デコトラで買い物
直孝は、ユーチューバーに助けを求めた。
銀座で、待ち合わせをして。
その場で、2人に百万円の軍資金を渡した。
僕は、金丸さんと一緒に、銀座へ向かっていた。
金丸さん自慢のデコトラで、高速を乗り継ぎ、銀座で降りた。
金丸さんは、運送業で長距離トラックを長年乗っていた人だ。
文太を愛し、憧れ、尊敬している。
10tの大型トラックを与えると、筆頭のチーターのチュームの絵を壁面に描かせた。
強引に、駐車場に止めて、人と待ち合わせをしている。
佐鳴さんと真壁さんの2人と待ち合わせ。本来はもう1人加わる予定だったが、予定がズレてしまい。お二人にお願いをした。
「どうも、初めましてで、宜しいですか。北条です。こちらは、ドライバーの金丸さんです。本日は、よろしくお願いします」
「コチラこそ、宜しくお願いします。っで、私が真壁で。コチラが佐鳴です。本日は、買い物を、手伝って欲しいとの事ですが。私達は、ユーチューブで、下着を専門に扱っているだけで、男性との出会いを求めていないのですが」
「会うだけで、10万円渡すと書いて有ったから、銀座まで伺ったまでですが。ご要件は何ですか」
「取り敢えず、約束の10万円をお渡しします。そして、今日の相談なのですが」
僕は、トラックの後ろに脚立を準備しながら。
「取り敢えず、問題を、見てもらえませんか。私のご依頼を受けるか、拒否するかは、貴女方が決めて下さい」
トラックの荷台には、黒いカーテンで仕切られていた。
「何もないのですが」
「真っ暗ですよ」
僕と金丸さんは、トラックの後ろの扉を閉めて、二人を閉じ込めた。
「何をするのですか、監禁罪ですよ」
「こんな事をして、タダで住むと思っているのですか」
2人は、後部ドアを叩き、助けを呼ぼうとした。
「あの~、仕事をしてくれないのですか」
黒いカーテンの奥から、声がした。
「えー、長旅で揺られて来たのに」
「私も、可愛いブラが欲しいのに」
「先に、パンツよ。Oバックのパンツが先よ」
2人が興味を示す、話し声が聞こえた。
「えー、何なの。リアルなの、コレ」
「真壁さん。スケール下さい」
「メモを、お願いします」
「「皆さんの、サイズを測りますので。真っすぐ立って下さい」」
2人は、名前と獣人たちのサイズを測り、スマホで、写真を取りまくった。
全ての獣人は、尻尾が有り。コチラの弱みを最初から晒した。
1時間が過ぎ、後ろのドアの内側から、ノックしてきた。
「北条さん。サイズは測りました。次は、買い物に行きたいのですが、予算はイカほどですか」
僕は、後ろのドアを開けて、2人を荷台から降ろした。
「取り敢えず、100万は用意しています。本人の希望に沿うような物を、見繕って下さい」
僕は、帯の付いた100万を佐鳴さんに渡した。
「最初に、Oバックを確保する事からしましょう。私は、こっちのデパートから行きます。佐鳴さんはそこのデパートへ、お願いします」
僕らは、銀座で食事をしに向かった。
20人前の寿司折りとお茶を手に、トラックへと向かった。
「何をしていたのですか。コレをお願いします」
真壁さんは、いくつ物紙袋を僕に渡して、次の場所へ向かった。
紙袋には、名前が貼ってあり。僕は、脚立を立てて、寿司折りとお茶、数人分の紙袋を、彼女たちに渡した。
銀座の寿司折りよりも、下着を優先させた。
見ている方も、自分の番が来ないか、期待に胸を膨らませていた。
「そのパンツ、すごくエッチ」
「嘘。私の胸、こんなに谷間がある」
「見て見て、お尻のコレ可愛いでしょ」
「黒って、セクシーだね」
僕は、連絡役となり。下着を付けた獣人たちの写真を送信して、サイズ感と感謝を付けて連絡している。
2人は、右往左往。上へ下へで、コチラが申し訳なくなる程に、働いてくれた。
この日は、18人分の下着を合わせてくれて、残り2人は、日本に合うサイズが無く、取り寄せとなった。注文と料金は支払われている。
お祖父ちゃんの家に、届くのを待つだけだが。
僕は、2人に5万円のボーナスを渡して、来週も頼めるのか尋ねた。
今は、異世界も異世界タウンも大忙しで、時間を合わすのも大変だ。
追々は、異世界で働いて貰おうとも思っている。
「来週は、3人で是非」
力強い応援を貰った。
僕のプランが一つ先に進んだ。
異世界へ戻ると、来週のメンバーを決める抽選が始まった。
金丸さんは、重機の練習をしながら、道を広げて、切り株をトラックに積み込んでいる。
羽田さんは、石切り場に発破を持ち込み。
ドリルで穴を開けた後で、火薬を埋め込み、大きく岩を彫り出している。
白谷さんは、チェーンソーを持ち、道になる木々の伐採を主にこなし。
倒れる時には、大声や笛を吹いている。
白谷さんは、筋肉モリモリだが、弁護士だ。
(株)ハルルの顧問弁護士だ。
ハルルベリーの売れ行きが良く。詮索する方々が増えて、退職した顧問弁護士を探して、独身の方を選んだ。
白谷さんは、奥さんを亡くしており。今は、カンガルーのワーナスと2人で暮らしている。
畠山さんは、切り落とした材木を、エルフの元へ運んでいる。
乾燥させて、木材として使うつもりだ。
畠山さんも、(株)ハルルの会計士で、定年退職後、引き抜いている。
畠山さんは、細いのにお盛んで、ウサギのレヤムとその他大勢で住んでいる。
重機で、地ならしをしているのは、武田さん。
武田は、本職の重機を扱う人で、クレーンからパワーショベルまで、何でも扱える人だった。
かなりのビール好きで、おなかが出ている。
ビーバーのラッセナが筆頭で、料理好きなので、胃袋を掴まれている感じだった。
その他にも、ラトビアから、5人。リトアニアからも5人。エストニアから6人の要人が見えている。
それに追随して来たのが、シェフたちだった。
ハルルベリーの魅力に取り憑かれて。異世界にやって来た猛者たちだったが。
1人だけ、微妙な立ち位置になってしまった。
その名も、ジェームス君。
高身長ではあったが。かなりの肥満体形で。
「何で、ジェームスなの」
「ジェームス様は、スッキリしていないと」
「ジェームスの改名を求めます」
「イチゴとシャンパンから、かけ離れている」
名前のせいで、かなり劣勢に立たされている。
それでも、予約待ちができる程の二つ星レストランのシェフなのだ。
腕には自信はあるが、いかんせん少し消極的なところも持ち合わせている。
読んでいただき、有難うございます。
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