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異世界タウン take2  作者: 愛加 あかり
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新たな、移住者

影村会長は、映画館まで来て、無理難題を押し付けた。

スーリピを、京也の筆頭にすると言い出した。

直孝は、必至に止めようとるが。




 「北条君。ニュータウンに空家はあるかい」

 いきなりの提案だった。


 「この京也が、ここに住みたいと言っているんだよ。空いていたら、貸してもらえないかな」


 「宜しいですよ。貴族たちが家を建て始めて、バイトを募集しても、足りないから、地球から人を呼んでいるんですよ。だから、移住者が増えてしまって。まぁ、お互いに、干渉しなければ、問題無いと、思いますよ」


 「少し、ニュータウンへ行ってくるから。ここを頼む」


 僕は、映画館にスーリピを残そうとした。


 「えっ、何で。連れて行けば良いじゃん」


 「すみません。このヒツジは、ニュータウン出入り禁止なんです。他の子たちに、嫌われてまして。目下、反省中です。では、コチラ」


 「何でよ。この子が良いから、ここに住むの。この子じゃなきゃ駄目なの」


 「えー。京也さんは、スーリピをお望みですか。悪い事は言いません、他の子が良いと思いますよ。ズラーッと、獣人を並べますから、少々お待ち下さい」


 僕は、この場を少し離れようとして。


 「おい。僕が、この子と言ったら、この子なの。分かった。返事は」


 「少々、お待ち下さい。影村会長と、お話をしてからでも宜しいですか」


 京也と離れて、2人で話そうとした。


 「僕の気持ちは、変わらないよ」


 それでも無視して、売店の端で会長と話した。


 「本当に、宜しいのですか。マロウは、知っているのですよね」


 「マロウちゃんは、関係無い。京也が、スーリピを気に入ったんだから、しょうがない」


 「しょうがないで、片付けられますか。与田さんの事件と、アルクサンダーの件。大変ですよ。僕は、賛同しかねます」


 「大丈夫。大丈夫。あれでも、老虎組の7代目なんだから」


 「甘やかし過ぎてませんか。老虎組の将来は、危ういですよ」


 「黙れ。誰に意見している。馬鹿たれ」


 「分かりました。どうなっても、責任取ってもらいますから。宜しいですね。僕は、忠告しましたよ」


 「スーリピ、ついて来い」


 スーリピの表情が歪んだ。

 別に、僕らの関係は、あの1回以外に無い。

 スーリピに対して、特別な感情などは、無くて良い。


 「京也さん、スーリピに付いてですが。この子は、問題児です。ですので、家から出さないだ下さい。散歩も、駄目です。買い物も、駄目です。老虎組の組員を使って下さい。家の外に、出さなければ、問題無いと思います」


 「OK、問題無いね。他にある。スーリピの躾方法」


 「ありません。好きにして下さい」


 僕は、スーリピを置いて。エルグランドを取りに向かった。


 「スーリピちゃん、宜しくね。京也って言うの僕。君のご主人様になっちゃった」


 「宜しくお願いします、京也様。不束者ですが、可愛がって下さい」


 「いいね。いいね。こう言うの」


 エルグランドを、映画館の正面に止め。後部座席のドアを開けて、3人を待った。


 影村会長が、映画館から、出て来ると。マロウが、空から降りてきた。


 「影村様、ゴーティー様からの伝言で、不戦勝有難う。ワインを楽しみにしているそうです」


 「分かった。ニュータウンへ行くから、先に行っていろ」


 「ご一緒します」

 マロウが、エルグランドに乗り込もうとすると。影村会長が止めた。


 「駄目だ、飛んで来い」


 影村会長が、乗り込み。次に京也が乗って。最後に、スーリピが乗り込んで、扉がしまった。


 『スーリピが、後ろに乗った。影村会長が、私を乗せずに、スーリピを乗せた』

 マロウの心に、小さな傷が出来た。


 「いまからでも、間に合いますよ。スーリピを下ろして、マロウを乗せたら。信頼は回復すると、思いますよ」


 「うるさい。一度決めたんだ、あとに引けるか」


 「私、降りて、歩きましょうか」

 スーリピが、自らを犠牲にしようとした。


 「そうか、分かって」

 「何で。スーリピが、歩く必要があるの。マロウは、空が飛べるから、良いじゃない。僕、間違っている」


 「私が悪いのです。ここで降ろして下さい」


 僕は、車を止めて。運転席から、後部座席のドアを開けた。


 少し、タイミングが悪かった。空の情報など読めない。

 車が、止まった時点で、マロウが、ドアの正面に降りた。


 「何でだよ。何で、スーリピが、歩かないといけないんだよ。間違っている」


 「私が、走って、車に追いつきますから。降ろしてください」

 スーリピが、外へ出ようとした。


 「待てよ。マロウが、飛べは良いんだよ」


 「うるさい。車をこのまま出せ。早くしろ」


 その言葉で、ドア閉まり。


 スーリピは、京也の手で車内に戻された。


 マロウは、数秒待機して。ゆっくり翼を広げた。


 わずか車で、10分15分の距離だが、小さな事件だ。


 僕は、ニュータウンに着くと。後部座席のドアを開けた。


 目の前には、聞き回りしたマロウが待機している。


 「影村会長、マロウに謝罪してください」


 「分かっている。皆まで言うな」


 先に、影村会長が、ゆっくりと降りた。

 マロウの正面に立ち。言葉が出ない。

 謝罪の気持ちはあるが、言葉に出来ない。


 邪魔をしないように、スーリピが見守って居たのだが。

 「早く降りろよ」


 「直ぐに降ります」

 スーリピは、急かさるるように、外へ出た。


 京也も、外へ出て。大きく延びをした。


 「京也さんは、コチラです。付いて来て下さい」

 京也の後ろを、スーリピが付いてきた。


 何故か、影村会長が、付いてくる。


 「はぁ〜。何故、付いてくるのですか。謝罪は済んだの出すか」


 「うるさい。どうだって、良いだろ」

 影村会長は、完全にタイミングを失った。


 「分かってますよ。影村会長は、少し頑固なだけです。気遣い、有難うございます。直孝様」

 マロウは、気丈に微笑んでみせた。


 「けっ。……」

 つまらなそうに、京也が言葉を濁した。


 「何か、言ったか」

 影村会長の激が飛んだ。


 「何でもな〜いで〜す」


 そうこうしている間に、新築の家に着いた。


 「コチラが、京也さんが使う家になります。ゴミ出しとかは、スーリピが知っているので。京也さんが出すなり。組員が出すなり。して下さい。スーリピを外に出してはダメです。獣人たちは、鼻が良いので、苦情は、京也さんに向かいますよ」


 「分かった。分かった。それじゃあ」

 京也は、スーリピを連れて家の中に消えた。


 「それでは。僕たちも、戻りますか」


 帰りは、2人を後部座席に乗せて、ハルルの村まで向かった。


 前途多難の幕が上がった。

読んでいただき、有難うございます。

高評価、星とブックマークをよろしくお願いします。

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