ジェームス
ジェームスが、港で食材を見つけた。
彼だけが、調理師免許を持ち。捌くことができる。
彼は、3日間、それを食べ続けて、安全を確立した。
ジェームスが、異世界でやらかした。
異世界グルメの旅に、シェフが同行して、あり得ない物を、食材に使った。
港では、毛嫌いされて、捨てられていたモノを、彼は調理した。
折りたたみの長テーブルを組み立てて、そこに、8本のナイフを並べた。
丸々のフグをまな板の上に寝かせて、調理を開始した。
カセットコンロを出し。中華鍋に、大量の油を注いだ。
「それ、捨てるのですか。私に調理させて下さい」
「これには、猛毒が有ります。とても食べられる代物ではありません。そちらの世界では、美味しいのかもしれませんが。諦めて下さい」
「いえ、地球でも、猛毒の食品です。私は、コレを捌く調理師免許を持っています」
「無理ですよ。死にますよ、本当に」
「地球のフグと同じであれば、この大きさ、大量に身が取れますよ」
ジェームスは、『フグ』の調理師免許を持っていた。
最初に、無難な天ぷらを揚げて、自ら食した。
とても濃い白子で、飲み込むのがもったいなく感じる程の旨味が、溢れてくる。
ちゃんと、エルフの回復薬を手にしている。
「お次は、定番のお刺し身で」
ジェームスは、贅沢に、箸でグルリと半円を描くように、皿の底を撫でて。
薄くスライスされた身を、摘めるだけ掬い。薬味も無く、市販のポン酢で食べた。
「おい。あいつ、凄い事してるぞ。化け物か」
「生だぞ、毒で死なないけど、食中毒で死ぬんじゃないか」
「それにしても、美味そうに食うな。あいつ」
「ジェームス、フグだけを3日食い続けて、生きていたら、地球へ持って帰るぞ」
「ダメですよ。僕の分が、直ぐに無くなっちゃいます。異世界だけで回すべきです」
「ここでは、お前だけしか、調理できないんだ。食べる暇なくなるぞ。それでも良いのか」
「それだったら、異世界タウンだけに、卸して下さい。規制は、かけるべきです」
「日本人以外で、これを食すヤツなんか居ないよ。安心しろ」
「それも、そうですね」
「これを、大量に購入したい。頼めるか」
この時期、飾るほど取れるらしい。港の嫌われ者だった。
異世界では、このジェームス以外、捌くことは出来ない。
「何だよ、それも、持って帰るのか」
「珍味なんですよ。これが」
「はぁ。毒だろそれ」
「ある地方で、食べられている料理です」
「日本人は、恐ろしく。貪欲だな」
「ええ。見習うべきです」
ジェームスは、フグの卵巣を手にしていた。
糠漬けにする気だ。
地球の異世界タウンでは、利権争いが起きていた。静岡の内陸で大きなフグが上がった。
東京の老舗と、大阪と愛知の店が入札で勝ち取り。異世界タウン内で、店を出した。
異世界タウン内で食すと、15万円の鍋だが。
異世界タウンの外へ出すと、100%の関税がかけられて、30万円となる。
それも、高級料亭などは購入して、50万の鍋で出す。
食通たちは、フグとすっぽんの鍋を食しに、異世界タウンへのバスを欲しがった。
バニラアイス、ハルルベリーのソース添えは、定番となっている。
異世界で、防音室を売ってみた。
映画館の別邸に、個室を用意していたのだが。
防音室付きを並べて。テストをさせた。
個室に、ご夫人が入り。外でメイドが待機をしている。
個室で映画を流し。更に、防音室へ。
2時間が過ぎて、ご夫人はポータブル電源と防音室室を購入する。
「これは、サービスで付くのですよね」
「今回は、サービスさせて頂きます。大きな方のチップを、300枚頂きますが宜しいですか」
「問題ないわよ、大勝ちしましたから」
「いつも、いつも、有難うございます。電池の方も、サービスさせて頂きます」
「電池も、無くなるのが早いけど、小さいのは、壊れるのが早いのよ」
「そういう物です。激しく使われる方だと、1週間で壊された方が、居られますよ」
ここだけ、小声で語りかけた。
「まぁ、私は、ノーマルですから」
コチラも、小さな扇を広げて。小声で話した。
防音室組み立てに、数人がお伺いをして。
半日で、組み立てて。ポータブル電源が、ソーラーパネルから電気を取り込んだ。
高級そうな調度品の中に、2畳程の防音室が、端に鎮座している。
違和感だけしか無いが、ご夫人は、日の大半をその中で過ごす。
ポータブルのテレビで、DVDを見ている。
道楽に飢えている、貴族たちにとっては、カジノは刺激的だった。
それに、簡単に勝たせてくれて。金貨以上の代物が手に入る。
罠に、ハマっている。
ドロドロの沼だ。
道楽のつもりで、遊びでかけて。引き出しも、換金もしない。全てが、アイテムに変わる。
アイテムも、季節ごとに手を変え、品を変えて、女性用の下着等は、幾つ有っても、きりが無い。
ご夫人が勝ち越しても。チップが、足りないからと、主人の勝ち分を足して、地下の方へ向かう。
「ねぇ、少し足りないの。このチップ、私が使っても良いよね」
ポーカーで楽しんでいる。伯爵のチップを多めに横取りするご夫人。
「持ってっても良いから。今は邪魔をしないでくれ」
伯爵は、丸いチップを、2枚中央脱げた。
「のった。この勝負、私が勝つ」
「だから、言ったろう。私が勝つと」
伯爵は、ご夫人が取った分の半分を一気に取り返した。
貴族たちは、朝から晩まで、カジノで遊び。
地下では、下着が飛ぶように売れ続けた。
ご夫人たちが、買い物をして。ご機嫌な事が、世界平和につながる。
玩具が有れば、主人がメイドと浮気をしようが、関係無い。
側室やメイドとする事が、当たり前なのだから。気ままに、衝動買いができるので、平和だった。
ウィン・ウィンだった。
映画館の側に、倉庫を作り。
DVDや、グッズの店を作った。商人や貴族が、出入りして。
その場で、購入する方もいれば。
使用人をよこして、購入させる方もいる。
商人は、『無益の書』を開き。注文の品が有るかを確認しながら、予算と戦いを始める。
「予算が足りない。それも、これも。確実に売れるのに」
1時間悩んで。
「この『無益の書』を、何とか、金貨3枚で買い取ってくれないか。頼む。この通りだ」
「今回だけですよ、内緒にして下さいね」
「有難う。感謝する」
商人は、頭を上げて。発泡酒を諦めてまで、グッズ購入した。
商人は、『無益の書』を、売る事で、利益の一部を得ている。
地球では、『無益の書』を、年間リース一億円で、契約を受け付けている。
30冊は、異世界タウンの外に出回り。
年間、30億が、(株)ハルルに入る。
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