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叙事詩の進行  作者: あいすに刺さる茶葉
第一章

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第1話  プロローグ カイン・ディペンダー



 この世界トールには4つの国が存在する。


国土面積順に

・魔国ベネム

・ガナムンド大帝国

・神聖国家セーラ

・迷宮国ランズ

が存在する。


 その中の1つ迷宮国ランズは世界で唯一

迷宮(ダンジョン)》を所持している。

 迷宮はとても資源が豊富であり、貿易等様々な用途で使用される。


 その迷宮の資源採取を主に仕事にしている職業が

《冒険者》という者たちだ。

 冒険者達は迷宮で採取した物を

《冒険者ギルド》へ提供し、お金を得たり、

 《クエスト》という依頼が冒険者ギルドの

《クエスト掲示板》に張り出され、クエストを達成すると、冒険者ギルドを通してクエストを発注した者から報酬を得ることができる。


 冒険者には必ず、冒険者ギルドが定めた

《ランク》がつけられる。

 ランクは1から10まで存在しており、始めはランク1からスタートする。

 冒険者達はランクを上げることを目標にしている者が大半だ。


 ランクは主にクエストや、迷宮の

《適正ランク》を冒険者達が自分の実力に合うクエストや、階層を見定める為に存在する。


 迷宮は上層、中層、下層、深層と4つに分かれていて、《魔物》という人類の敵対生物が存在しており、魔物の強さは下へ潜れば潜る程強くなっていく


 迷宮は階層に適正ランクが定められている


《上層》


第1層〜第9層

適正ランク3以上


第10層〜第20層

適正ランク4以上


《中層》

第21層〜第49層

適正ランク5以上


《下層》


第50層〜第59層

適正ランク6以上


第60層〜80層

適正ランク7 以上


《深層》


第81層以降の階層

適正ランク8以上


 現時点では何階層まで存在するか定かでは無い。


 因みに適正ランクとは1人で進む場合であり、殆どの冒険者は《パーティ》という集団で行動する。


 そんな中とある2人が第11層で魔物と戦闘を行っていた。


「おらぁ!」


 と少年が叫び、剣で魔物の下位狼ウルフの群れを切り刻んでいた。


 彼の名前は『カイン・ディペンダー』

 17歳でランク4の冒険者だ。


「そっちに3体行ったぞ!!」


 と報告をしてくれた斧を振り回して魔物を狩っている大男

 彼もまた冒険者であり、

 名は『ザイン・カーディフ』

 18歳でランク3の冒険者だ。


 カインは人間だが、ザインはドワーフという

《亜人》に分類される。

 人類の種族は5つに分かれる。



・ヒューマン(人間)

・ドワーフ

・エルフ

・鬼人

・魔人


 ヒューマン以外は亜人と分類される。


 「やっぱこの層で苦戦してるレベルじゃ、まだまだ深層へは挑めないな、、」


 と、カインはしょんぼりと言葉を零した。


 「大丈夫だって!だって俺らまだ10代後半だぜ?まだまだ人生は長いんだからよ!」


 ザインが励ましてくれるが、それでもカインは落ち込んだままだ。


 そんな様子を見たザインは


「あー、、そうだ今日はここまでにしよう。もうだいぶいい時間だし、帰って美味いもん食おうぜ。」


「うん、、」


 2人は家に帰り食事をする事にした。




「「ただいま〜」」


 と2人が声を出すと、


「カイン!ザイン!お帰り!!」


 と元気に出迎えてくれた少女がいた。

 彼女の名は『リア・シリオン』

 17歳の冒険者でランクは2だ。

 種族は人間、この《クラン》の管理を主に行っている子だ。


 《クラン》とは、複数のパーティ集団であり小規模クランであれば2、3つ程しかパーティが存在しないが、大規模クランだと、10や、中には20程のパーティがいるクランも存在する。

 クランはギルドに申請書を提出すれば誰でも作成でき、最低で14人の在籍が必要である。

 14人という数字はパーティの基本的な人数から来ていて、パーティの基本人数は7人。なぜなら増やせば増やす程指揮系統が乱れるからだ。


 クランを作成するとき名前を付けることが出来る。

 そして、カイン達が在籍するクランの名はーーー



「団長、副団長帰り遅せぇよぉー、このクラン《七色のテラス》皆で夕食を待ってたんだぜぇ?」



 そう、《七色のテラス》という名で、

 団長はカイン

 副団長はザインが担当しており、団員は団長、副団長含めて21人だ。


「悪かったって、、、こいつがまだやりたいーって聞かねぇからよ。」


「はぁ?ザインが金欠だーとかほざくからわざわざ着いてきてやったんだろ?人のせいにすんじゃねぇ!」


 そうして口論する2人を尻目に団員達は夕食を食べ始めていた。



***



「ていうか団長知ってるー?《白剣姫》の事」


 と質問してきたのは小柄な少年『ライ・ベネフ』

15歳でランク4だ


「あー、名前だけは聞いた事あるな。どんな人なんだ?」


「えぇ、それ団長としてどうなの、、?

《白剣姫》はランク8の冒険者で全クラン内現最強と言われてる《天頂の円卓》に在籍している人間の女の人で、名前は『メルダ・ディンス』団長と同年代で最強のレイピア使いって呼ばれてる人だよ。」


「ら、ランクは、はちぃ?!」

 と、話半分に聞いていたザインが急に感嘆の声を発した。


「いや、なんで君も知らないんだよ?あんたらリーダーの自覚ある?」


 と、ライが言うと、周りから大爆笑が起きた。


「てか俺らの情報収集力はともかく、ランク8って国に数十人しかいないって言われてる

《最上位冒険者》だろ?バケモンじゃねぇか!」


 と、ザインが叫んだ


 ザインが叫ぶのも無理はない。冒険者はレベルによって名称が変わる。


レベル1、2が

《駆け出し冒険者》


レベル3、4が

《冒険者》


レベル5〜7が

《上位冒険者》


レベル8〜10が

《最上位冒険者》と呼ばれている。


 その中でも最上位冒険者は、殆どの者が至れない否、至ろうと目指さない。なぜなら最上位冒険者は人の領域を逸脱したレベルであり、大抵の冒険者が目指す目標はレベル7までだからだ。レベル8からは人外であり、皆が憧れる存在であるが、逆に化け物として恐れられる存在でもある。



「おい、ザインそんなんでびびっちゃいけねぇぞ?なんせ俺達はいつか現最強クラン《天頂の円卓》を超して、迷宮の最深部を目指すクランだぞ?。レベル8にビビるよりも、超えるべき目標として捉えないといけないんだ」


 その真っ直ぐで純粋な言葉に団員達は震える。何故なら出来て当たり前だと彼は捉えているからだ。

 ランク8なんて雲の上の存在だと思っている自分達とは圧倒的に自信や、覚悟が違うからだ。


「…団長言い方は悪いっすけど、俺らの最高到達階層は中層の第27階層ですよ?今のままで行けると思います?」


 団員の1人、ランク3の『ライズ・ガーラ』が言った。


「確かにそうだな今のままじゃ行けるわけもない。なんせ行こうとする覚悟が皆弱いからな」


 カイン以外の全員が息を呑んだ。彼等に実感があったからだ。



 自分達じゃ最深部に行けるわけない。



 現最強なんか超せるわけがない。



 各々思うところがある。



 しかし、カインはここで喝を入れた。


「俺らのクランに勧誘する前、あるいは入団時に聞いたよな?不可能を可能にさせようという意思を持っているか」


 団長達はハッとした。

 そうだ、そんな質問をされてこのクランは普通のクランとは何か違うと思って入団を決意したんだと、各々が自分の勧誘日や、入団日を思い出した。


 何故今まで忘れていたんだと心の中で自分を叱責する者もいた。




 全員がこれは自分達が決意した道だと理解した。




 もう団員達の心は揺らがない



「一度問おう」



「お前らに覚悟はあるか?」


 その問いに


『はい!』

 と、全員からの力強い返答が返ってきた


 すると、カインは


 「よし!では明後日クラン総出で迷宮に挑む!目標は下層到達だ!!」

 

 と、無茶な事を言い出した。



 だが、このクランは不可能を可能にするクラン

 誰からも文句は出なかった。

 

 文句よりも自分を鼓舞する声が上がった


「うぉーーー!」


「やってやる、、いや、必ずやりとげるんだ!!」


「中層なんてちょちょいと攻略してやる!!」


 等たくさんの声が家中に響いた。


 カインは言った

「絶対に明後日、下層まで進む。必ずだ!俺らの目標への1ページを刻もうぜ!!」


 団員達から大歓声が上がった


 この日の夜は長い夜になりそうだ



***



 夜遅くクランのテラスで月を眺めている者がいた。

 ザインは彼に声をかける。


「どうしたんだ?そんな黄昏てぇ、まあ年頃だからなぁしゃあないか!」


 と、冗談を言うように声をかけた。


「年頃って、、俺とお前は1個しか違わねぇだろ、、ていうか黄昏てるわけじゃねぇよ、、、でもなんだろうな、何か大切な物を忘れてる気がするんだ。」


 カインの表情は夜のせいでよく見えない。

 その為どんな感情で発しているのかザインは分からなかった。


「忘れてる?それってどういう意味だよ?」


 と、ザインが聞いてしまった。



「うーん、、やっぱなんでもないや。大丈夫」


 と、カインが先程までの様子が嘘のように変わり、答えた。


「そうだな、そんな事より俺らもランク上げねぇとな!!」


 ザインも質問を辞め、カインと、自分達の事を相談し始めた。





この時彼等は考える由もなかった。

あの悲劇を



最後まで読んでいただきありがとうございます。

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