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贖罪  作者: もんじろう
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4

 全身に汗をかいてる。


 ああ。


 また、思い出してしまった。


 亜美。


 亜美。


 あの後、亜美は屋上から落ちた。


 即死だった。


 そこから先はボーッとなって、あまり覚えていない。


 栞里と友紀に連れられて、屋上から逃げた。


 それから、2人に「このことは誰にも言うな」と口止めされた。


 2人は、亜美を押したのは、あたしで、もしも事件になったら巻き込まれるのがイヤだと言った。


 よく言う。


 あなたたちが押したじゃない!


 あたしは知ってるのよ!


 でも。


 あたしはまた…亜美がイジメられていたときと同じで…何もしなかった。


 警察に捕まるのが怖かった。


 あたしは2人と口裏を合わせて、教師や警察の事情聴取には、屋上に居なかったと証言した。


 幸い、亜美が落ちたところを誰も見ていなかった。


 最初の3日間は何も喉を通らなかったし、一睡も出来なかった。


 でも、次第に、このままバレずに隠し続けられるのじゃないかと思い始めて、少しずつ落ち着いてきた。

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