天地開闢Ⅱ
原初の大妖ルーミアの旅 (てへ☆ミ)
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天地開闢編Ⅱ
「ふむふむ、決まりだな!我は世界の枠を、カミムスビは聖なる魂を、タカミムスビは全ての元素を、荒闇大妖神は妖怪その他闇に生きる者達を創造するぞ!」
うん、当然の決定よね!ああ、妖怪のスペックは限界突破の反則チートにしておくわ。
球体天地開闢中‥‥‥
「出来たわ!神を100柱は余裕で屠れる強靭無敵の妖怪達が!!」
我ながら完璧な仕事!もうなにもこわくない!!
「では神を100倍強くしておきましょう、ついでに人間も作りましょう、ついでに」
100倍?ならこっちは100万だ!妖怪を100万倍強くするわよ!
「なら妖怪を100万倍強くするわよ!神なんて紙よ、紙!」
「なら、神を100億倍強くしましょう、ついでに人間も強化しておきましょう、ついでに」
舐めんじゃないわよ!カミムスビ!そっちがそうならこっちは100兆倍よ、
「なら100兆倍強い妖怪を作るわよ!」
「なら100京倍強「ストップ、ストップ!!!お前らは自重しろ!!もういい!!!俺が企画書作るから、その通りに作れ、な?」っち‥‥‥まぁ良いでしょう。」
あら、タカミムスビが横槍を入れてきたわ、禿げれば良いのに‥‥‥あらやだ、もうすでにツルっツルだわ。
「我は疲れたから寝るぞ、100億年ほど」
「あら、なら100億年後に新しい世界を作りに、ここに集まりましょうか?」
100億年も経てば歯車も錆付くでしょうしね、何事にも適切な修理が必要なのよ。
「では、100億年後まで私は土いじりでもしておきましょう」
ちょっと待ちなさい、そんな怠惰な日常、私が許さないわよ!
「待ちなさい、カミムスビ」
「はぁ、私に何か‥‥‥?」
ふふふ、私は天才ね、こんな凄い事を考えられるなんて!
「勝負よ!カミムスビ、タカミムスビの企画書に従い、人間と妖怪を争わせるのよ、良い暇つぶしになるでしょう?」
「構いませんよ、人間なんてどうでも良いですし。しかし、勝利条件や報酬はどうするのです?」
あら、ついうっかりごたごたした事を考えてなかったわ、私ったらうっかりさんね
「なら、お互いに仮大将を作って、それを殺すか、降参を認めさせるかで良いんじゃないかしら、報酬はなんでも欲しいものをあげるわ」
ふふ、我ながら完璧な回答ね、文句のつけようが無いはずよ。
「仮大将の強さはどうします?まさか普通の人間や神と同じ強さなわけでは無いでしょう?」
もちろんよ!めちゃくちゃな奴を作ってやるわ!
「妖怪なら標準の1000倍、最強妖怪の10倍程、人間なら標準の神の10倍程の強さにしましょう、種族は神で!」
「成長に限界を設けますか?」
何を馬鹿な事を!面白くない!!!
「設けるわけ無いでしょ!無限に強くなるのよ!!」
「はぁ、仕方ないですね、という訳なのでタカミムスビは企画書を仕上げて下さい」
そう!平等にね!私の類稀なる頭脳でカミムスビ率いる人間軍をボッコボコのメッタメタに!
「平等に作りなさいよ!平等に!」
私はとても優しいわね、わざわざこんなことまで注意をしてあげるなんて。
「分かってるよ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥出来たぞ」
あらやだ早い、早いわタカミムスビ。
「どんな感じかしら、タカミムスビ?読み上げなさい」
だって私、球体だし。いや、その気になれば姿を変えられるのだけれどね。
「はいはい、えーまず人間だが‥‥‥ぶっちゃけ弱い!身体能力では妖怪には到底敵わない。
だが、全ての人間に高度な知性があり、魔力、霊力等を消費して術を繰り出して戦う。
集団戦も個人戦も出来る万能な感じだ。ついでに繁殖力もかなり高くしておいた。」
ふむふむ、人間は力を合わせて妖怪を退治するのね!
愛と友情が最高の力、そういうの大好きよ!
「次に妖怪だが、人間よりは強いが、神よりは若干弱い。こういう立ち位置にしようと思う。
繁殖力は人間以下、神以上、自然発生あり。全体的に知能は低いが、その分一部の個体だけ人間には遠く及ばない程の知能を持たせる。
ただし、人間の肉や血、または恐怖心などが無いと自然消滅してしまう。」
中間の実力者、ありとあらゆる状況にも華麗に対応する戦闘のスペシャリスト。
いいわね!中々の出来栄えよ。私、満足!
「次に神だが、強い、妖怪よりな。だが大妖怪3匹に囲まれればまず負ける。この程度の強さにする。
知能は人の二倍程度、繁殖力はほぼ皆無、人間の信仰心により生まれる。
信仰されないと消滅する。」
人間の強い味方!信仰しなきゃ自然消滅!
信仰に縛られた人間の犬!
私の妖怪達が傲慢な神の顔を屈辱と絶望に染め上げるのが楽しみで楽しみで仕方がないわ。
「いいわね、中々の出来栄えよ!早速世界の枠に妖怪や人間、神の概念を組み込みましょう!」
善は急げ、早く戦いましょう。さっきから体が疼いて仕方がないわ。
「では、神を私が、人間をタカミムスビが、妖怪を荒闇大妖が、それぞれの概念を世界に付け加えましょう。」
球体天地開闢中‥‥‥