カスティスの覚悟
ミラールー『シルス!お前よくも邪魔してくれたな!』
カスティス『よそ見してると痛みめみるぞ。』
俺はミラールーに再度切りかかった。
ミラールーは俺に気づき、急いで攻撃を仕掛ける。
また先程の黒い空間を俺に向けて見せてきたが、2度も同じ目に合うほど俺は馬鹿じゃない。
ミラールー『おー!よくかわしたな!』
カスティス『お前の攻撃パターンは把握した。もう勝ち目はないぞ。』
俺だけでも倒せるかと思ったが、こちらにはもう一人仲間がいる。
きっとユイカもミラールーの罠から脱出しているはず。
そうだよなユイカ!
そう思い隣を見てみると。
ユイカ『あー!ショートケーキがたくさんだぁ〜、夢みたーい!全部食べていいんですか!?わーいわーい!』
ユイカは完全に戦力外となっていた。
カスティス『なんでこいつが上級騎士に選ばれてるんだよ…おい!ユイカ起きろ!こいつをやるぞ!』
ミラールー『やめておけ、この魔法は自分の意思で抜けてこないと解放されることはない。それかこの俺を倒すかだなぁ。』
カスティス『お前…だったら貴様を倒すまでだな。』
近距離戦であれば、俺の方が有利なはず。
カスティス『行くぞ!』
俺は剣を奴めがけて振り下ろした。
カーッン!
カスティス『な、なんだと!?』
俺の剣は振り払われていた。
何が起こったと思い、奴の方を見てみると…
カスティス『お前、剣が使えるのか。』
そう、奴の手には剣が握られていた。
ミラールー『あぁ。カスティスよぉ、お前近距離戦なら俺に勝てると思ってただろ。俺はただの魔女じゃない。俺は魔道剣士だ。魔法も使いながら、剣はお前と同等、もしくはそれ以上だな。』
やっかいな相手だ。
剣だけならともかく、魔法まで使ってこられてはこちらの勝ち目はないに等しい。
俺は少しの魔法以外使うことはできない。
ミラールー『それじゃあ次はこっちの番だぜ!』
ミラールーは俺に切りかかってきた。
キーッン!
剣筋がそこら辺の騎士よりも遥かに良い。
これはいよいよまずいな。
ミラールー『おらおらおら!遅いぞカスティス!』
剣で防いでる中に魔法を混ぜてくる。
そのコンビネーションは多くの戦場を経験してきている者が会得する動きだった。
ミラールー『おらよ!』
バサッ。
カスティス『クッ、深く切られたな…』
血が地面へと大量に滴っていた。
このままだと本当にまずい…どうすれば…
そう悩みながら剣を握っていると誰かが俺の心に話しかけてくる。
【限界だと思っているのか?】
俺は心の中で問い返す。
カスティス『正直戦況は不利な状況だ。この状況を乗り切るのは至難の技だな。』
【お前ならこの状況どう乗り切る?】
カスティス『俺は…』
【戦いを放棄してあっさり負けた方が楽ではないか?】
その問いに俺はこう言い切った。
カスティス『俺は…俺は聡のために最後まで戦う!この命が尽きるまで!…約束したんだ!必ず救い出すと!』
【それがお前の答えなのか?』
カスティス『あぁ、俺はどう言われようと、どんなに不利な状況だろうと、答えは同じ。奴を迎え撃つ!』
【その答えを待っていたんだカスティス。さぁ、もう一度奴に剣を振りかざせ!】
俺は言われるがまま剣を握り直した。
すると俺の剣が光を放ち始めた。
カスティス『これは…』
ミラールー『なんだそれ?まぁいい。戦況は変わることなく俺が有利なんだからよー!』
ミラールーはこちらへ迫ってくる。
そして俺は心の声に導かれるようにミラールーに向けて剣を振りかざし。
カスティス『俺は、お前を倒して聡を取り戻すんだ!くらえ!ライトニングブレイド!』
剣を振り下ろすとミラールーに向け光の閃光が向かっていき。
バサッ…
ミラールー『あ…どうなってる…どうなってやがる!…血が、血がー!!』
ミラールーは閃光によって真っ二つに身体が切り裂かれたのだった。




