第2話・冒険者ギルド
俺は街に入って街を探索することにした。
「にしても、色々な店があるなぁ。ここは栄えてる所なのか?」
レンカは目を光らせながら、色々な店を回る
すると、一際目立つ大きな建物があった。看板らしきものがあるが、読むことが出来ない。
「ここはなんだろう?入ってもいいのかな?」
そう考えていると、血が付いた鎧を着て中に入っていく人を見て、今までの経験からここがどこかをを予測する。
「ここってあれか、冒険者ギルドか、大体の世界にある。超巨大組織かな?まぁとりあえず入ってみるか」
ふむ…剣に杖に篭手や大きなリュックを持っている人、やはり少なくとも、戦闘を想定した装備、更には、紙が貼ってあるボード、うん多分冒険者ギルドだ
「ようこそ!冒険者ギルド・カイラーク支部へ!」
「こんにちは」
「えっと………」
とても困った顔で頭に?が浮かんでくるのが見えるくらい疑問に思っている顔だ。
『補助スキル【心読】……あぁ、なるほど』
「俺は男だよ」
「あっすいません、とても、可愛らしいお顔をされているので」
「それは褒めてるんでいいんだよね?」
「あっすいません、不快な思いをさせてしまって」
「いや気にしてないよ」
「コホン…改めましてようこそ、冒険者ギルドへ、ここへはなんのご用事で?」
「冒険者ギルドに登録したいんだけど」
「はい!それではお手続きの準備をさせていただきます」
そうして受付嬢は、カウンターの下を漁る。
「えっと、ここに、名前・年齢・職業をお書き下さい。なるべく全ての項目に記入をして頂きたいのですが、個人情報ですので全て記入しなければいけない訳ではありません。しかし名前だけは必須項目なのでお願いします」
「わかりました」
この世界の文字ごと『解析』で存在する全ての文字を解読…よしこれで文字がかけるな
ってこの文字の配列……何処かで…
「どうされました?」
「あっ、いやなんでもない」
◇
「えっと、名前は、レンカ様、15歳、得意な事は、魔法と剣術、職業は、魔剣士ですね。よろしいですか?」
「うん、それでいいよ」
「それではギルドカードを作成するので、また明日このギルドでギルドカードを受け取りに来たと言えば、カードができていると思いますのでまた明日冒険者ギルドにおこしください」
「分かりました」
俺は冒険者ギルドを後にした
「にしても、金がないんだよなぁ。なんか持ち物を売るか?でも違う世界の物を売ると、面倒事になる時があるからなぁ。実際昔あったし、あの時はマジで大変だったな、関連する記憶を全て消すのにとても時間がかかった、もうあんなことしたくないし」
野宿か?でも街を出るのは得策では無いような気も……
「仕方ない困ったら魔法で万事解決だ」
『時属性魔法・時間跳躍』
◇
「ピッタリ24時間後に来たが大丈夫かな?まぁいいかとりあえず、冒険者ギルドに行こう」
にしてもこの世界って随分と自然に満ち溢れているな所々に精霊が居る。精霊がいるということは、それだけここら辺が綺麗だということだ
「よし、冒険者ギルドに着いた」
──────────────────
「おっ来たか、お前、ギルドカードを取りに来たろ?」
「何故それを?というか受付嬢じゃないですね」
「昨日からギルド内で噂になってんのさ、男を自称する女がいるって」
「自称って、俺は正真正銘男なんですけどね」
「お前鏡みてからそれ言えよな、俺の名前は、ガイド。敬語は不要だ楽に話せよ」
この世界にも鏡あったんだ、ガラスは少し質が悪いのか知らないが鏡として使えなくて俺がどんな姿か知らないんだけど、髪が長いから女に見えるのか?
「じゃあそうさせてもらう。それに俺はガイドみたいなやつ好きだよ、話しやすいというか、おっさんのオーラってやつ?」
「なんだそりゃ変なやつだな、まぁいいこれがお前さんのギルドカードだ、特殊な魔法によって作られていて偽造なんかが出来ないようになってる」
「なるほど便利だな」
「なんでも【古代文明遺物】通称・アーティファクトの魔法で、昔ある貴族が巻物をみつけ解読した結果この魔法が書いてあったらしい」
「へぇ、でも昔の人はなぜそんな魔法を開発したのか……」
「まぁ俺たちみたいなギルド店員には知る必要は無いさ」
この世界のギルドは店なのか?店員と言うが…
「まぁとにかくギルドの説明をさせて頂く」
「あぁ、よろしく頼む」
「まずギルドには8段階の階級が存在する。
1番最初のランク『F』
半人前が多いランク『E』
一人前が多いランク『D』
ベテランと呼ばれ敬意を抱かれるランク『C』
毎年数十人しかなることの無い限られたランク『B』
数年に30人程しか現れないランク『A』
このランクになるのは天才でありほぼ全ての依頼が受けられる『S』
最上位であり1人で竜討伐や魔族相手に互角に戦える9人しかいない最強のランク『U』
この8段階が存在する」
「質問いいか?」
「あぁ、なんでも言ってくれ」
「なぜ強さを明確にしないんだ?」
「と言うと?」
「『限られた』や『現れる』みたいな、そのランクの強さを示すものがSとUくらいだそれ以外は曖昧で、適当な感じがするのだが」
「ランクと言っても個人差がある…と言いたいところだがそれはギルドのランク昇格方法にある」
「どんな方法でランクをあげるんだ?」
「自分より上のランクのやつが3人昇格を推薦すればなれるんだよ、この方法の欠点…分かるか?」
「自分より上のランクのやつに推薦するように依頼し金を渡す…見たいな?」
「それもある」
「ん?それ以外に何がある?」
「ギルドにはパーティを組むことが出来るんだが例え話をすると、回復術士がいたとする。
自分より上のランクの人間が3人いたとする。
回復術士は毎回キズを癒してくれて仲間達はとても優秀な回復術士だと思い、上のランクを推薦する。
そして何かが起こって解散するようになったとしよう。
すると回復術士は1人ではほぼ何も出来ないと同義、1つ下のランクだとしても討伐依頼だとしたら」
「回復術士は味方に任せていた周囲の警戒などを忘れすぐに魔物の餌となるというわけか…なるほど、ランク=強さではないわけだ、職業が沢山あるからこそ、その分野に関しての優秀さがそのランクの高さであって敵を倒せる倒せないはランクに関係しないわけか」
「まぁそうだなぁ、でも職業によっては敵を倒せる方がランクが上がることもある」
「なんの職業だ?」
「いわゆる『前衛職』だな、それこそお前の魔剣士、それは魔法も剣も使える、つまり『前衛職』と『後衛職』ができる。2つの役割ができる職業は、『優遇職』と言われ重宝されるが、2つの役割を持っていてもどちらかに傾くんだ」
「やっぱり2つのの事を極めるには時間がかかるよね」
「その通りだ、だがそれは俺たちみたいな、短命な種族が悩む事だ。長命な種族が優遇職だと、ランクが高くなる傾向がある」
「ひとつ聞いていいか?」
「なんだ?」
「Uランクに短命な種族はいるか?」
「………………いない」
「そうだよな…」
「どうやら200年近くUランクは出ていないそうだ」
「200年!?それってつまりUランクのやつは全員最低200歳ってことか……」
「9人の中で一番歳をとってるやつは1000年生きてるって噂もある」
「Uランク……雲の上の存在だな」
「あぁ、そうだな」
そうは言ったが、俺は最初の目標は、Uランクになることにしよう。歴史で初めてUランクになった人間として歴史に名を刻むかもしれない。まずはUランクを目ざしてから考えよう。
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