ハルルの中央で、宴会を
僕は、異世界で家を購入した。お値段は、なんと、ビール30ケース。お安く購入できた。
お祖父ちゃん達は、ビールで宴会を初めて。
僕は納屋で、ソーラパネルを付けていた。
僕は、村長の家の納屋で、工事をしていた。
ポータブル電源のソーラーパネルを延長して、屋根に広げ。ポータブル電源が濡れないように、土間に台を置いて上に載せた。
ポータブルテレビの電源としてだけではなく、ネットで買った中古のトースターも、離して置いた。
僕は、ブリーナの為に小さなトースターを、手に入れてプレゼントした。
DVDを見ながら、クッキー作りができる。
そう、安易に考えていた。
お祖父ちゃんと村長とツーバルの3人は、1ケースのビールを井戸の中へ放り込み。井戸水で冷やしながら、ビールを楽しんでいる。
幾つかの乾き物と、村長の奥さんが手料理を振る舞ってくれて、お祖父ちゃんはご機嫌だった。
「本当に、ビール30ケースで宜しいのですか」
あの中心から少し離れた土地と家が、金貨2枚分のビールで購入できた。
一番驚いたのは『無益の書』を、ビール6缶パックで購入できた事だ。
『無益の書』は、初めての言語でも解読してくれて。途絶えた言語も行けた。
それが、ビール6缶パックで。恐ろしい物価だ。
今では、ハルル・バレーに『無益の書』を、捨てに来る商人が増えた。
「今までなら、予備としてカバンにしまっていたのだが、ビール6缶パックと交換できるのなら」と、商人が足繁く通うようになった。
異世界の家には、常時ビールのケースが置いてあり。
僕が、畑仕事をしている間は、お祖父ちゃんが管理をしている。
商人たちも、ビール以外を期待していて。
新しいものを探しに、使い古しの『無益の書』を大量に持ってきては、ビールを持ち帰っている。
僕は僕で、トラクターで畑を耕したら、時給換算で、銀貨10枚ほどになる。
インフレが止まらない。
異世界のインフレは止まらないが。反対に、地球のお祖父ちゃんの貯金が1500万を切ったのも事実だ。
先手を打つ必要があったのだが。
意外にもすぐに見つかった。
ハルルの特産品の一つ。ハルル・ベリーを市場で見つけた。
ベリーとは、名ばかりの大きさで。カカオほどの大きさが有り。パイナップルのように、硬い外皮に覆われていて、マンゴーのように赤い。
「おばちゃん、これ幾ら」
僕は、市場のおばちゃんに声をかけて、ハルル・ベリーを手にした。
最初に、ズシッとした重さを感じて。次に、芳醇な香りに釣られて、考え無しに鼻を近づけていた。
「お兄ちゃん、ハルルを見るのは初めてかい」
「はい。どうしてです」
僕は、間違った行動をしたのだろうか。
時折、空気を読まずに、やらかすと。不思議な疑問符が付く。
「このハルルは、痛みやすくてね。雑に扱うと、そこから、黒くなるんだよ」
普通なら、慌てて戻すのだろうが。
直孝は、それをせずに、匂いをかぎ続けている。買う気満々で訪れていたので、問題なかった。
「お兄ちゃん。それ、銀貨10枚だよ」
直孝は驚いた。
「嘘ですよね」
「本当だよ。嘘言って、どうすんだい。ハルル・バレー以外の者には、銀貨10枚だよ。出しな」
おばちゃんは、椅子に座りながら、右手を出した。重たい、ハルル・ベリーを返してとは、言わなかった。
僕は、ポケットから銀貨を10枚取り出して、おばちゃんの手に乗せた。
そして、脳がバグる。
獣人たちの日当が6枚で。
ブリーナは、ハルルをジャムとして使っている。
おばちゃんは、銀貨を普通に受け取り、違和感無くポケットに入れた。
「おばちゃん。これは、どうやって食べるの」
「普通に硬い皮を剥いて、齧り付いてもいいし。一口サイズに切っても問題ない」
「ジャムとしても食べるのかい」
「傷んで、売り物にならなくなったら、幾つかはジャムにするよ。保存が利くからね」
なるほど、傷んで売れなくなったモノを、ジャムに加工したのか。ブリーナは。
「砂糖が大量にあれば、この村も潤うんだけど。硬貨だからね、街には余り入ってこないんだ」
「ブリーナは、ハルル・ベリーのジャムを持っているけど」
「あれは、村長が甘やかしているんだよ。商人たちが、村に訪れるように、余り物を買い取る形で買わされているんだよ。小麦やショットコーンを流通させる為に、村長は犠牲を払っている」
おばちゃんは、少し間をおいて続けた。
「ブリーナは、一握りの砂糖の値段なんて知らない。だが、この村には、子供達が足りないさ
のも事実でね。働き手なら、森の獣人を呼べば良いが。この村の未来を守る担い手として、子供達が必要なんだ」
「子供達が、増えると良いね」
僕は、無責任に返答して、家路についた。
異世界の家に到着すると、そうそうに、硬い皮に包丁を入れて、半分に割ってみみるが。
真ん中に、大きく硬い種があるようで、上手く着れない。
その間も、果汁がドバドバと溢れ、手やまな板に飛び散り、甘い香りが直孝の心を刺激する。
ハルルを回しながら、中心に刃を入れて。どうにか割ることが出来た。
果肉も赤く、割れて種が有った窪みに、果汁が集まっている。
直孝は、キューイ程の種を取り出して、豪快にスプーンを刺した。
果肉は、意外と柔らかく、ゼリーのようで。簡単な力で、底まで経っしたと思う。
直孝が、軽くスプーンを捻ると。果肉は形状を保ち、粘着力の有りそうな果汁が、果肉の落果を留めるように、スプーンに吸い付いている。
直孝は、我慢できずに一口いった。
「なんじゃコリャ」
甘い、伝えようのない芳醇な甘さ。華やかで最上級の桃、(食べたこと無いけど)そんな感じがする。
僕は、ショットコーンに次いで、ハルルベリーを地球に持ち込んだ。
長野の山村にある一軒のレストランに匿名で、商品を送りつけた。
緩衝材をたくさん詰めて、クール便で送った。
次に、獣人の女性を4人日本に迎え、ユーチューブデビューをさせた。
『リアル過ぎる、獣人』
ウシのホールス、ヒツジのスーリピ、クロヒョウのパムサ、カラスのマロウ。
四人は、良くつるんでいて、下ネタばかり話していたので、スカウトしてみた。
食事は、自炊をメインでしてもらい。
欲しいものは、ネットで購入して、置き配してもらった。
切っ掛けはVTuberで、リアルCG的なノリで始めた。
『中に人は居ません』
賛否の声から始まり。
世情に疎く、オタクがからかいながら、地球のことを教えてくれた。
「それ食べてみたーい。干し芋のリストに入れとくね」
これが、彼女らの口癖となり。
草食動物の肉食動画が生まれた。
読んでいただき有難うございます。
遅れてすみません。書きたいモノが出来たので、メインをそこに移しました。
ショートの話なので、直ぐに戻ります。
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