報告するから」
「・・・了解した」
景気が良いとはお世辞にも言えないような顔の連中が、円卓の机を囲むように座り、同じ内容の話を何度も繰り返している。
ここは、フォート王国、ミネルバ城の一室にある会議場。
帝国の布告に騒ぎ出す貴族が会議を行うために集っていた。
その中には、フォート王国の女王、ユリア・ファン・フォートの姿もあった。
「ですから、やはり今回の帝国側の申し出を受けるべきだと私は申し上げます!」
頭皮が禿げ、肥え太った醜い顔の男が、顔面を伝う汗を辺りに撒き散らさんばかりの勢いで熱く語る。
男の意見に少なくない人数が賛成の声を上げる。
あー、気持ち悪い。
「それは出来ん」
「陛下!」
「何度も言わせるな。帝国の申し出とは、帝国の属国になれというものだ。そんなものを無条件で受け入れる訳にはいかん」
凛とした声で、意見を跳ね除けたのは、誰あろう我らが女王陛下だ。
切れ長の瞳に整った鼻と、誰もが誘惑されそうな唇。
とても俺と同じ年の娘がいる年齢とは思えん。
綺麗だなー。
「アルトリア侯爵」
と、女王陛下から唐突に名を呼ばれ、少し焦る俺。
やばい。
エロい目で陛下を見てたことバレたかな?
「貴公の考えを聞かせていただきたい」
「んー、俺の意見ねー」
「アルトリア侯爵! 女王陛下に対して何たる言動ですか!」
さっきの醜い男がそう言って俺を見る。
あー、吐きそう。
気持ち悪いなー。
それにこいつ臭いんだよなー。
「すいません。どうにも俺はこういう話し方しか出来なくてね。まあ、ちょっと我慢してくださいよ」
「貴様!」
と、男が俺の胸倉を掴む。
「ヘイルマン公爵!」
女王陛下の一喝で男が動きを止めた。
男は手を離し、自分の椅子に座る。
つーか、このおっさんヘイルマンて名前だったんだ。
「アルトリア侯爵、一応この場では言葉づかいを改めろ」
「失礼致しました」
「うむ。では改めて貴公の意見が聞きたい」
「そうですね。帝国の申し出を受け入れるとすると、先に待っているのは地獄。受け入れずとも地獄。さて、どうしたものでしょう。私のような若造には少し荷が勝ち過ぎる問題です」
「・・・ふむ」
「陛下、よろしいでしょうか?」
「ベールセンか、何か良い案でもあるのか?」
ヘイルマンとは正反対の少しやせ過ぎな感が否めない男が立ちあがる。
確かこいつはワイズ・ベールセン。
国防大臣だったな。
「今の状況が続きますと、そう遠くなく第二次シンドラー大戦となってしまうでしょう」
「そうだな」
「前回の大戦で我が国は中立を貫きました。ですが・・・」
「駄目だ」
「陛下・・・」
「あくまで我々は中立だ」
「ですが陛下。帝国は我が国にも侵攻してこようとしております! このままではいずれ帝国の軍隊に侵略され、我が国は滅ぼされるでしょう! 先ほどのアルトリア侯爵の言葉ではありませんが、どちらに転んでも地獄なら、闘って地獄を見る方が・・・」
「ふう・・・。ベールセン。貴公はそれでも我が国の国防大臣か? そのような玉砕精神でいてどうする!」
「・・・申し訳ありません」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
意見が出尽くしたのか、はたまた会議に飽きたのか、室内には誰の声も聞こえなくなった。
まあ、俺は飽きたんだけどね。
今や、俺の頭の中は、会議どころではない。
陛下のことでいっぱいだ。
あー、陛下再婚とかしないのかな?
陛下と結婚したい!
あ、でも結婚したら俺が国王かー。
それはかったるいなー。
でも陛下と結婚すればあんなことやこんなことも出来るし、夜のお楽しみを考えれば日々の仕事も充実するだろうな。
でも、結婚するとなると、俺父親になるんだよな。
しかも、同じ年の娘ときたもんだ。
あいつも美人といえば美人なんだけどなー。
なんていうか、まだ色気が無いんだよな。陛下ほどの色気を手に入れるにはまだまだ時間が掛かりそうだ。
ていうか、まだ会議って続いてんのか?
もう何も無いんだろうしそろそろ終わりにしようよ。
「・・・少し、休憩を挟むか」
待ってました!
さすが陛下!
分かってますね!
そこにシビレる、憧れるー!
「あ、終わりですか? それじゃあ、俺はこれで失礼しますね!」
「アルトリア侯爵!」
ベールセンが俺を呼びとめる。
「何でしょうか?」
「どちらへ行かれるので?」
「ええ、少し街へ繰り出そうかと。この間いい店を見つけたんですよ。可愛い女の子が酒を注いでくれる店なんですが・・・一緒に行きます?」
「・・・いえ、結構」
「そうですか? それでは!」
俺はそういうと、外で待たせていたメイドと共に仲良く手を繋いでその場を後にした。
メイドさんはこの国では珍しい、黒髪の美女である。
白くきめ細やかな肌と柔らかな眼差し。
女性にしては長身だが、神々が創りたもうた豊かな双丘が激しく自己主張している様は
見ていて実に絶景かな!
自然と視線がそちらをロックオンしてしまうのは、男という生き物の持って生まれた性と思って、彼女には諦めて頂くしかない。
メイドさんは俺の視線に気付き、顔を真っ赤に染める。
「さあ、行こうか!」
室内からは俺を非難する声が聞こえてくる。
それも一つや二つではない。
恐らくあの部屋にいる全員だろう。
「道楽息子」
と、俺は詰られていることだろう。
まあ、気にしちゃいないが。
というより、本当のことだしな。
読んで頂きありがとうございます!!!
あなたのお暇のお供にどうぞ!
いふじでした!
これから定期的に出していきます!!