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残酷描写あり~。
「な、なんだ!」
「んだてめえ!!」
やばい。すごい怒ってる。とにかく要件を言おう。
「あのでs」
「横やりいれやがって!」
「ははは、正義の味方惨状ってか!」
「この数に勝てんのかよ!」
「いやそうじゃn」
「助けに来てくれたの?」
「ああ、どうかお救いください!」
「だからt」
「おら来いよ!!」
「びびってんのか?!」
ダメだ。初手で殺してしまったせいで僕が助けに来た構図になってしまった。
女性たちもこっちを希望のこもった目で見てくる。
というか殺したのは申し訳ないけど話ぐらい聞こうよ。
「ほらほら,来ねえならこっちからいくぞ!!!」
「ひはははあ!!!」
まだ何かしゃべってる。うるさ。
…はあ、何こいつら。人の話聞かないで勝手に話進めて、勝手に期待したりして。
ああ、なんか凄く―
「―鬱陶しいなぁ。」
ゾクッ。
急に感じた未知の恐怖に盗賊たちの体がこわばる。
「話聞いてくれないかなあ。」
「うるせっ…?!」
何とか動けるようになった一人が切りかかってきたが、一歩踏み出したところで体が動かなくなった。
「な?!」
「動かねえ!」
「クソっ!」
予定は未定ってよく言うし変更するのも仕方いよね。結局服も汚れたし。それに色々予習にもなりそうだしね。
さあ殺そう。
_________
なんなんだよ!!これは!
「うがぁぁぁ!やべでぇぐぇぇぇえ!!」
「ぐ、ぐうじぃ…。がぼぉ…。」
「ぺきゅぅ…ぁ…。」
「血が!!血が止まらねえよぉ!!」
「あえ?おえのぞうきは?あ、はははあっおにあったぁ。ははは。」
内臓がほとんど出ている者、太ももの外側や耳の後ろを切られ大量に出血している者、なぜか空中にある水の中でおぼれている者等、血や体液でここら一帯がまるで地獄のようになっている。
いや、もはや地獄そのものだ。
びちゃっ。
仲間だったものの一部が足もとに飛んでくる。
「ひぃっ…!」
まだ自分は何もされていない。だがここにいれば確実にひどい方法で殺される。
逃げねえとやばい!あんな殺され方は嫌だ!!
「くそっ!動けよ…!」
だが、どんだけ力を入れても手足はびくともしない。
「ふぅ、やりすぎると一発で粉砕されるから力加減が大変だなあこれは。」
「ひやぁ…!く、来るな!こっちにに来るなぁぁあ!!」
先ほどまで殴っていたものが動かなくなり、この状況を作り出した元凶がこっちに近づいてくる。
「ん?ああ、君はまだだから大人しくしててね。」
元凶である人物は返り血で赤く染まり、髪の隙間からたまに見える深い青の瞳は、不気味な光を湛えている。
「ああ、なんかいい感じの結果がでてるや。」
そう言い、自分の横を通り過ぎる。
「やっぱり、内臓は出す場所にっよって時間かかるなあ。」
「あへへへ、ふひっ。」
「あと、正気が保ててないね。うん、もういいや。」
「ぁひぇっ…。」
そしてそのまま首を刎ね飛ばした。
「出血多量は1分ぐらいかな?圧死の方は血が結構飛ぶから面倒だなあ。じっくり死んでいく系は何か拷問みたいになって時間がかかるかぁ。」
「ぁ…あぁ…。」
十数人いた仲間は全員死んでいった。
「…ぅ、ぅあぁぁ…。」
なら次は?
「ぃ…うあぁ…。やめろ…。」
自分の…
「…ひぅあぁぁぁぁあ!!」
ちなみに盗賊視点になったときの最初の方の悲鳴の原因は上から
撲殺
溺殺
圧殺
出血死
抉殺
です。