オーク村防衛
村に着くまでの間、ハイオークに色々なことを聞いた。
どういう魔物に襲われているのか?
なぜ、村が襲われているのにあんな所にいたか?
まず魔物に関してだが、突如村にホワイトデビルという魔物が襲ってきたそうだ。
ホワイトデビルは森の中でも限られた地域にしか居らず、自分たちの村を襲ってくるなど今までになかったようで対応にも遅れてしまい、村の中に入られ大被害にあってしまったそうだ。
自分たちは村長の命令で仲の良いゴブリン達に救援を頼みに行ったそうだが、ゴブリン達の村はどうやらホワイトデビルに襲われた後だったため全滅であったそうだ。
オーク達の話を聞きながら案内され森の中を10分ぐらい走っていると、開けた場所に行き着いた。
そこはどうやらオーク達の集落のようで、藁でできた家などが見られる。
まぁ、今はそんなこと考えている暇ではない。
村の中心あたりに体長5メートルほどの真っ白なゴリラのような魔物が1匹村で暴れている。
その周りに村の防衛に勤めているのであろうオーク達がゴリラの魔物を取り囲んで何とかしようとしてはいるが、先ほどからオーク達の槍を使った攻撃などは全く効いているように見えず防戦一方である。
「こりゃさっさと助けてやらねぇとな。」
俺は案内されたオークに構わずホワイトデビルに向かって走り出す。
その走る速さに自分自身驚いたが今はそんな事に構っていられないので考えないようにした。
ホワイトデビルの目の前に立ち塞がると、ホワイトデビルは俺のことをまるでオモチャでも見つけたかのような顔でニヤニヤと醜悪な顔を俺に向けてくる。
正直かなり気持ち悪い。
(まぁ、とりあえず鑑定するか。)
##
《種族》ホワイトデビル
《危険度》S
《レベル》158
《能力値》
【HP】128000/128000
【MP】1000/1000
【魔力】500
【筋力】72000
【耐久】50000
【器用】1200
【敏捷】15000
【精神】5000
【魅力】300
《スキル》
【HP回復:Level 7】
【MP回復:Level 2】
【気配察知:Level 4】
【格闘術:Level 7】
《固有スキル》
【状態異常無効】
##
「へー危険度がSランクになると急に強くなるんだな。能力値がインフレ起こしてるぜ。まぁ、その割にはスキルが少ないがな。」
(数時間前の俺なら負けてたけどな。今は負ける気しないわ。)
##
《人名》ユウ・サガラ
《年齢》18歳
《種族》龍神族
《天職》魔物使い
《称号》【異世界人】【死地より蘇りし者】【復讐者】【龍に愛されしもの】
《レベル》32
《能力値》
【HP】120000/120000
【MP】184000/185000
【魔力】290000
【筋力】320000
【耐久】220000
【器用】180000
【敏捷】450000
【精神】500000
【魅力】測定不能
《スキル》
【HP回復:Level 10】
【MP回復:Level 10】
【鑑定:Level 10】
【超隠蔽:Level 10】
【気配察知:Level 1】NEW!!
【気配遮断:Level 1】
【縮地】NEW!!
【全魔法耐性:Level 10】
【火魔法:Level 10】
【闇魔法:Level 1】NEW!!
【無詠唱】
【ソウルハンター】〈SP:3700〉
《ギフトスキル》
【成長:神大】
【武の神】
【魔法の神】
【進化】
《固有スキル》
【魔物支配:Level 10】
【眷属譲渡】
【眷属進化】
【龍神化(人)】
【龍神化(龍)】
【透明化】
【咆哮】NEW!!
《神スキル》
【美の化身】
【創造】
【無限のボックス】
《加護》
【フロアの加護】
【アイテールの加護】
##
(負ける気がしないな。)
っとまぁ!ここで先ほど獲得したスキルの解説をしよう!ハハハッ!
【気配察知:Level 1】
レア度:一般級
半径1メートル以内、生き物を感知することができる。
【気配遮断:Level 1】
レア度:一般級
気配を消すことができ相手に気付かれなくなる。しかし、相手が自分の気配遮断と同じレベルか、それ以上のレベルの気配察知を持っている場合は気付かれる。
【縮地】
レア度:希少級
自分の限界以上の速さを一瞬だけ得ることができる。
使用後1時間使用できない。
【闇魔法:Level 1】
レア度:一般級
初歩的な闇魔法を使用できる。
【透明化】
レア度:希少級
自身の姿を見えないようにする。
おっとここで戦いに戻るぜ!
アディオス!
(まずスキルをいただきますか。)
(《ポイズン》。)
俺は【闇魔法:Level 1】【無詠唱】を使い《ポイズン》を発動する。
《ポイズン》は闇魔法の初級の魔法で相手を毒にする魔法だ。
俺の手の平から黒い野球ボールのような大きさの玉が出てくる。
それをホワイトデビルに向かって放つとそのままホワイトデビルの身体に当たり破裂した。
しかし、ホワイトデビルは何事も無かったかのようにニヤニヤとまた醜悪な顔を浮かべたままである。
《ポイズン》が効かなかったら理由はたぶん俺が思うに【状態異常無効】の影響だろう。
だが、そんなこと初めから分かっていたことで俺の狙いは他にある。
『スキル【状態異常無効】を獲得しました。』
そう、このスキルを貰うためだ。
(ハハハッ!ちょろいちょろい!)
俺がニヤニヤ笑ってることに少し腹を立てたのか、デビルホワイトは拳を腰の位置に構え少し溜めたかと思うとかなりのスピードで俺に向かって拳を突き出した。
その拳から強力な風圧が飛び出す。
『スキル【格闘術:Level 1】を獲得しました。』
(なるほど、【格闘術】にある何かの技なのだろう。)
俺の周りにあるオークの家、オーク達は風圧に耐えられず後方に飛んでいく。
だが、俺にしてみればこんな風そよ風である。
気持ちくて仕方がない。
「お前にも、そよ風をプレゼントしてやるよ。」
俺は先ほど獲得したスキル【格闘術:Level 1】から唯一使える技《空気砲》を発動する。
これはホワイトデビルが俺に対してしてきた技である。
身体が自動的に拳を腰の位置に構えさせ、そこからされるがままに全力で俺は拳をホワイトデビルに向かって突き出す。
先ほどのホワイトデビルの《空気砲》とは全く違い、かなり収束された突風がホワイトデビルの腹に目かげて目に追えぬスピードで飛んでいく。
どうやらホワイトデビルは反応することもできないようだ。
腹に風穴を開け自分の身に起きていることが理解できぬままホワイトデビルは倒れた。
『レベルアップを確認しました。SP:15000を獲得しました。』
「これにて一件落着ってね。」
 




