29th 描く人、描かれた世界、拡大
描く人、描かれた世界、拡大
詩:遍駆 羽御
終わらぬ情熱の赤を捧げよう 全ての刻がいつの日か
一線へ 情景の刻へ 結んでいく
何度 線を重ねた己に在る世界を構築するために
何度 挫折を繰り返してはまた 戻ってきた?
どうしてなの と雨降る街の霧に問いかける
答えはそこに在る訳じゃないって知っているartist
脚光を浴びるのは微々たる華しかない
だけど artistは知っている 誰も観ていない華なんてないよ
優しく唄うように囁く華
あたしを視て! そう叫ぶ華
泣かないで元気になって そう慰める華
掌に無数の線があるように全てが特別
終わらぬ想像の碧を拡大せよ 全ての願いを背に
ペンへ 白銀の地へ 到達させる
何度 無駄だと吐き捨てては否定の先に希望を
何度 才能がないやと寝返りを打っては軌跡を
信じてきた と窓硝子を滑る水滴達に話した
望みはそこに在る訳じゃないって知っているartist
脚光を浴びるのは微々たる華しかない
だけど artistは知っている 誰も観ていない華なんてないよ
優しく唄うように囁く華
あたしを視て! そう叫ぶ華
泣かないで元気になって そう慰める華
掌に無数の線があるように全てが特別
紡がなければ 人には理解されない
紡いでもすぐには理解されないかもしれない
否定
美しき碧の女王の胎児達は無数に躍動している
母なる加護を皆 浴びて
無数の意志の果てに出逢うかもしれない
賛同者に……