ふむ、納得した所で晩飯じゃ!源へ、え?ダメ?何故じゃぁぁぁっ!
まぁ何にせよ、身体の変調と言うか変化と言うか分からんが、原因はハッキリした訳じゃ。
した訳なのじゃが、全くの別人なのじゃが?
これ、運転免許証やマイナンバーカードなどは、どうなるのじゃろうか?
写真とは、全く別人にしか見えんのじゃが?
「ああ、免許証などは再交付させますね。
写真を替えるだけですので、さほど難しくありませんよ」
はぁ?
何を言っておるのじゃ?
「そがぁな簡単なことではあるまいて。
国が発行しとる証明書じゃぞ」
何を言い出すのやら。
「不正を行う訳ではないので大丈夫ですよ。
この世界は、本国政府に色々と借りがありますので」
ほぅ?
例えば?
「そうですねぇ。
地球崩壊規模の隕石を、事前に崩壊させたりしていますね。
まぁ、人類では対処不可能な事態を解決したりしています。
とは言え、慈善事業ではございません。
あらかじめ事態を各大国の有力者に伝え、同意を得られたら対処いたします。
対価は、それぞれの国での優遇です。
金銭や物質などの対価は、本国には不用ですので。
まぁ、国が滅びるレベルで無い場合、助力を求めて来ませんがね。
大地震などの災害を防ぐ支援は断られたそうですし。
あ、戦争に対する支援はいたしませんよ。
それは、現地民の問題ですので」
つまり、日本政府とは話しが付いておると?
「まぁ、そうなります。
あ、免許証などは、既にコチラにて整えております。
後で届きますので」
なんでも有りやな。
ふぅ。
その後は、用意された衣服を纏い、再び姿見の前へ。
「うん、誰じゃ、コレ?」
「マスターで、ございますが?」
「いや、多羅様が思われるのも当然かと。
そこはかとなく面影は有りますが、全くの別人ですので。
私自身が体験しましたら、同じように思うでしょうなぁ」
じゃよなっ!
「しかし、なんとも美丈夫になられましたなぁ。
いや、女装されたら絶世の美女にもなられるでしょうぞ」
いや、女装などはせんからのっ!
「しかし、下手に街中へ出られると騒ぎに成りかねませんな」
はて?
「それは、何故じゃな?」
意味分からんのじゃが?
「芸能人やモデルが、霞むほどの美丈夫が歩いていたら騒ぎになるかと。
出掛けられる際には、マスクとサングラスに帽子は必須かと」
はい?
「そがぁな面倒なことが必要かや?」
「はい、確実に」
確実なのかよっ!
で、その後は夕食に。
いや、[小料理屋 源]へ行きたいのじゃが?
「なりません。
必ず騒ぎになりますゆえ」
じゃよねぇー
しかも、常連さんを見たら、声を掛けん自信はないからの。
もし儂じゃとバレたら、大騒ぎじゃて。
こりゃぁ、もう、源へは行けんのぅ。
グッスン。
で、そんな儂に出されたのは、スッポンのフルコースじゃった。
スッポンの卵や刺身に唐揚げ、串焼きに鍋じゃな。
しかも5人前はあるのじゃが、はて?
「ん?
儂の他に、誰か来るのかえ?
5人前は有るのじゃが?」
誰が来るんじゃろ?
わくわく。
「いえ?
誰も来られませんよ。
全てマスターへ用意した料理ですが?」
「多過ぎやせんかえっ!」
こがぁに食えんぞ、儂ぁっ!
「いえ、マスターの身体が急激に変化致しましたので、身体が栄養を求めております。
次元エネルギーにて対処いたしましたが、あくまでも対処療法でしかありません。
ですので、栄養価の高いスッポンを用意させました」
そうアドバイザーさんが告げるとな。
「このスッポンも、屋敷敷地内にて育てた物となります。
屋敷には川や滝に池があり、様々な生き物を育てております。
地下へ施設を設け、畜産や栽培なども手掛けており、本国へと出荷しておるのですよ。
アチラの技術にて空間を拡張し、様々な環境を再現しておりまして、アジア圏ならば供給可能な量を生産しておりますな。
まぁ、本国から支給されたドロイドが、全て管理生産しておりますが」
はい?
いきなりSFかや?
参ったわいっ!




