表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界タウン take2  作者: 愛加 あかり
9/42

ハルルの中央で、宴会を

僕は、異世界で家を購入した。お値段は、なんと、ビール30ケース。お安く購入できた。

お祖父ちゃん達は、ビールで宴会を初めて。

僕は納屋で、ソーラパネルを付けていた。




 僕は、村長の家の納屋で、工事をしていた。

 ポータブル電源のソーラーパネルを延長して、屋根に広げ。ポータブル電源が濡れないように、土間に台を置いて上に載せた。


 ポータブルテレビの電源としてだけではなく、ネットで買った中古のトースターも、離して置いた。

 僕は、ブリーナの為に小さなトースターを、手に入れてプレゼントした。


 DVDを見ながら、クッキー作りができる。

 そう、安易に考えていた。


 お祖父ちゃんと村長とツーバルの3人は、1ケースのビールを井戸の中へ放り込み。井戸水で冷やしながら、ビールを楽しんでいる。

 幾つかの乾き物と、村長の奥さんが手料理を振る舞ってくれて、お祖父ちゃんはご機嫌だった。


 「本当に、ビール30ケースで宜しいのですか」


 あの中心から少し離れた土地と家が、金貨2枚分のビールで購入できた。

 一番驚いたのは『無益の書』を、ビール6缶パックで購入できた事だ。


 『無益の書』は、初めての言語でも解読してくれて。途絶えた言語も行けた。

 それが、ビール6缶パックで。恐ろしい物価だ。


 今では、ハルル・バレーに『無益の書』を、捨てに来る商人が増えた。


 「今までなら、予備としてカバンにしまっていたのだが、ビール6缶パックと交換できるのなら」と、商人が足繁く通うようになった。


 異世界の家には、常時ビールのケースが置いてあり。

 僕が、畑仕事をしている間は、お祖父ちゃんが管理をしている。

 商人たちも、ビール以外を期待していて。

 新しいものを探しに、使い古しの『無益の書』を大量に持ってきては、ビールを持ち帰っている。


 僕は僕で、トラクターで畑を耕したら、時給換算で、銀貨10枚ほどになる。

 インフレが止まらない。


 異世界のインフレは止まらないが。反対に、地球のお祖父ちゃんの貯金が1500万を切ったのも事実だ。

 先手を打つ必要があったのだが。


 意外にもすぐに見つかった。


 ハルルの特産品の一つ。ハルル・ベリーを市場で見つけた。

 ベリーとは、名ばかりの大きさで。カカオほどの大きさが有り。パイナップルのように、硬い外皮に覆われていて、マンゴーのように赤い。


 「おばちゃん、これ幾ら」


 僕は、市場のおばちゃんに声をかけて、ハルル・ベリーを手にした。


 最初に、ズシッとした重さを感じて。次に、芳醇な香りに釣られて、考え無しに鼻を近づけていた。


 「お兄ちゃん、ハルルを見るのは初めてかい」


 「はい。どうしてです」


 僕は、間違った行動をしたのだろうか。

 時折、空気を読まずに、やらかすと。不思議な疑問符が付く。


 「このハルルは、痛みやすくてね。雑に扱うと、そこから、黒くなるんだよ」


 普通なら、慌てて戻すのだろうが。

 直孝は、それをせずに、匂いをかぎ続けている。買う気満々で訪れていたので、問題なかった。


 「お兄ちゃん。それ、銀貨10枚だよ」


 直孝は驚いた。


 「嘘ですよね」


 「本当だよ。嘘言って、どうすんだい。ハルル・バレー以外の者には、銀貨10枚だよ。出しな」


 おばちゃんは、椅子に座りながら、右手を出した。重たい、ハルル・ベリーを返してとは、言わなかった。


 僕は、ポケットから銀貨を10枚取り出して、おばちゃんの手に乗せた。


 そして、脳がバグる。

 獣人たちの日当が6枚で。

 ブリーナは、ハルルをジャムとして使っている。

 おばちゃんは、銀貨を普通に受け取り、違和感無くポケットに入れた。


 「おばちゃん。これは、どうやって食べるの」


 「普通に硬い皮を剥いて、齧り付いてもいいし。一口サイズに切っても問題ない」


 「ジャムとしても食べるのかい」


 「傷んで、売り物にならなくなったら、幾つかはジャムにするよ。保存が利くからね」


 なるほど、傷んで売れなくなったモノを、ジャムに加工したのか。ブリーナは。


 「砂糖が大量にあれば、この村も潤うんだけど。硬貨だからね、街には余り入ってこないんだ」


 「ブリーナは、ハルル・ベリーのジャムを持っているけど」


 「あれは、村長が甘やかしているんだよ。商人たちが、村に訪れるように、余り物を買い取る形で買わされているんだよ。小麦やショットコーンを流通させる為に、村長は犠牲を払っている」


 おばちゃんは、少し間をおいて続けた。


 「ブリーナは、一握りの砂糖の値段なんて知らない。だが、この村には、子供達が足りないさ

のも事実でね。働き手なら、森の獣人を呼べば良いが。この村の未来を守る担い手として、子供達が必要なんだ」


 「子供達が、増えると良いね」


 僕は、無責任に返答して、家路についた。


 異世界の家に到着すると、そうそうに、硬い皮に包丁を入れて、半分に割ってみみるが。

 真ん中に、大きく硬い種があるようで、上手く着れない。


 その間も、果汁がドバドバと溢れ、手やまな板に飛び散り、甘い香りが直孝の心を刺激する。

 ハルルを回しながら、中心に刃を入れて。どうにか割ることが出来た。

 果肉も赤く、割れて種が有った窪みに、果汁が集まっている。

 直孝は、キューイ程の種を取り出して、豪快にスプーンを刺した。

 果肉は、意外と柔らかく、ゼリーのようで。簡単な力で、底まで経っしたと思う。

 

 直孝が、軽くスプーンを捻ると。果肉は形状を保ち、粘着力の有りそうな果汁が、果肉の落果を留めるように、スプーンに吸い付いている。


 直孝は、我慢できずに一口いった。


 「なんじゃコリャ」 


 甘い、伝えようのない芳醇な甘さ。華やかで最上級の桃、(食べたこと無いけど)そんな感じがする。


 僕は、ショットコーンに次いで、ハルルベリーを地球に持ち込んだ。


 長野の山村にある一軒のレストランに匿名で、商品を送りつけた。


 緩衝材をたくさん詰めて、クール便で送った。


 次に、獣人の女性を4人日本に迎え、ユーチューブデビューをさせた。


 『リアル過ぎる、獣人』


 ウシのホールス、ヒツジのスーリピ、クロヒョウのパムサ、カラスのマロウ。


 四人は、良くつるんでいて、下ネタばかり話していたので、スカウトしてみた。


 食事は、自炊をメインでしてもらい。

 欲しいものは、ネットで購入して、置き配してもらった。


 切っ掛けはVTuberで、リアルCG的なノリで始めた。


 『中に人は居ません』


 賛否の声から始まり。

 世情に疎く、オタクがからかいながら、地球のことを教えてくれた。


 「それ食べてみたーい。干し芋のリストに入れとくね」


 これが、彼女らの口癖となり。

 草食動物の肉食動画が生まれた。

読んでいただき有難うございます。

遅れてすみません。書きたいモノが出来たので、メインをそこに移しました。

ショートの話なので、直ぐに戻ります。

星とブックマークを、宜しければお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ