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放浪剣士と竜の紋章  作者: 黒月 トウマ
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サリア村『後編』

「言ってたっけ?」

「おいおい、記憶喪失を有効活用するな」

そう言ってナキは二階に上がる。

しばらくすると短剣を持って降りてきた。

ナキは俺に短剣を渡してくれた。


「その錆びれた剣じゃ戦えないだろう。

そのダガーで我慢してくれ」

じっと渡されたダガーを見る。

「凄い切れ味良さそうだな。十分すぎるぜ」

お世辞ではない。本心で。


「昔、鍛冶屋経験があってね。その売れ残りなんだが。喜んでもらえてよかったよ」

「あの、これってまだ使えますかね?」

錆びついた剣を見て言った。


「相当しつこい鯖だけど研げば使えるようには

なると思うよ。なんなら俺の友達に腕の立つ鍛冶屋

がいるんだ。そいつに頼もうか?」

「ありがとうございます」

「よし、今度伝えといておこう。

てことで、魔物討伐行くぞ!」

錆びた剣はモーラに預けナキの後についていった。



****




「魔物討伐したら何があるんですか?」

「倒した魔物の爪や皮を売るんだ。

加工してアイテムなどを作る。倒した敵が強ければ強いほど価値はあがる」


なるほど、ボス級のモンスターを倒せば大儲け

出来るってわけか。そう思うと武者震いがする。

「手始めにあのゴブリンを倒してこい」

あんな弱そうなの相手になんねぇよ。

「ま、しょうがない」この言葉がナキの耳に聞こえるよりも速くゴブリンの背後をとった。


背中からダガーを入れ、腹まで貫く。

ゴブリンは虚をつかれ、即死した。

「おじさん、こんなんアップにすらならないよ。

もっと強い奴いないの?」

ナキは呆気にとられ、口をずっと空けている。

「おーい」ナキの頬を引っ張る。

「しゅごいな。なんだひまのひゅごひ」

多分、なんだ今の動きと言ったのだろう。

ドロップした爪と皮を拾いバックに詰めた。


その後もゴブリン無双をし続け、気づいた頃には

森全体のゴブリンが一掃されていた。

「これ全部で金貨1枚くらいじゃない?

大儲けしましたね」少し息を切らしながらナキに

言った。

「凄いな…これからもここに泊まってって欲しいくらいだ」

生憎あいにく、多忙なので遠慮しときます」

嘘である。立派な暇人だ。

「そうか…。そろそろ夕食の準備も出来ただろう。

家に帰ろうか」


テーブルに並んでいたのは魚料理だ。

「腹一杯食べてね!」モーラはそういうと大皿から

俺の分を取り分けてくれた。

ぶっちゃけ肉の方が好きだがそんな事は言えないので

とりあえず完食した。


「もう遅いから寝たら?」

犬を撫でてた俺にモーラがいった。

「そうします。おやすみなさい」

そう言って貸してくれたベッドに身を委ねた。


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学力も平均くらいの学生が趣味程度で書いてるものなので設定がめちゃくちゃになるかもしれませんが よろしくお願いします
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