表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/306

どうやら、ダリルさんが麺打ちを習うようですよ?

ダリルさんの提案にて、一同は麺作りに適した施設を持つ宿屋へと。

ちなみに、囚われていた女性達とは無関係な宿である。


パルマの麺を扱っていた店と隣接しており、敷地が広いため麺打ち小屋を設けていた。

いや、物置小屋を改良し、麺打ち部屋としたもので、新たに建てた訳では無いのだが。


カーナと呼ばれた女性は、自分なりに麺を打ち提供しておるようじゃな。

じゃが、パルマさんが打った麺には及ばぬようじゃて。


「材料も手順も一緒なんだよ。

 なのに、出来上がりは別物でねぇ。

 訳が分からないんだよ」


カーナさんが嘆息する。


「ふむ?

 材料が同じく、作成工程も変わらないのかね?

 なのに、同じ物が出来ないと?

 そのような事が有り得るのか?」


ダリルさんが首を傾げる。


「まぁ、簡単に真似されちゃぁ、私の立つ瀬が無いしねぇ。

 とは言え、実家でも、私と同じ麺を打てる者は居なかったんだけどねぇ。

 実家で作ってるヤツよりは劣るけどさ、カーナさんの麺も、それなりなんだけどねぇ」


パルマさんが困ったように。


「アンタの麺が美味過ぎるんだよっ!

 皆んなが皆んな、アンタの麺を食べたがるからねぇ。

 まぁ、代替え品として、アタシの麺も、それなりに食べて貰えてるから良いけどさ」


ちと拗ねたように。

まぁ、作った料理が代替え品扱いではなぁ。


ん?

もしかして、パルマさんが実家を離れたのは、パルマさんしか作れない麺のせいか?


「ふむ。

 カーナ殿と言われたか?」


「え?

 アタシかい?」


ダリルさんに声を掛けられ、驚くカーナさん。


「うむ。

 パルマ殿に麺打ちを習う前に、アナタがどの様に麺を打っているのか知りたいのだ。

 一度、打って貰えぬだろうか?」


そのような依頼をな。


「ふぅ。

 町長から持て成すように言われてるしねぇ。

 アタシは構わないよ」


そう告げながら麺打ち小屋へと。

小屋の中へは麺の材料が用意されているみたいだ。

っと言うか、毎日、ココで麺を打っているのだろう。


「本当は、朝早くに麺を打つんだけどねぇ。

 まぁ、今晩用に追加が必要だから丁度良いかな。

 とは言え、貴賓扱いの方へ出せる品じゃないけどさ」


ちと自嘲気味に。


「賓客扱いされてはおるが、我らは狩人であり一般人だ。

 味に頓着する方では無いのだが?」


ダリルさんが困ったようにの。


「こんな一般人居ないって!

 深層狩人ってだけでなく、料理の腕前もピカイチだからねぇ。

 こんな十八歳なんてぇ、ダリルの旦那以外居ないわさ」


そうパルマさんが告げると、カーナさんが驚いたように。


「パルマ?

 今、何て言ったの、かな?」っと。


したらキョトンとしたパルマさんがな。


「料理の腕前も、ピカイチ、だよ?」


首を傾げながらな。


「そうじゃなくてだね。

 その前だよ」


「はい?

 なに?」


意味が分からないようだ。


「アンタ、この旦那の歳を、十八歳って言わなかった?」


そう確認を。

したらパルマさんが、手をポンと叩いてな。


「あぁ、なるほど。

 他にも規格外な事ばかりするから、気にならなくなってたよ。

 うん、見えないよねぇ」


確かに!


「ほっへぇー

 っと、言うことは、本当に十八歳なのかい?

 うーん、確かに、よく見ると若いのかねぇ?


 けど、熟練者が纏うような風格と、厳しい環境を潜り抜けて来た様な風貌を見るに、とても十八歳には見えないねぇ」


感心したようにな。


「いや、深層へ至るような経験を積んでるんだからじゃない?

 里の狩人さん達からも、一目置かれているし」


そんなことを話しつつ、着実に麺打ち準備を。

話しながら、良くできるものじゃ。


『まぁ、男性と女性は違いますから。

 絶対ではありませんが、女性は複数のことを並行して行える方が多いらしいですね。

 男性は一つのことを集中して行うのに長けているみたいです』


ほぅ。

そんな違いが、男女でのぅ。

初耳じゃわぇ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ