お客さんとバッドエンド
「世界を終わらせる」
全ての神話の最高神が集まった神会議で決まった誓い。
ルール1 戦い方は自由。
ルール2 世界の終わらせ方は自由。
ルール3 ルールの解釈は自由。
世界を滅ぼすこができるという事は、世界を統治することと等しい名誉なこと。
神々が夢中になるなかで最凶最悪な神様が手を組んだ!!!
激化する闘い!!世界を滅ぼすのは誰だ!!!
「やばい.........」
駅前で友達と別れてから思い出した。今日の17:30にお客さんが来るということを。
腕時計の針はすでに18:00を過ぎていた。
「ふふふふふ、私には分かるこのまま家に帰れば説教で半殺しにされることを......(泣)」
独り言を呟きながらトボトボと帰路についていた。商店街に入り言い訳の材料になりそうなのを探す。
自転車のパンク→自転車に乗っていない
足を骨折した→折れてない
正直に話す→半殺し
詰んだ!!!!!!!!
いっそこのまま家に帰らず一夜明かして明日の17: 30に家に帰って「あれれ、昨日だったのーー!私分かんなかったーー!(てへぺろ)」という案も出た。即脚下だけど
妄想しているうちに、賑やかな商店街を抜ける。
そこから3分ぐらい歩いた先に青い大きな家につく。ここが私の家だ。
父と母の異常なセンスで家だけでなく、家具や食べ物、果ては名前まで青に染められている......。
しかし、今日はオールブルーなこの家に汚点......もとい、真っ黒な車が止まっていた。
青一色の家に景観とか言える権利はなが、「うちに来るんなら青い車でこい!!」と怒鳴りたい!!(遺伝的な障害)
この車は間違いなくお客さんだろう。
「このお客さんが来なければ、これから説教をされることもないのになぁー!」
いつもより重いドアを開けて家に入った。
二人の男の人の笑い声が聞こえてきた。それは弟の声ではなく、ましてや父の声でもない。多分お客さんの声だが、私は得体の知れない恐怖を感じた。
人間にもともと備わっている危機回避能力と好奇心が私の心の中で殺しあったのを感じた。
私の足は青い廊下を私の意志とは関係なく進みリビングのドアを蹴り壊した。
「お、かっこいい登場の仕方!!オレも一度でいいからドアを蹴破りてーー!」
「センパイは黙っていて下さい!えーと、ショッキングなシチュエーションでスイマセン。あのー、内山 葵さんでよろしいですか?」
私は今までにないくらい首を振った。この現実の全てを否定するように、夢から醒めるように。
「内山 葵さんってことは分かっているんで、そんなに首を振らないでください。
大丈夫です。殺したりしませんから」
使ってください、と渡されたハンカチでこぼれていた涙を拭き、もう一度部屋を見渡した。
そこにはセンパイと呼ばれたガタイのいい少年が特大ミキサーに服や靴、排泄物や血、お父さんの顔やお母さんの腕を詰め込みミンチにしていた。ある程度まざったら青色の壁にぶちまけ、次の材料を入れる。
ハンカチを貸してくれた少年は、仮面ライダーのお面をかぶっていて何を考えているかさっぱり分からない。だらけた直立でセンパイの動きをずっと見ている。
よし、結論♪
「おまえら殺す!!!!!!!」
スイマセン読んでもらって、初めてなんで分からなくて.........。
このまま、少しずつレベルアップしていきたいです!!!!!!!!
本当にありがとうございました!!!