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四大騎士

静寂に包まれたこの部屋の中で俺はユイカに話しかける。


カスティス『ユイカ、お前。』


ユイカ『これなら私も…私も聡の任務に戻れる!戻れるよきっと!』


カスティス『当たり前だ!聡を救い出すのにこの力は必要になる!絶対な!』


俺たちは顔を見合わせ喜んだ。


しかし静まり返っていたはずの部屋に不穏な空気が流れる。


カスティス『何かおかしいよな…』


ユイカ『えぇ、何か変ね…』


何かがおかしい。


それは感じ取れる。


すると、部屋の奥で恐ろしい光景を目にする。


カスティス『おいおい…なんでそうなる…』


俺が目にしたものそれは…


ザッ…ザッザッザッ…


ユイカ『だからさっき復活したのね。』


さっきユイカがチリにしたはずのルーズが少しづつ形を戻していた。


カスティス『そうか…ルーズは不死身…本当におとぎ話通りだな…』


おとぎ話には続きがあった。


ルーズは本物の化け物となった後、多くの町を恐怖の海にしていったという。


ただ、一人の英雄によって光のもとへ送られたと聞いたことがある。


ルーズを完全に倒すには、ただ切り刻むだけではダメなようだ。


カスティス『光のもとへ送る…』


なんとなくだが、俺のこの剣。


その力があるのではないかと感じた。


俺は復活しきれていないルーズのもとへ歩き出した。


ユイカ『カスティス何やってるの!?いっちゃダメよ!』


カスティス『いや、俺に任せてくれ。』


俺はルーズの目の前に立ち、剣を振り上げた。


カスティス『ルーズ、お前は多くの人を殺してきた。それは許されることではない。ただ、お前も苦しかったんだよな…辛かったよな…もう怒りや憎しみに支配される必要はないんだ…俺がお前を救ってやる…』


俺は剣を奴に振り下ろす。


カスティス『ライトニングフォール…』


振り下ろした剣が合図になったかのように、光達がルーズに降り注いだ。


ルーズは再生仕切る前に光に包まれながらゆっくりと姿を消していった。


ユイカ『これで本当に終わったのね…』


カスティス『そう…みたいだな…』


一安心したところで俺はひざまずいた。


ユイカ『カスティス!大丈夫!』


カスティス『だいぶ派手にやられたよ。ユイカはほとんど無傷なのにな。』


ユイカ『当たり前よ!アンタが攻撃を引きつけてくれたおかげなんだから!』


この分だと一歩歩くのも苦しい状態だ。


カスティス『ユイカ、悪いがまた肩、貸してくれるか?』


ユイカ『言われなくても貸すわよ。ほら、掴まって。』


俺はユイカを頼りながら歩き出す。


そして…ガチャ!


扉は簡単に開いた。


カスティス『ユイカ、お前の剣はやっぱり一級品だ。この戦闘で改めて感じたよ。』


ユイカ『何言ってんのよ。カスティスがいなかったら確実にやられてた。全部アンタのおかげ。』


カスティス『たっく、いつもみたいにふざけた返事してくれよ。照れるだろ。』


ユイカ『いつもって何よ!まぁ、でも今回は本当にアンタがいてくれてよかったって思ったし、頼りになったっていうか…カッコよかったよ。』


カスティス『あ、え…え!?か、か、か、カッコカッコ、カッコよかった!?』


ユイカ『べ、別に変な意味はないから!ホントないからね!ホント!』


そうやって二人笑いながら歩いていると向こうから人がやってきた。


『お前ら!ここにいたのか!』


ユイカ『だれ!?…え?、リガムル!どうしてここに!?』


リガムル『お前らの場所をルキの魔法で探し出してもらったからだよ!そしたらこんなところに…ここは一体なんなんだ?…』


カスティス『ここはいろんな魔物を監禁、封印しておく場所だと思う。たぶんだけどな。』


リガムル『そうなのか…っていうかカスティス!お前またこんなにボロボロになって!?大丈夫なのか!?』


カスティス『一応歩けるには歩けるが、一人では無理そうだな。ははっ。』


リガムル『そしたら俺とユイカで城まで連れてってやる。お前は無理するな。』


カスティス『いつも悪いなリガムル。』


リガムル『そんなこと気にすんなよ。ユイカ!反対側肩貸してやってくれ!』


ユイカ『わかった!カスティスしっかりね!』


俺はユイカとリガムルに連れられて馬へと乗り、城へ戻っていった。


馬で走り数十分経ったくらいで城に着き、俺の帰りを待っていた治癒師たちによって治癒室へ運ばれた。


ルキ『おいおい、なんでこんなことになってんだよ…治したばっかりなんだからな!おい!わかってんのかカスティス!?』


カスティス『悪かったよルキ!だけど今回の相手は、命があるだけまだ良い方だよ。』


ルキ『そ…そ…そんなの知るかよ!!!お前俺がどんだけ心配で付きっきりで治したと思ってんだよ!あー!あー!?』


カスティス『だから悪かったってルキ!』


そうやってルキが俺に対して怒りを露わにしていると、そこへルキの部下がやってきた。


女治癒師『ルキ様、お話中失礼致します。

シルス様とミチル様、マセル様にリンゼル様がお見えになっていまして、ルキ様にお話があるそうなのですがご対応頂けますでしょうか?』


ルキ『俺に話?それは構わないが…なんのようだ?』


女治癒師『詳しくは聞いておりませんが、何やらルキ様に大切なお話があるとか…』


シルス様にミチル様、マセル様にリンゼル様…


カシュパラゴの最強騎士4名だぞ。


カスティス『おいおい、四大騎士様が勢揃いでお前なんかに何のようだ?』


ルキ『なぁ、カスティス。今お前なんかって言ったよな…言ったよなーーーー!?』


カスティス『す、すみませーん!!!』


ルキは俺が酷く怪我をした部位をぶっ叩いた。


あまりの痛さに俺は気絶してしまった。


女治癒師『ありがとうございます。それでは隣の部屋でお待ちですので、よろしくお願い致します。』


ルキ『あぁ、ありがとう』


女治癒師『ルキ様、あれはやりすぎなのでは?』


ルキ『あいつはあーでもしないと休まないからな。気絶してるくらいが丁度いいのさ。』


そしてルキは、女治癒師に連れられて隣の部屋へと入っていった。


女治癒師『四大騎士様、ルキ様をお呼びいたしました。』


ルキ『失礼致します。シルス様、ミチル様、マセル様、リンゼル様。お忙しい中に治癒班のもとへ足をお運び頂き感謝致します。それで、私にどういった御用でしょうか?』


ミチル『ルキ、治癒班の総まとめ感謝しています。私がいなくてももう大丈夫そうですね。』


ルキ『ミチル様、勿体なきお言葉でございます。ミチル様の築き上げてきたこの部隊を落ちぶれさす訳にはいきませんので。』


シルス『悪いなルキ。それで話なのだが…』


シルス様がルキに話し始めた。


約20分ほどの時間が過ぎただろうか。


シルス様の話が終わり、


その内容を聞き終えたルキは、こう答えた。


ルキ『大変名誉なお話を頂きありがとうございます。ただ、私にマリヤ様の側近が務まるでしょうか…私は治癒魔法が専門で、敵に対しての攻撃魔法は少ししか…』


ミチル『大丈夫よルキ。あなたはマリヤ様にもしものことがあった時、マリヤ様のお身体を診て欲しいの。いつもでしたら私が診ていましたが、状況が状況です。任せられるのはあなたしかいないと思っています。』


マセル『ルキ、戦闘に関してはうちの部隊の者をマリヤ様の近くにおく予定だ。安心してくれ。』


リンゼル『ただ、マリヤ様の側近だ。やりたくない者にマリヤ様を守る資格はない。どうする?やるのか、やらないのか、はっきりしろ。』


ルキは少し考えた後、


ルキ『マリヤ様の力になれるのであれば喜んでお仕えさせて頂きます。このような機会を私にお与えてくださりありがとうございます。この命を持って、マリヤ様をお守りして参ります。』


ルキはマリヤ様の側近として、四大騎士の1人であるミチル様の代わりを務めることとなった。


シルス『それなら安心だな。それともう一つ、ルキ、あの二人の容態はどうだ?』


ルキ『あの二人でしたら問題ないかと思います。カスティスはもう少し時間が必要かと思いますが、ユイカに関しては、ほぼ無傷ですので。』


シルス『そうか。いつも悪いなルキ。』


ルキ『とんでもございません。あの二人には私も色々と助けられましたので。』


そして話は終わり、ルキは四大騎士様と共にマリヤ様のもとへご挨拶へ向かっていった。

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