理不尽な処刑
とりあえず3話投稿
パーティーに出てくる料理は地球のものと少し異なる。
肉は正直よく分からない。
野菜も何か少し違う気がする。
だが、料理自体は普通に美味しくガツガツと食べることができた。
「よぉ〜、相良ぁ〜。お前、スゲー弱いんだってなぁ。姫路の奴に聞いたぜ。フハハっ!」
そう言って絡んできたのは俺のクラスの同級生、荒波冬夜。
見た目は茶髪の短髪でチリチリしている頭だ。
完全に見た目はDQNである。
そう、彼は俺がオタクだというだけで俺に対してイジメを…………って働いてないよ。
実は荒波もオタクで俺と気が無茶苦茶あう。
まぁ、数少ない俺の中の友人である。
「うるせぇよ!お前といい凛といい俺をおちょくりやがって!」
「まぁまぁ、そうカッカすんなって。でもあれだよなぁ、まるでラノベみたいなこと起こっちまったよな!正直楽しみじゃね?」
「お?やっぱりお前も楽しみなんだな?」
「というお前もか。へへへっ。流石俺の相棒だぜ。」
「んで?お前のステータスはどうだったの?」
「おぉ!良いぜ!その代わりお前も見せろよ。」
俺たちは互いのステータスを見せ合う。
ちなみに荒波の天職は狂戦士、ギフトスキルに【斧の才】がありそれ以外のスキルは凛と変わりなかった。
ステータスは筋力だけ2000と高く魔力と精神が200それ以外は平均750ぐらいであった。
「ぶはっ!本当にお前弱いんだな。まぁ、俺が守ってやるから安心しろよ!」
「へいへい、よろしくお願いしますよ。」
っとまぁこの後、荒波と喋ったり凛、早見と喋ったりした。
どうやら早見は天職は聖職者で回復などの補助に特化した職業らしい。
優しそうな彼女らしい職業である。
とまぁそんなこんなでパーティーは終わり王様からの指示で俺たちは個室をもらい、そこで今日は就寝となった。
ベッドは家のベットよりも大きく流石は勇者様の待遇だなぁと思った。
まぁ、ステータスとかは弱かったけど、そこまでスキルがないわけじゃないみたいだからな頑張ってやれば沢田まではいかないけどまぁまぁ強くなるだろう。
今日はもう疲れた。
寝よう。
俺はそのまま眠りに落ちていった。
バシャァ!
どういうことだ?!
顔に水をかけられたのか?
腕、足には縄がかけられ、口には猿轡を付けられており身動きが取れない。
俺は何者かに捕まっているのか?
どういうことだ?
「おい!起きろ!」
俺は呼ばれた方向に目を向ける。
そこには今日皆のステータスを見ていたラルクの姿があった。
俺の周りには数十人の騎士と魔法使いらしいローブを被った奴らが俺を囲んでいる。
どういうことだ?
何で俺はこんな犯罪者みたいな扱いをされてるんだ?
俺はラルクの方を見ていると猿轡を騎士の一人に外された。
「ど、どういうこどだ?!何で俺がこんな目に遭わなければならない!」
「少し黙れ、魔物の使いめ。」
「魔物の使い?どういうことだ!?」
「どういうことだと?貴様の天職の魔物の使いなどと聞いたことがない。しかしどう見ても魔物を使役する職業らしい、魔物を使役するなどどう考えても呪われた職業ではないか!考えるだけでも虫唾がはしるわ!」
「な、なんでそれだけでそんな扱いされないといけないんだ!ちょっと待て話せばわかる!」
「ふんっ。王からの指示は出ている。この勇者に偽装した悪魔めが葬ってくれる。お前らやれ!」
「「「「ハッ!」」」」
命令された魔法使いが俺を囲むような形に配置される。
(王までもこんな暴挙を許すのか?!)
「ちょっと待て!誤解だ!そんわけが、、、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」
熱い!熱い!くそっ!燃えている俺の体が燃えている!くそっ魔法使いの奴が火魔法で俺を燃やしているのか!
ふざけるな、何で勝手に呼ばれて勝手に殺されないといけないんだ。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
ふざけるな。
「てめぇら!全員この手で殺してやる!許せねぇ!このやろぉ!覚えてやがれよ!このくそったれが!うおおぉぉぉぉぉぉ!」
「ふんっ!本性を現したかこの悪魔が!だがもう遅い!お前達燃やし尽くせ!」
「「「「ハッ!」」」」
そうして俺の体は燃やし尽くされ灰さえ残らなかった。
こうして俺の異世界人生は終わりを告げた。