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彼は誰時に積もる雲

夜とも昼とも言えない曖昧な時間

山の空が綺麗で静かに見上げる

大きく積もった白い雲を夕焼けが暁色に照らしている

家に向かって歩いていくと

居酒屋からお腹が空いていたということを思い出させるいい匂いがただよってくる

早く家に帰って、夜ご飯を食べたい


少し歩いただけで、暁色の空がネイビーになっている

時間の流れの早さを実感する

さっきまで白雪のように積もっていた雲も今はどこかに行ってしまった


風の向きが変わり、涼しくなってきた

汗ばむ重たい暑さも消えて

軽くなだらかな気温になった


家について、靴下をぬぎ洗濯機に投げ入れる

仕事カバンをソファに投げて

私の身体も投げ出す


身体の疲れを感じながらも、それを上回る空腹

ゆっくりと地面を這うように歩き

冷蔵庫に向かう

冷蔵庫を開け中を見ても特に何もない

あるのはたまごと冷凍したごはんだけ


まっさきに手前に入っているお酒に手を伸ばし

清々しい音を立ててぐびぐび音を立てて一気に飲む

今日の一日の疲れをゆっくりと流していく

適当にチャーハンでも食べよう


お酒を片手に、キッチンに立つ

もはや料理をする気力もないが、何とかIHの電源をつけるところまできた

友人がまだ仕事をしていると考えると、まだ体が動く気がしてくる


何とか料理を作り上げ、テレビをつけて、ゆったりとした時間が流れる

一日の終わりを告げる至福の時間だ

お風呂もシャワーだけで、いいやと思いながら暖かいご飯を口に運ぶ


窓から見える空は、もうすっかり真っ暗で

隣の部屋から友人が帰ってきた音がかすかに聞こえた

その音を最後に、眠気に耐えられず…

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