真実は手の中に

ー20xx年。人々は十数年続いた不況を乗り越え、高度情報社会というのを向かえていた。
危うく第三次世界大戦の引き金が引かれるところだと言っている学者までいる。
しかし、結果的にある仮想世界基にしたゲームによってその第三次世界大戦の引き金は引かれることは無かった。
〝真実は手の中に〟その名を冠するそのゲームは瞬く間に世界中へと広がり、全世界を熱狂させた。
参加条件は至ってシンプル、四人チームを組むだけ。
そして、とある事をすれば参加完了となる。
対戦形式は何でもありのガチンコバトル、武器も防具もこの世に存在するもの全てが使用可能。ただし、一人又は、三人以下で使用出来る物に限る。
ルールもシンプルで、制限時間内に相手チームを戦闘不能にすればいいだけ。
ただし、プレイヤーの動きはリーダーの精神力に委ねられる。
つまり、いくら三人が運動神経が良くてもリーダーがヘタレだとその良さを発揮する事は出来ない。
国別でトーナメントを行い、決勝に残った二チームだけが国際大会の予選リーグに出場できる。
予選を勝ち上がった8チームが国際大会のトーナメントに出場チームとなる。
優勝商品はこの世で最も価値がある物。それは優勝チームが決めれる物らしい。
この物語はそんなゲームにある風を巻き起こす四人の物語である。
彼らはある目的のため、このゲームに参加する事なる。
それは、他の人から見ればちっぽけだけど、彼らからすれば大事な青春だった。