エピローグ;新たな始まり
あ、エピローグって書きましたが、まだ続きます!
次は新章突入です!
目が覚めると、俺は天国にいた。
まるで母体の中ですくすくと成長を遂げる安らかな赤子のように気持ちの良い感触が俺の後頭部を優しく包んでいる。
徐々にクリアになっていく視界の先には美しい陛下の心配そうな顔が俺のことを見ていらっしゃった。
そしてそんな陛下の格好は、先ほどと変わらぬエロ美し過ぎる紫色の妖艶なネグリジェ姿のままである。
さすがです、陛下!
これぞ陛下クオリティー!
「おお、目を覚ましたか。いきなり鼻血を出して倒れたので心配したぞ」
言って陛下は俺の頭を優しく撫でる。
「結婚してください!」
俺は一世一代の決意を込めて言う。
「また今度な」
軽くあしらわれた。
まあいいさ。
いつか俺の魅力で陛下から結婚してくれと言わせてやる。
「ベールセンは帝国と繋がっておるのか?」
不意に陛下が真剣な表情でそう尋ねてくる。
「ほぼ間違いないでしょうねー」
「ふむ、そうか・・・。我が王国にも帝国の手が伸びておるな」
「どうします?」
そう言った俺の言葉に陛下はしばらく考えてから答えを返す。
「今は放っておけ。どうせ奴一人では何も出来んだろう。それよりも」
陛下は俺の顔の上に一枚の書状を見せる。
「これは?」
「ジパングにいる協力者から、貴公へのラブレターだ」
俺は目の前にある未来への希望を陛下から半ば奪い取るように受け取り、中身を見る。そこに記されていた内容を目にして俺は自分の顔を歪めずにはいられなかった。
「これは中々刺激的すぎる内容のラブレターで・・・」
「あの話を正式に貴公に任せようと思っている」
「本当ですか!?」
「ああ」
陛下の言葉に俺は歓喜の声を上げる。
あの時の復讐をやっと果たせる。
いや、まだ第一段階の準備が整った所だ。
だが、俺は喜びのあまり声を上げて笑い声を上げてしまう。
それは、自分ではどうしようもなく、抑えきれない邪悪な嬌声のようだった。
読んで頂きありがとうございます!
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