初魔法
日間ランキング30位でした!
物凄く嬉しいです!
あと、ブックマーク200突破、ポイント500突破しました!
これからもよろしくお願いします!
木々の隙間から太陽の光が差し込み森の中は薄暗いく、幻想的であった。
まず日本じゃこんな所ないのではないだろうか。
『スキル【気配察知:Level 1】を獲得しました。』
(え?何で獲得したんだ?)
そんなことを考えていると俺の目の前に黒い狼が俺の目の前に7匹現れた。
どうやらスキルの【気配察知】で俺の事を感知したらしい。
俺は黒い狼に向かって鑑定を使用する。
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《種族》ブラックウルフ
《危険度》B
《レベル》37
《能力値》
【HP】3700/3700
【MP】250/250
【魔力】1200
【筋力】3000
【耐久】1800
【器用】1000
【敏捷】3600
【精神】1500
【魅力】700
《スキル》
【HP回復:Level 4】
【MP回復:Level 4】
【気配察知:Level 3】
【闇魔法:Level 5】
【縮地】
《固有スキル》
【咆哮】
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なるほどね、さっきのクリアリザードよりは強いらしいな。
ブラックウルフの1匹が俺に向かってかなりうるさい雄叫びをあげる。
『スキル【咆哮】を獲得しました。』
「なるほど、さっきのは固有スキル【咆哮】か、でも俺には別に何もないようだな。鑑定で調べてみるか。」
【咆哮】
レア度:希少級
敵に向かって雄叫びをあげることによって相手を恐慌状態にして動けないようにすることができる。しかし、精神のパラメータが10000以上の相手の場合は効果がない。
「そりゃあ俺には聞きませんわ。んじゃ次は俺の番だな!」
俺は圧倒的な敏捷を活かして1匹のブラックウルフに近づき腹辺りを思いっきり殴ると、ブラックウルフの体を貫いた。
『レベルアップを確認しました。SP:500を獲得しました。』
「あーあ、吹っ飛ぶだけと思ってたのにな。内臓やら血やらで制服が汚れちまったじゃねーか、今度から力加減を気をつけないとな。」
俺がそんな事を考えていると2匹のブラックウルフが俺に向かって物凄いスピードで噛み付いてきた。
『スキル【縮地】を獲得しました。』
(って!服のこと気にしてる場合じゃねーだろうが!くっそこれは避けれねぇな。)
俺は覚悟を決め目を瞑りブラックウルフの噛み付きに堪えることにした。
2匹のブラックウルフは俺の左腕、右足にそれぞれ噛み付くと「ボキッ!」っと嫌な音が響いた。
不思議なことに痛みが出てこない、噛まれたということは分かるのだが痛いというよりはくすぐったかった。
俺が恐る恐る目を開けると2匹のブラックウルフが地面で何故か苦しそうに足掻いており、よく周りを見てみると折れた牙がそこら中に散らばっていた。
俺はその光景を見て今の状況を理解した。
「あれか、俺の耐久が高すぎたからブラックウルフの牙が折れたのか。何かお前らのことが可哀想になってきたわ。」
俺は即座に地面に足掻いている2匹のブラックウルフの頭を踏みつけて殺す。
『レベルアップを確認しました。SP:1000を獲得しました。』
俺は残り4匹のブラックウルフの方に振り向くとそれぞれ4匹のブラックウルフの頭上に真っ黒な槍が浮かんでいた。
『スキル【闇魔法:Level 1】を獲得しました。』
「へーそれが闇魔法か、カッコイイじゃん!それじゃあ俺の火魔法とどっちが強いか勝負しようか!」
俺はスキル【火魔法:Level 10】を発動し、頭の中に浮かんできた呪文の中でそこそこ強い魔法をスキル【無詠唱】を行使して使用する。
(《ファイアーサイクロン》!!)
俺の周りに炎の竜巻が出現し黒い槍も巻き込んでブラックウルフは圧倒的な火力に焼き尽くされていく。
私がここでブラックウルフが燃やし尽くされるまで炎竜巻について説明しよう!誰に説明してるのだってツッコミは控えるように!
《ファイアーサイクロン》
火魔法の上級魔法、術者の周りに灼熱の竜巻を巻き起こす魔法。MPの消費量により竜巻の大きさは異なり、魔力の強さで炎の威力が異なる。
っとまぁこれが《ファイアーサイクロン》の説明だな。
俺が発動した《ファイアーサイクロン》は半径5メートルほどの威力でMPの消費量は1000であった。
《ファイアーサイクロン》の魔法の効力が切れるとあたりにはブラックウルフと木々が消し炭になっていた。
(これもっと強い魔法使ったらどうなるんだ……。少し自分が怖くなってきたぞ……。)
『レベルアップを確認しました。SP:2000を獲得しました。』
俺がそんなことでしょげていると前方10メートルほどに槍を持った20体ほどの二足歩行の獣の魔物がいるのが確認した。
向こうも俺に気づいているらしくゾロゾロと俺の方に向かって歩いてくる。
(あーあ、また戦闘か。これぐらいじゃしんどくないけど、ずっと続くんなら流石にうんざりするぞ。)
俺はさっと一番前にいる周りの奴らより少し大きいリーダーらしき獣の魔物に向かって鑑定を使う。
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《種族》ハイオーク
《危険度》B
《レベル》42
《能力値》
【HP】7000/7000
【MP】50/50
【魔力】100
【筋力】4000
【耐久】4000
【器用】500
【敏捷】2500
【精神】1000
【魅力】300
《スキル》
【HP回復:Level 5】
【MP回復:Level 1】
【槍術:Level 4】
【気配察知:Level 3】
【火魔法:Level 1】
【水魔法:Level 1】
《固有スキル》
【統率】
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(なるほどオークか、脳筋だな。うん。)
ついでに周りのオークを調べてみたらただのオークで危険度はCであり、どうやらリーダーオークはオークの上位種のハイオークのようだ。
「んじゃ面倒くさいから一気にやるか!」
俺はスキル【咆哮】を発動し、雄叫びを上げる。
何か雄叫びを上げることが少し恥ずかしかったが気にしない。
案の定オーク達は体をピクピクと震わせ動けなくなっている。
俺はゆっくりとオークに近づきさっさと殺してしまおうと殴りかかろうとした時。
「お待ち下さい!我々は貴方に敵意はありません!お願いがあって近づいたのです!どうかお許し下さい!」
ハイオークが俺に話しかけてきた。
(え?!お前喋れるのかよ!)
「そうか、しかし何も言わずに近づいてきたら敵意があると思われるのは当たり前だと思うんだが?」
「申し訳ございません、ただこちらも貴方様を警戒していたので容易に話しかけられなかったのです。」
「そうか。で?俺にお願いとは何だ?」
「それは我々の村を魔物の襲撃から助けて頂きたいのです!ブラックウルフを焼き払ってしまう程の魔法をお使えになられると言う事はなかなかの手練だと感じました。お願いします!」
「だからと言ってお前らを無償で助けるわけにはいかないぞ。」
「それは分かっております!助けて頂いたあかつきには我々はこれからあなたの元で死ぬ気で働きます!どうかお願いします!」
「「「お願いします!!」」」
(うーん、こいつらを助けるかぁ。どうしようか、別に部下が必要ってわけでもないしな。まぁ、こいつら言語話せるしここが何処だとか色々な情報を教えてくれるかもしれんしな。部下にしても損はないか。)
「分かった!村へ案内しろ!」
「ありがとうございます!では私についてきてください!」
俺はオークの村を助けるべく走り出すのであった。
来年も〜異世界復讐者〜をよろしくお願いします。