ダリルさん寝たし、もうイベント的なこと無いかな?ん?終わり?さいですかっ!
パルマさんは呆れておるな。
ん?
何にか?じゃが、日暮に寝はじめたダリルさんに、ではないぞ。
放術へ適合した狩人達に、だ。
「ダリルさんが規格外って言ったけど、アナタ達も大概よねぇ。
なんで今日、適合者と分かったばかりなのに、放出できてるのよ」っとな。
したらサーマさんがな。
「いやいや。
放出できたって、水晶石から水がチョロチョロだよ?
なんの役に立つのさね」
不満気に。
「いやいや。
それが、即日できるのが、異常なんだけど?
普通は感覚を捉えるのに早くて一週間、下手したら一ヵ月ね。
放出に至るまで、普通は三ヶ月は掛かるのよ。
有り得ないわっ!」
理不尽なものを見るかの如くじゃな。
「はい?
そんなに掛かるのかい?
・・・
放術って、本当に有用なの?」
サーマさんが首を捻りながらな。
したらパルマさんが呆れたようにな。
「何を持って有用と考えるかよ。
水晶石からは水を出し放題だから、飲食店や貴族の館では重宝されるわね。
特に、お貴族様は、お風呂とかお入りになられるし。
暑い日は風晶石で風を送ったりもね。
火晶石は軍での火力として優遇かしら。
雷晶石は扱いが難しいから、あまり使われてないわね。
氷晶石は、暑い場所で重宝されるし。
まぁ、火晶石以外は、戦いに使われないわ。
今まではね」
そう告げて、ジト目でダリルさんを見ておるな。
まぁ、あのような使い方は、誰も考えておらなんだだろうしな。
「うーん。
狩には使えないかぁ」
「いやいや、母さん?
水場以外で水を得られるのは、色々と助かるんだが?
それに風も使いようだ。
矢を風で補助すれば、威力や飛距離が伸びないか?
ちっ!
なんで、俺には適正が無いんだよっ!」
サーマさんの息子であるバンカが、悔しそうにの。
「うーん。
父さん似だからかねぇ?」
サーマさんが、困ったように。
まぁ、サーマさんの旦那さんも適合しなかったからなぁ。
まぁ、バンカの幼馴染であるカカナには、適正があったみたいだが。
なんか女性陣ばかり適合しておるように見えるが、それはバンカの周りだけだ。
男性にも適合者は居るし、逆に女性にも不適合者は居るでな。
その後、放術の鍛錬を行うものと休む者へと。
休む者は後で見張りを交代する者達となる。
で。
「ふむ、映像は終わりかな?」
まぁ、夜になってきたことを考えると、俺が帰って来るまでにあった出来事の大半は観ただろう。
『そうなりますね。
結構、長く視聴されましたが』
あ!
時間はっ!
『5分程度しか、経っておりませんね』
はい?
うせやろ?
途中でカットとか有ったが、朝からのエピソードやど?
『マスターの適合率が異常に上がっているのです』
はい?
なんで?
『理由は定かでは有りませんが、マスターが、ご飲酒されたことが原因かと。
ただ、飲まれない場合にも、効果が持続するかは不明ですが。
酔われる度に適合率が向上しつつ、ありますね』
酔拳かぁっ!
「ま、まぁ、なんだぁ。
5分しか経ってないなら、十分に寝れるな、うん。
明日も仕事だし、もう寝るわ」
うん、なんか疲れたし。
疲れたよ、パトラッシュ、ってか!
死なんがなっ!!
で、ベッドへ入ったんだが。
気付いたら、朝でした。
え?
いや、その、マジでぇ?
なんか瞬時に場が移動したが、如く、ってな。
っか、酔ってたから、ヘアバンドした侭で寝たんだわ。
したら、アドバイザーさんに起こされました。
いや、そのな。
女性声で、優しく起こされるのはなぁ。
癖になりそうだから、止めてぇーだっ!
しかし、何時もの起床時間に起きたんだが、瞬時に目が覚めてなぁ。
以前は目覚めても頭が動かず、しばらくはボーっとしていたもんだ。
そうだなぁ、30分くらいは、かな?
それから、のたのたっと、身支度をしていた訳で。
起きてから家を出るまで1時間以上は掛かっていた。
それが、なんと言うことでしょう。
起きて15分後には、家から出れる状態に。
明らかに、体調が改善されてる?
なんでだぁ?
そんなん思いながら出掛ける俺だった。




