翼を見た雛の思い
「やっと来たぜ、京都〜」
「そうだね〜」女子二人
省吾が到着早々大きな声ではしゃいだ。二人も楽しそうに釣られ「京都到着」と大声を出した。そんな中幸大は恥ずかしくなり周りを見たらくすくすと笑う声やなんだって顔した人達が幸大達を見ていた。
「やめろよ、恥ずかしい」
「いいじゃんか、俺らは俺ら」
確かにそうかも知れない、だけどやはり周りの目は気になる。ドラマやアニメなら話は分かるが現実でやってる人なんて見たことないと幸大は思った。
だが三人は幸大を弄り始めて「恥ずかしいの?出来ないの?」と茶化し始め、やけくそになり幸大も大声で叫んだ。
「京〜都来たぜ〜」
「いえ〜ぃ」三人の声
幸大が大声で叫んだ後に続いて三人ははしゃいだ。やってみた幸大は何か清々しくなり恥ずかしさなんて関係ないのかもと思った。
その後は四人で駅を出発し、スマホの時刻は12:40とお昼の時間なのでいつものジャンクフード店に行き昼食を四人は取った。
食べてる時はポテトを奪いあったりしながら散策ルートを四人は話し合って決める事になったのは2時間位たった後。決める前はやはり馬鹿な話をしたり省吾を弄ったりと、本当に修学旅行でのグループ行動している様だった。
やはり京都といえば陰陽師や舞妓さんや県境にあるUBJと回りたい所が満載だった。そこで、四人は最初にアミューズメントパーク、行ってみたかったUBJに決まったので近くまで移動して、近くのホテル一泊して一日満喫と予定を立て向かった。
次の日、四人はあまりUBJ行きの本数がないバスにに朝から乗車し、向かった。
車内では何見たい?いやあれは必ず見るものだからとか、楽しくワクワクする四人。
開園していたUBJにバスが到着し、四人は期待とワクワクの気持ちで胸一杯になりながら入った。
「すっげ〜な、あれ見たことあるべ、」
省吾は指を指しながら幸大達に喋りかけ三人も確かに、見たことあると言いながらアトラクションを楽しんだ。
最初はサメのアトラクションに乗った、事前にカッパが必要になるとスマホで下調べしていたのでUBJ内で購入した。流石にぼったくりすぎる位の金額だったが仕方ないので購入して乗った。サメが乗り物に乗ってる幸大達に襲いかかってきたり映画のワンシーン見たいに再現された建物に感動していた。
「見て、あれロボットだよ」
千里は幸大の服を引っ張り人気映画のロボットを指差し、幸大もそれを見ながら写真を四人で撮ったり、最近出来たばかりの魔法の国に行き衣装を借りて映画の中に入った気分で満喫した四人。夕方になり思い出にと四人で同じキーホルダーを購入しスマホに皆で付けて帰る事にした。やはり人が夕方なのにまだ一杯いた。出る前にホテルは予約していたので焦る必要はなかった。中央に人が集まり始めていた。そんな中は四人は出口を目指し人の流れと逆に向かい歩いていた。
「迷子になるなよ」
幸大は三人にそう言いながら出口を目指した。省吾と如月はいつの間にか仲良くなっていて馬鹿な話をしたりしていて千里もそれに付いて話をして幸大は省吾をいじり、とても仲良くいつまでもこんな風でいたいと幸大は思った。
............
「きゃっ」
千里は人とぶつかりスマホを落としてしまった為拾い上げた。
すると、幸大達の姿がなかった。
すぐ周りを見て焦り始めた千里。
嫌だ、1人になりたくない、皆何処?と心で喋りながら探した。
「何処、、幸、、大」
千里はスマホを両手で胸の前で握りしめ涙を浮かべながら必死に三人の姿を探したが全く見えない。
1人はやだと、自分の中ではまた時が止まった様に人の流れがスローに見え誰も自分を見ない、助けてくれないと、テンパってどうしていいか分からずしゃがみ込もうとした時、誰かが私の手を掴んで来たので掴んだ人を見た。
「千里、迷子か?」
握っていた人は幸大だった。
彼は優しく笑みをこぼしながら私に声を掛けてくれた。
思わず私は幸大に抱きついた。
泣きながら抱きついたが幸大は拒むことはしないで優しく頭を撫でてくれた。
「大丈夫、必ず居なくなっても見つけるから」
「うん、ごめん」
.................
幸大は省吾と如月と会話して、ふと千里がいない事に気づき省吾達に出口で待っていてと伝え千里を探し走った。周りはパレードを見る観光きゃばかりで何処に居るか分からなかった。だけど絶対見つけなければと、千里の泣いた顔が脳裏で浮かんだ為に急いだ。
するて、外灯の前で見慣れた服とスマホを握りしめ下を向いた女の子を見つけた。
「やっと、見つけた」
幸大はゆっくりと歩み千里の腕を掴んだら、千里はやはり泣いていた。泣いた千里はいきなり幸大に抱きついて来たが幸大は優しく声を掛け頭を撫でた。
その時、幸大達は外灯の下にいた。電気が点灯して千里を照らし始めた時幸大に抱きついている千里の背中に翼が片方あるのを幸大は見た。
あっ千里にも翼があるんだねと心の中で思いながら、千里が安心して泣き止むまで待ってから出口で待ってる二人の元へと向かった。また千里が迷子にならないように手を幸大は握りながら省吾と如月が待っている出口に着いて合流した。
如月と省吾も心配していて千里に話しかけ、千里は謝っていた。
ちょっと騒動はあったが楽しかった四人は最後にUBJをバックにに写真をスマホで撮影をした。