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ギヤとぺカドル~Hなロリ死神たちと仮契約しちゃいました♥~  作者: 海堂孝高
第一章 死の匂い、春の匂い
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第一章 第一話 ~愛すべき居候~

 大学四年生の夏、就職活動を終えた俺は、卒業研究に没頭していた。高校時代から下宿生活で国立文理付属高校を卒業後、この大学に周りの雰囲気に流され入学。大学4年間と云えば、特にバイトもせずに学業に集中。ホントにつまらない日々を暮していた。残りの学生生活もあと少し。大学の研究室が費用負担してアメリカのサンフランシスコに行かせてくれるらしい。張り切りまくった俺はアメリカに行きたいが為に学会発表の資料作成に日夜励んでいた。

 生きている意味が分からない。どうして人は生きていて、ただ飯を食い、働き、そして寝て、同じことを繰り返すのだろう。そんなことを考えながら俺は21歳までなってしまった。いつものようにアパートを出てコンビニに行き夜食を買いにいくところだった。階段のポスト下で知らない美少女と目が合い、その娘に急に話かけられた。


「右手で除霊が出来るんです。」


 俺はよくある宗教勧誘だと思い、うるせぇ消えろと言わんばかりに自転車を漕いでその場を去ろうとした瞬間――


 キュユユユウゥゥゥーー。凄まじいブレーキ音と共にクラクションが聞こえ、そこで俺の意識が途絶えた。


 ――チュン チュン チュン。

  

 眩しい太陽の光が窓を刺して通る。「もう、朝が来か・・・。ゼミに行かなくちゃ。」


 東日が当たる下宿先を選んで正解だった。アラームなしの朝チュンで目覚めることが出来る。自慢じゃないが俺は大学に入ってから一度も寝坊なんかしたことはない。


―――ん?てか、俺、車に轢かれなかったけぇえええええええええ。え・・・。え? どうなってんの?

どうなってる。どうなってる。―――どうなってるの?


―――怪我してない、足がある。しかし、あの鮮明な車のライトの明るさ、轟音とともに薄れゆく意識・・・。


―――じゃ、あれは何なんだ?


 しばらく、俺は頭を抱えながら、部屋中を歩き回った。すると、俺しかいないはずの部屋に女の子の声が聞こえるではないか。


「きゃははハハハハハハッハ。もうぺカドルったら~そんなとこ触らないでよ。くすぐったい~。」


 なんとも、摩訶不思議な風景が俺の眼球に映ってしまった。というか完全に見えてしまった。おっぱいを掴む方と揉み扱く方。そこには白と黒のなんとも言い難い対極的な美しさがあった。


―――ああ、俺は確信した。昨日の出来事も悪夢だっただけ。長い大学生活で精神異常をきたし、「ロリでHな死神」風美少女を自分の脳内で造ってしまったのだと。しかし、これも悪くない?


「いや完全にアウトだろォぉぉおおおおおお。」


 俺はひたすら壁に頭をぶつけた。正気に戻ってほしい。もう何が何だかわからない・・・。


「おい、気分の具合はどうじゃ? 」


 そんな風に自分の身に起きた完全否定していると、なんともまぁ、可愛らしい白いローブをきたツインテールの女の子が俺に話しかけてきた。


「・・・はい? 」


 俺は動揺した。何せ、幻が俺に会話を要求してきたのだから。


「だぁから、様子はどうじゃと言うておるんじゃ。」


―――うーん。大鎌、かわいい女の子が2人、ロリで死神風・・・。可愛過ぎる! 可愛過ぎるぞ!


「よしゃあああああ。」


―――って、じゃなくて・・・。そうじゃなくて・・・。まぁ、いい、もう、こうなったら、この2人のロリ死神と会話をするしかない・・・。


 会話をしたら、人間として終わってしまいそうだ。傍から見たら、俺はヤバい奴だろう・・・。いや、でも、ここは開き直れ俺!


 えーい、自分の心象風景に話して何が悪い!俺は意を決して――。


「あの、君たちは誰? えーと、何で俺の部屋にいるの?」


 ロリで死神風な女の子たちが、俺の胴体にしがみ付いて、可愛い満面の笑顔を見せながら口を揃えてこう言った。


「仮契約したからよ。忘れたの?あなたが私たちを呼んだんでしょ?」

「仮契約したからじゃ。忘れたんか?お前さんが私たちを呼んだんじゃろ?」


 俺は思った。


―――っ可愛過ぎる。おっぱい思いっきり当たってるし、柔らかさといい、このひんやり感の再現度。俺の心象風景最高ォオおおお!


 思わずガッヅポーズ。


―――生きてて良かったぁぁあ。


 俺は生まれて初めて心底感動した。


 ノリに乗った俺は会話を続けることにした。なんだ、案外物事って吹っ切れると楽しいもんだなと思いながら、きっとこれから、楽しいことが俺に待ち受けいるんじゃないかと思い始めた。


「ところで、君たち名前は?」


 少し大人びていて、黒髪ロングで黒いローブを着た女の子が声高らかに言った。


「黒死神ギヤよ。これからよろしくね。こっちがぺカドル。私の妹よ。」


「白死神ぺカドルじゃ。よろしくな。」


 死神と言えども、ボロボロの白いローブと黒いローブを羽織っただけで、ただのエッチな女の子にしか見えない。今にも色んなところが見えそうだから、直視していいのか分からない。まぁ、本人たちに抵抗が無いみたいだから良いんだろうが・・・。女の子に慣れてない俺には刺激がやや強い。


―――やばい、テント貼りそうだ。いかん。いかん。


「ああ、そうだ!俺、今日、ゼミでプレゼンあるんだ!いそがねーと。」


 そう言いながら、俺は自分の恥ずかしさを隠すようにして、今日のゼミでの研究発表の資料を探し始めた。USBメモリーに学会発表のポスターやプレゼンの資料がある。今日はこれを発表してやり抜けよう。そんな甘い考えで、PCを起動させUSBメモリーの中を確認した。


 俺は驚愕し、絶望した。メモリーの中には学会発表の資料も何も無く、やらずに溜まっていったエロゲーのファイルしかなかったのだ。PCのどこのファイルを見てもない。やってしまった。保存していたファイルがすべて消えていたのだった。


―――あああ、うぅうう、クッソぉお。なんて、仕打ちだ。最悪だぁああ。卒業できねえかも。留年確定じゃねえか。


―――いや、待てよ、昨日コピーしておいたプレゼンの原稿資料があるはず。そこには発表内容のすべてがある。リュックの中だあああ。今から最速で作ってやる!


 すぐさまリュックの中の資料を取ろうとした。しかし、リュックの中には何もそれらしきものは入ってなかった。その中に唯一あったのは『2013年度 祝 文理総合大学 入学式のしおり』というものだった。


 俺は留年を覚悟した。なぜ、この中に昔の入学式のしおりがあるんだ。


「うぁあああああ。」


 俺は滅茶苦茶泣いた。床に這いつくばり絶叫した。


「なんで、ファイルにエロゲーオンリー、リュックは入学式のしおりなんだよォおおお。」


ギヤが言った。


「何をクズクズしているの? 入学式が始まるわよ。」


 俺はその言葉に耳を疑わずにはいられなかった。


―――つまり。どういうこと? なんだ・・・。


 俺は唖然と立ち尽くしてしまった。視点は自然にカレンダーに向いていた。


 カレンダーには『2013年4月11日 入学式 午前10時から』と書いてある。


 どうやら、俺はホントにタイムリープしたらしい。


 俺は、3日前に約束した友人との約束も、アメリカに行くためにやっていた卒業研究も、すべてほったらかして、18歳に戻ってしまった。


 俺は入学式に向かうため急いでスーツに着替えた。


 ―――これから、俺はどうなってしまうのだろう・・・。


 そんな不安を払拭できないまま、俺は家を後にした。



















このような三文小説を読んで頂きありがとうございます。やっと一話が終わりました。感想等ありましたら、よろしくお願いします。




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