断種法 審議会へ
児童が虐待され、最悪の場合は死亡する事件が後を絶たない。
政府で、「断種法」の試案がまとめられ、
近日中に、関係する省庁の審議会で議論される予定になっていることを、
みなさんはご存じだろうか?
虐待された児童の両親(内縁関係の場合は、事実上の両親)に、
生殖機能を全廃させる手術を強制的に受けさせる法律として、
「断種法」(試案)がまとめられている。
手術の具体的な内容は、生殖に関するすべての内臓の摘出。
この背景にあるのは、子どもを虐待して刑事告訴され、
有罪になったとしても、終身刑の適用は困難なこと。
所定期間にわたり服役しても、
刑期満了で釈放された場合、
再犯のおそれは否定できない。
収監中に一過性の反省を示したとしても、
生殖可能年齢で社会に戻ると、
またしても「同様の事件」が起きる可能性は、低いとは言えない。
根本的な対策は、消極法で1つだけ。
中長期的に、児童福祉の予算増加に歯止めをかけることが要求されている。
夏の参院選が終わって議席が確定してから、
「断種法」は強行採決される見通し。
これで、「親の資質」は改善されるのか?