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贖罪  作者: もんじろう
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8

「さっきは無かったのに…」


 栞里が首を傾げる。


「なんてタチの悪いイタズラ!」


 栞里は吐き捨てるように言って、入口へと戻った。


 入口の前に、誰かが倒れている。


「ええ!?」


 栞里が驚いた。


 友紀だ。


 友紀が、うつ伏せで倒れている。


 栞里が駆け寄った。


「友紀、どうしたの!?」


 栞里が友紀の身体を揺すり、呼びかける。


 突然。


 栞里の身体を激しいショックが襲った。


 栞里は一瞬で気を失った。




 栞里が目覚めると、目の前に友紀の顔があった。


 お互いに横向きに倒れていて、友紀の顔は逆さまになっている。


 友紀の両眼は見開かれ、必死に栞里を見つめていた。


 友紀の口には、粘着テープが貼られている。


(どうしたの!?)


 そう言おうとした栞里は、自分の口にも粘着テープが貼られていると気づいた。


 身体を起こそうとする。


 動けない。


 両手が後ろで縛られ、両脚も縛られていた。


「2人とも、起きた?」


 奈央の声だ。


 2人の間に奈央が顔を差し入れ、それぞれの顔を確認した。


「良かった、起きたね。スタンガンって、よく分からないから」


 奈央が言った。


 栞里と友紀は、わけが分からなくなったが、状況を問い質そうにも、この状態では何も出来ない。


 2人が身体をよじり、「ンーンー」と、うなる。


 奈央が、栞里の顔に何かを突きつけた。


 小さめの包丁だった。

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