表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/39

ユイカの覚悟

馬へ乗り走り続け、あの森に辿り着いた。


ここから先は自分の足で向かうしかない。


カスティス『やっぱりか…』


そこには俺の馬のほかに、もう一頭馬がいた。


これは紛れもないユイカの馬だ。


それを見た俺は、森の中へと駆け出した。


少し走ると、あの扉部屋がある岩場まできた。


カスティス『あいつどうやって呪文も。』


シルス様からここは一度入り、中から出た場合は、再度呪文を唱えないと入れないと聞かされていた。

つまり入ったまま誰もまだ外へ出てきていないから入り口があるということになる。


かなり高度な呪文のため、全て手順通り行うのは何度も訓練しないと難しい。


しかしユイカは一度見ただけで呪文を解読した。


あいつは天才なのか、馬鹿なのかどっちだ…


そして俺は中に入っていった。


少し歩くと見えてきた、そう、あの扉が無数にある部屋だ。


そしてユイカが一つの扉の前に立っていた。


カスティス『おいユイカ!』


ユイカ『!?カスティス!?どうして!?』


カスティス『お前が考えてることなんて全部お見通しなんだよ。たっく、心配かけやがって。とりあえずみんなのところへ戻るぞ。』


ユイカ『私、戻らない…』


俺の問いかけをユイカは断った。


カスティス『は!?なんでだよ!こんなところいたってどうしようもないだろ!』


俺が話しかけてもユイカは首を横に振るばかりだった。


ユイカ『だって私…聡の任務から外されたのよ。聡はきっと私たち2人の助けを待ってるはずなのに…』


カスティス『ユイカ…』


ユイカ『なんとしてもこの任務にもう一度つく必要があるの!だったらあんたが感じた力を私も手に入れる!…手に入れなきゃいけないの…』


ユイカが聡にかける思いはよく分かる。


それは、少しの時間だが聡と一つとなり身体も心も共有したからだ。


ユイカの思いは俺が1番よくわかる。


カスティス『ユイカ気持ちはよく分かる。俺だってお前とペアで聡を救い出したいさ!だけど!…ここの扉の中の奴らは、俺らの力だけでは倒すことが困難な相手だ…こないだのミラールーだって、シルス様がいなければ完全にやられてた…だろ…』


ユイカは黙りこんだ。


カスティス『俺もシルス様に説得してやるから、一旦帰ろうユイカ。2人で聡を救い出そう。な?』


ユイカは少し考え込み、首を縦に振りうなずいた。


俺はそれを見て安心し、ユイカと城へ戻ろうと部屋を後にしようとした。


しかしユイカは違っていたのだ。


ガチャッ。


カスティス『え?』


音のする方へ俺は振り返る。


するとユイカは一つの部屋の中へと入っていってしまった。


カスティス『お、おい!ユイカ!』


俺は全力疾走でユイカの入った部屋へギリギリ滑り込みで入ることができた。


カスティス『ユイカお前!なんてことをしたんだ!』


ユイカ『カスティス、ごめんね。でもやっぱり私は今のままで任務に戻れたとしても意味がないと思うの。もし本当に戻るならあんたの見た力を私も手に入れる必要がある…やっぱりそう思うの!』


カスティス『ユイカ…お前…』


ユイカは本気だった。


いつもふざけてるようなユイカの顔はそこにはなかった。


カスティス『まったく…わかったよ。俺はお前のパートナーだ!どんな状況であっても、どこまでもついていくさ!』


ユイカ『カスティス…ありがとう…』


ユイカは目に涙を浮かべて、俺に笑顔を見せ、それを見た俺もユイカを見てうなずいた。


そして俺らのいる場所はあの部屋の中。


ギィィィゴォォォン…ギィィィゴォォォン…


嫌な音だ。ただ、なんとなく知っている音。


何かの鳴き声のようだ。


ユイカの顔はまた真剣になる。


ユイカ『来るわよ…カスティス…』


カスティス『なんだアイツは…』


部屋の奥には今まで見たことのない不気味な生物がいた。


ギィィィゴォォォン…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ