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永遠に離れていく二人
一本の連絡に返信をする
手のひらには昨日までの彼女のぬくもりがある
だんだんと暖かかった私の手のひらの感覚が朧のように、かすんで消えていく
いつでも、どこでも会えると思っていた人が突然、蜃気楼のように
まるで、もともとそこにいなかったかのように
私の中から二人の記録が消えた
いま私との記憶は二人のものではなくなってしまった
二人の思い出がセピアにそしてモノトーンに色鮮やかだった記憶が無彩色へと変わっていく
誰が、悪いとかそういうのは何もないんだけど
誰かのせいにしないと、この気持ちをどこに向けていいのかわからない
もはや、季節のせいにまでし始めてしまう
ずっとこれからも、一緒に友達として遊んだり、結婚式に行ったりできると思ってた
まっすぐ伸びていた道が、突然崖へと変わった
外に、寒く乾いた風に君の声が混じっているような気がする
まだ、どこかにいて私に声をかけているように感じる
静かに眠っているように見える
どうしてだろう、悲しみという感情ではない
もう会えないのに、目の前にいる矛盾
あぁ、うまく言葉がまとまらない…
ごめんね、もっと遊んであげられなくていや、それは上から目線かな
もっと遊びたかったな、もっとお話ししたかったな
ありがとうね、君からの連絡をまた待ってるね
「今度一緒に温泉とか行かない?」
「うん、もちろん」




