あー、そのですね、言い訳くらい、させて下さいなっ!
ふぃー、結構な量を呑んだなぁ。
っても、昔に比べたら、全く呑んでないレベルだが。
正直に言うと、俺は飲酒して良い身体ではない。
医者に言うと怒られるレベルでな。
むろん禁酒してたんだぞ、以前はな。
だが、自分の身体のことだ。
もう長くは無いと悟っている訳だ。
胃腸が弱り、食えないのでは無く、鈍痛が常にな。
胸も痛い時があり、時には激痛が。
時に意識が飛ぶ時も。
強烈な睡魔に襲われ、意識が飛ぶ訳だが、調べたら低血糖で意識が飛ぶらしい。
冬は寒さにて心臓が。
夏は腎結石や担結石などがな。
身体、ボロボロやんね。
で、食いたい物を我慢して節制してたんだが、悪化は進む訳で。
いや、改善するなら我慢もな。
いつ死ぬか分からんレベルで我慢?
なんで、せなならん?
で、小料理屋へ通い始めた訳だ。
そんな状態だから、正直なところ、あまり食欲はな。
だが、源さん所は美味しく頂けた訳でな。
焼酎も少量なら飲めたし。
そんな状態だったのが、食欲が出て美味しく食べれた訳だ。
まぁ、久しぶりだがな。
だから、ついついなぁ。
若い頃は思ったもんだよ。
不治の病とか、死を実感したら、死ぬ前に死ぬほど食ってやる!
高くて美味いモンをっ!
だがな、実際に身体を壊したら、美味しく高価な飯なんて食えたもんじゃぁ無い。
まず、油物は厳禁な。
いや、身体的な問題では無く、身体が受け付けない。
だから、ステーキなどもダメ。
脂身なんざぁ、受け付けないからさ。
炒め物も油がなぁ。
美味い物って、油を使ったヤツが多いだろ?
それらは壊滅ってな。
それ以外でも食えるのが限られる訳で。
それが、ここ最近さぁ、食べれるようになったんだ。
そらぁ、食うし、呑むでしょ!
てな言い訳をアドバイザーさんにな。
いやぁ、帰りが遅くなり、結構な量を呑んでた訳で。
それに付いてアドバイザーさんから、お小言を。
で、言い訳では無いが、事情を説明したんだが。
『それで、言い訳は終わりですか?』
あー、言い訳判定食らいましたぁー
あざーす!
『ふぅ、まぁ、良いです。
で、今日も視聴なさるので?』
そらぁ、ダリルさん気になるしさ。
なんか知らんが、同調率が上がって視聴時間が短縮できてるみたいだし。
当然、観るわさ。
『分かりました。
では、繋げますね』
アドバイザーさんが告げると、椅子に座った俺の周りの風景が切り替わる。
ふむ、夜?
『ダリル殿が夜番の際に獣を倒しております。
それが見事でしたので、ご覧いただけたらと』
あ、そなの?
っか、え?
あれって、寝てね?
『いや、目を瞑っているだけですね』
ん?
何か光った?
あー、何かあった?
『スロー再生しますね。
赤輪郭線で強調しますので、お見逃しなきよう』
はい?
あ、え?へっ?はぁ?
いや、スローなんだよな。
腕組みしたダリルさんの腕がブレたんだが?
っか、なんか飛んでったか?
木に背を預け、腕を組んだ侭にて目を閉じていたダリルさんの腕が、一瞬ブレたんだがな。
そこから何かが高速で飛んで行く。
あれ、アドバイザーさんのフォローないと分からんぞ!
で、それが近付いていた大蛇の両目と額へと。
いや、あの一瞬でか?
マジかぁ!
『他にも倒しておりますが、変わり映えしないため割愛します』
そう告げた後は、周りが急に明るくな。
っか、イキナリ朝だし。
で、野営地は朝から騒がしい。
っか、ダリルさんが倒した獣を、ダリルさんが血抜きなどの処理をし解体してあったのだが、その数を見て狩人達がな。
いや、昨夜は一度も獣が現れ無かったから、ココら辺は随分と安全なんだなぁ、っとか言っておると、ダリルさんが全て狩ってた、っうね。
いや、アンタらの夜番って、意味あんの?
で、その事実を知り、騒いでいるのだが。
「ふむ、ダリルさんは、マイペースだなぁ」
思わず声が。
『まぁ、ダリル殿ですから。
しかし、朝から黙々と調理ですか?
今朝は麺ではなく、ナンみたいな平焼きパンですね。
スープと共にですか』
そうなんだよなぁ。
実に良い香りがさ。
食いたいです!




