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異世界タウン take2  作者: 愛加 あかり
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リアル過ぎる、VTuber

リアル過ぎる、VTuberで事件が起きて。

直孝は、異世界にコンテナを持ち込んでいた。




 直孝は、獣人の女性たち四人を地球に招いた。


 『強い光を当ててはいけない』

 『水に濡らしてもいけない』

 『深夜に食事を与えてはいけない』


 Oops


 『お祖父ちゃんの家からは出ではいけない』

 『干し芋のリストは、置き配で』

 『深夜でも、家の外に出る時は露出を抑える』

 『カーテンは絶対に開けない』



 色々と制約を決めて、ユーチューブ配信を行った。


 見たい奴が見るのが、ユーチューブだと思っていたが、違った。


 『批判する為に見る奴もいる』


 『何だよ、下ネタかよ』

 『カラスが、バーレル食べるなよ』

 『スーリピちゃんに、下ネタを求めてない』

 『ホールスちゃんは、何カップ』


 ここで、地球の下着がバレた。

 Oバックの下着は特に、獣人の為に有るのかと思えるほど、尻尾が通りフィットしたらしい。


 マロウ以外は、Oバックの下着を選択して。

 サイズが合わないものは、異世界の獣人に送った。


 干し芋のリストは、メインで下着が上がり。

 ホールスのブラはOカップで、日本の既製品では間に合わず。外国の下着を取り寄せた。


 ここでも、ノーブラ派が多少現れて、下着購入を訴える人々が現れる。


 「重たいから、付けて良い。このままだと、形が悪くなっちゃう。良いでしょ、お願い」


 ここで、ホールスの人気が少し上がった。

 白Tの上から、下着や水着を着るスタイルを確立した。

 この頃になると、背中のフックに慣れ始めて。長い髪を前に移動させて、「楽になった」と叫んでいる。


 ホールスが、下着を変える度に投げ銭が跳んだ。


 着けても、脱いでも、『フ〜』と大きな息を吐き。胸の位置が大きく変わる。

 ホールスも、白Tの下から手を入れて、位置を直したりするので、完全に隠しきれていない時の方が多い。


 首から下の下着配信は、ボディペイントの外人さんだと、少しバズった。


 その頃に、特に『バズった』配信もしていないのに、投げ銭を稼いだのがマロウだった。


 マロウには、投げ銭のファンが着いた。

 70前半のお爺ちゃんで、影村さんだ。


 「年金は、全てマロウちゃんに献上する」


 マロウが、配信をする度に5桁の投げ銭が跳び、干し芋のリストを、一人で埋めていった。


 そんな時に、マロウが罠にかかった。



 『ピンポーン』


 玄関のチャイムが鳴り、マロウはパソコンの画面を睨んでいる。

 今日は、アレが届く日だ。

 待ちきれずに、配送ルートを確認しながら、パソコン画面の前で、待機していた。


 『一件のメールを確認しました』


 マロウが、メールを開くと。


 『置き配しました』

 発泡スチロールの箱が玄関に置かれた、画像付きのメールで。


 「アイス、アイス、異世界アイス」



 マロウは、はしゃぎ気味に玄関へと向かっている。

 お祖父ちゃんの家には、防犯カメラなどつ付いてはいない。

 マロウは、約束を守り。

 短パンとトップブラの上から、スエットの上下を着て、フルフェイスのヘルメットを被り。

 スリガラスの戸を開けて、外へ出た。


 普通なら、野生の勘で、相手の気配を察知出来るのだが。

 スエットを着て、嗅覚と聴覚は役に立たず。視界も制限されていた。


 荷物を持ち上げようと、お尻を外に向けて屈んだ瞬間。


 一瞬、電気が走り。マロウは、知識を失った。


 


 「なんだろう、ヤケに蚊が多いな」


 最初に気付いたのは、配信を終えて寝ていたスーリピが、蚊の羽音で目を覚ました。


 「コレ、少し匂いがキツイんだよね。毛にも、匂いが残るし」


 スーリピが、キッチンへ向かい。ガスコンロの元栓のノズルを捻り。着火のボタンを押した。


 火の用心は、心掛けて居るようだが。


 スーリピは、蚊取り線香に火を付けて、2回ほどフルと。

 着火した火が消えて、線香が赤々と燃えているのを確認した。


 また、ガスコンロの火を止めて。元栓を捻った。

 スーリピは、指差し確認をしながら、手を伸ばして、蚊取り線香を遠ざけた。 


 そして、玄関が開け放たれていることを知った。


 「えっ。何で」


 急いで、玄関の戸を閉めて。鍵をかけた。

 我に返り、パンツとブラトップの半裸で、何も隠していなかった。


 どうしよう。



 その頃、僕は異世界でコンテナを溶接していた。


 中古の40Fのコンテナを4つ購入して、異世界に運んだ。

 最初に、ハルルの端で畑を購入して、適当な大木を横にして並べた。

 元が畑なので、少し浮かす感じで大木を敷いた。


 次に、コンテナを丸太の上に置き横に並べた。

 何トンもあるコンテナを、人力では持ち上げられないが。

 エルフが8人いると、コンテナは手を触れずに持ち上がる。


 エルフは、裂きイカで釣れた。

 お祖父ちゃん達が、村長の家で宴会していると。

 突然、 光学迷彩を解き、子供たちが見ている戦隊モノの前に姿を現した。


 「どいて、画面が見えない」

 「あっちが気になるなら、あっちに行きなよ」

 「邪魔だよ。シッ、シッ」


 エルフは、戦隊モノの続きも気になったが。お祖父ちゃんが、ビールを飲み、宴会しているのが気になり。光学迷彩を使い、また消えた。


 少しだけのつもりが、裂きイカを大量に摘んで、口の中に入れている。

 次は、桶からビールを取り出しては、見様見真似で蓋を開けて、ビールをグビグビ飲み干した。


 「アレ、ビールの缶が空中に浮いているぞ。儂は、ビール何本目だ」


 「西島さん、未だそんなに飲んでないよ。ホレ」

 ツーバルは、空中に浮かぶビールを奪い取り。テーブルの上に置いた。


 今度は、裂きイカが宙に浮き、ビールの高さで消えた。


 「姿を現せ、エルフ」


 エルフは、光学迷彩を解き、姿を見せた。

 髪は白銀に輝き、中性的な顔に細い体。全体的に、病弱のように白い。


 ビールを飲んでも、赤くならない。

 血液が赤じゃ無いのか。血流が悪いのか。


 「驚いた。寿命が3年縮んだぞ」


 「お前の寿命は、まだ先だし。少しも、縮んでおらん」


 「何だ、面白い事を言うのおヌシは」


 お祖父ちゃんは、エルフを気に入って。テーブルにある、エルフのビールを返した。


 次に会ったのは、森で森林伐採している時だ。


 コンテナの下に敷く為の材木を、切り落としていると。

 運ぶのを手伝ってくれた。


 クマやゴリラの獣人が、5人で一本運ぶ物を。エルフは、一人で一本運んだ。


 エルフは、魔法を使い。10m以上の丸太を、手も使わずに持ち上げて、皆が待つ畑に運んでくれた。


 銀貨を獣人と同じ分渡して、裂きイカとビール3本を追加した。

 獣人たちには、ビール一本で我慢してもらっている。

読んでいただき、有難うございます。

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