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その翼は何処に向うのですか?  作者: 十六夜 来夢
6/11

巣立ちした雛の涙

ビピピピピピ.........


朝早くアラームが鳴る。

そして幸大は目を擦りながら体を起こそうとした時何かに引っ張られてる気がしたので引っ張られてる方を見た。


幸大が見た光景は如月が幸大のの腰あたりに抱き付いて寝ていた。これには幸大どうしていいか分からなくなり腕が取れないか試してみた。

......うん。取れない。

仕方ないので如月を起こす事にした。


「ふぇ.......おはにょ....スースー」ユサユサ


「ぅん...新井...君.......」


如月はやっと起きたがまだ脳はお休み状態だが少しずつ動き出し視界も鮮明になっていった。

抱きついてた腕は天高く伸び如月は体を伸ばしてた。何も無かったかのように幸大は動き出して隣にいる省吾にライムをすると返事が来たので省吾は起きていた。

眠そうな如月も用意し朝7:00にビジネスホテルをチェックアウトした。


「うわっさぶ」


省吾は武者震いみたいに震えてた。確かに昨日より寒さを感じた。一応携帯カイロをリュックから取り出し如月に渡した。如月はニコッと微笑み」ありがとうと」と言ってもらえた。


「ふざけんなょ、俺にもくれよー」


省吾は最初から最後まで幸大と如月の行動を見ていた。そして幸大が如月だけ携帯カイロを渡してたので俺もと思ったら携帯カイロをリュックに閉まってしまったので幸大に催促した。


7:42発 松本駅の電車に三人は乗った。

JR篠ノ井線 中津川行で本来は途中で乗り換えをしなければならないがこの時間の列車に乗車すれば直通(塩尻) 乗換不要でJR中央本線 中津川行になる。こうして三人はスマホでナビゲーションをしながら景色を見たり、次の街はどんなとこか想像を言い合いながら電車に揺られながら名古屋に向かった。

中津川に到着しここからは乗り換えが必要になる。JR中央本線快速 名古屋行に乗り換え3,080円 1時間1分とまた長い電車の道のりを歩んでいた。省吾はよく喋りよく寝る、静かだと思えばいつの間にか寝てるし、起きてればうるさいし、だが嫌いじゃなかった。時刻はもう昼に近かった。省吾は腹減ったと幸大に言ったがあいにく食べ物は持ち歩いてない為、我慢しろと言ったがまるで子供みたいに駄々をこねるので呆れてしまった。

そんな時如月が省吾に飴を渡した。飴はフルーツのど飴で如月は幸大にものど飴を渡した。


1時間近く電車に乗り次の乗り換えをした。次は名古屋市営名城線 栄(愛知県),金山(愛知県)方面11:35着の電車。これで乗り換えは終わりでやっと名古屋に着いた感じがした。


「やほーい、名古屋到着だべ」


「少し長かったですね、」


二人を背中から見た幸大の目には太陽の光で反射して一瞬翼の様な物が見え目を擦りもう一度見た。そしたら翼は消えていて、幸大が見た翼はどちらも片翼だけで弱々しく見えた。そんなことあり得ないと考え立ち止まってると二人が声をかけてきた。何でもないと言って三人は名古屋城を目指した。ここからは三人なので立ち寄る先や景色や背景がいい場所では写真を取り思い出の記憶を作っていった。


「やべーでけぇ、」


「名古屋城、金のしゃちほこ。」


名古屋城に着き入場料を払いパンフレットを見ながら三人は名古屋城をバックに写真を撮るためにメインを先に見て回った。


「すいません、写真一枚お願いしてもいいですか?」


観光客でいっぱいの名古屋城で幸大は同じ客にスマホを渡して三人で撮って貰った。真ん中に如月、左は省吾右は幸大と並んで撮った。お礼にその人達の写真も撮ってあげた。


「どう?」


「上手くとれたかー」


三人はスマホの写真を確認した。流石スマホ、デジカメより綺麗な画質で鮮明に撮れていた。二人にも撮った写真をライムで送り共有した。


最初は一人だった幸大は東京で仲間が増え、長野でも一人増え友達とは上辺だけの存在と思っていたが何故か二人にはそれがなくお互いを気遣いはするが遠慮はなく、とてもいい関係を築けてると思った。


「次はどこいくー」


「そだね、しゃちほこ横丁行こうよ、新井君」


三人は横丁に行きグルメスポットとパンフレットに書いてあるので、見て回った。横丁は何か古いイメージは無く最近建てられた建築物で歴史を見に来たがしょうがない、建物は何年か経てば取り壊されるか修繕される為に新しいくなる。


それでも片手にスマホを幸大は持ち二人がお店を見てる様子を写真に納めながら後に続いた。


「寒いのに観光客いっぱいだべ」


「俺らもそうだろ」


「違いね」


三人はそんな話をしながら笑っていた。

冬だが何故か寒さを感じなかった、むしろ暑い位に思えた。


名古屋城を満喫した三人は次は何処に行くかと話始めたが外ではなく何か飲み物を飲みながら話そうと言う事でどこにでもあるジャンクフード店に入り飲み物を注文してテーブル席に着いた。


「どこいくよ」


「そうだよね、一様奈良行くのは決まってるけど」


省吾と如月はスマホを取り出し次の目的地を決めるべく楽しそうに画面とにらめっこしては時折画面を見せ合い意見交換していた。一方幸大は少し凛さんのことを思い出していた。


「どうしてるかな。」


そんな様子の幸大に二人は心配そうに見つめていた。

心配させて悪いと思い少しテンション高めで二人に次の目的地何処にしようか尋ねた所怪しまれた。

二人には正直に話して見る事にしたら省吾と如月は一度連絡しなと言われた。連絡したら凛さんは怒るかなと考えたが、今はまだしないでおくことにした。


「悪いな、二人共」


「しかないよ、俺ら仲間じゃん」


「そうです。宛のない旅仲間」


こんなに信頼され今が一番幸せだと思ってしまう幸大は、夜に連絡取ってみる事にした。

そして三人の目的地はまだ決まらず夜も近いのでビジネスホテルを名古屋駅周辺で取り移動した。

今回の部屋は男二人部屋に如月は一人部屋になったというかそうした幸大だった。少し残念な如月が部屋に入って行くのを見てから二人は入室した。


「ふぅー」


省吾は荷物を降ろすとベットに倒れオヤジ臭い感じに倒れ疲れたアピールをしていた。

幸大はリュックを降ろし、着換えと着ていた物を取り出しビジネスホテルの備え付けコインランドリーに汚れた服を持って行こうとしたら省吾も慌てて付いてきた。ライムで如月にも連絡すると如月も部屋から出て三人で洗濯しにいった。

お金はあるが節約も兼ねて三人は一つの洗濯機に入れて回した。待ち時間があるので一度部屋に戻った。


「なぁ、幸大」


省吾はまたベットに倒れ込んだと思ったら幸大に話しかけてきた。幸大も返事をして話しを聞いた。省吾は昔の自分を話しだした、施設でも一人で仲間なんて居なかった、仲間なんていらない、一人で生きてけるそう信じて何か他人からされればやり返して大人に怒られ話も聞かないと。そして嫌になり、本当に自分を認めてくれる仲間を探しに出たんだと。


「だからよ、幸大。俺嬉しかった、こんなに笑ったの初めてだったし。一生仲間だろ俺ら」


幸大にも省吾の話は心に刺さるものがあった。

確かに境遇は違うが多分自分も自分を認めてくれない大人や人が嫌いだった。そして凛さんが世界をちゃんと見てみなと言われ旅にでた。確かにまだ旅は始まったばかりだが今は仲間と呼べる友達が出来、観光スポットにいって初めて知らない大人に写真をお願いしたら笑顔で受け答えしてくれていた。少しだけ凛さんの言っていた言葉が分かる気がした。


「仲間、か」


「おうよ、俺らは仲間」


「そうだな、宛のない旅仲間、、」


省吾とその後も色々話した。

改めて仲間がいいものだと心から思った。

洗濯した服を取りに行き部屋に戻ると先に省吾がお風呂に入っていった。幸大はスマホ画面を眺め電話帳を開き凛さんの項目を見ていた。

どう話しすればいいか、怒られるんじゃないかと色んな不安が頭に立ち込めていた。

決心して電話をかける事にした。


....ピッピッピッピップルルルル


呼び出し鈴が鳴り耳に当て待機した瞬間、まだそんなに経ってないのに懐かしく思える凛さんの声が聞こえた。


「はい、もしもし」


幸大は何て言えばいいか分からず黙ったままでいたら優しい声が幸大の緊張をほぐしてくれた。


「どうしたの?コウちゃん寂しくなった?」


幸大の目から自然と涙がこぼれ始めた。

今まで凛さんに良くしてもらってきていきなり自分のわがままで家を飛び出し勝手に旅をして連絡も入れなかった事を今になって後悔した。


「ご、ごめんなさい。凛さん」


「コウちゃん、ちゃんと探してる?こっちは任せなさい。」


「うん、、凛さん実は、仲間が出来た、」


「、、そう、良かった。本当に良かった。」


その時凛さんの声が震えてる気がしたが、今どこにいるとか、仲間の話しを凛さんに話したら喜んでくれてた。短い時間だったけど凛さんにはちゃをと伝えた。必ず帰ると。


電話が終わった時にシャワーから上がった省吾が出てきて入れ替えで幸大もシャワーに入り今日の汚れを落とした。


お風呂から上がってベットに行くと省吾は寝ていたので起こさないようにリュック整理して明日の着る服を用意してスマホを充電しながら今まで撮った写真を見て一番お気に入りの名古屋城をバックに撮った写真を壁紙にした。


「記念の一枚、、、かな」そう言いながら幸大も寝息を立てながら眠った。

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