6.ドレスが届きました
さぁ、舞踏会まであと2日。
気合い入れていきますよ!!
今回の舞踏会は2人の王子の婚約者を決めるためでもあるって聞いたから、絶対ルドヴィアスト様の婚約者の座を勝ち取ってみせる!!
まぁでも…私って、この世界だと絶世の美少女になってるからなあ。
選ぶのはルドヴィアスト様だからそんなこと言ってても仕方ないか!
「ティアちゃーん!ドレスが来たわよ!!」
えっドレスが!?!
やったぁ!ずっと楽しみにしてたのよねあの綺麗な色のドレス!
『はい!今行きますわ!』
***
「ささ、どうぞ!お手伝いいたしますわ!」
キャロルさんがドレスを片手に走ってきた。
びっくりしたー…。
『はい、じゃあ、着替えさせてもらいますわね』
そう言って私はドレスを受け取った。
『…!まぁ…!』
なんて綺麗な青のドレス…!想像以上の出来だわ!!
「お嬢様にとてもよく似合うと思います!着てみましょう!」
その言葉に頷くと、キャロルさんの手を借りてドレスを着てみた。
「まぁ!!とってもお綺麗!絶世の美少女…だわ」
『ふふ、ありがとうございますキャロルさん!』
こんな綺麗なドレスを着てルドヴィアスト様に会えるなんて、素敵だわ!
ああ、なんて幸せなのかしら!
ルドヴィアスト様に会えたらきっともっと幸せね!!
それまであと2日、自分磨きを頑張らなくちゃ!