放術適合確認を行おう、っか、そんなにかっ!
しばらくは、ダリルさんから見えない場所へと。
どのようなことをしているのかは、こちらからは伺えない。
あー、無論、俺もアチラ側を伺うことはしないぞ。
完全な覗き、犯罪だからな。
っても、若い狩人の中には、覗きに行こうとする輩もな。
まぁ、先輩狩人やダリルさんに、しばかれてたけどね。
そんな騒ぎはあったけど、しばらくしたら女性達が戻って来た。
したらパルマさんがな。
「どうなってんのよっ!
異常よ、異常!」
「何を騒いでおるのだ?」
ダリルさんが不思議そうに。
「8人中5人も放術適合者が居たのよっ!
有り得ないでしょ!こんなこと!」
「ほぅ。
そんなに適合者が出たのか?
実は放術適合者は、珍しくないのか?」
そんなことをダリルさんが言うのでな、パルマさんがな。
「そんな訳じゃないじゃない!
本来なら、一人も適合者が居ないわよ!
一人でも居たら大当たり扱いなんですからねっ!
しかし5人も放術適合者がでるなんて。
はぁ〜
信じられないわぁ」
なんか疲れてません?
「まぁ、適合者が居て良かった。
で、こちら側なんだが。
ん?
調べて貰いたい?
おまえ、値段が高いからしないと言わなかったか?
ふむ。
適合者が出たから気が変わったと?
受けるのは構わんが、適正なくとも苦情は受け付けんからな?」
どうやら男性陣も全員が受けるみたいだ。
で、女性とは違い、上半身肌でも気にしないからなぁ。
既に半裸で待機済みと。
うーん、暑苦しい!
しかし、皆さん筋肉隆々ですなぁ。
そこの若いヤツ!
ポージングせんでよろしっ!
っか、ダリルさんも半裸になってんだが、細マッチョ?
いや、凄く均整がとれた肉体美ですなぁ。
周りのマッチョが暑苦しいが、ダリルさんだけが美術的な彫刻みたいだ。
っか、女性達が見惚れていますが?
で、パルマさんが、次々に適正確認を。
いやぁ、結構な人数、適正者が出たなぁ。
後から受けると判断した者からも、適合者が現れていた。
まぁ、適合しなかった者も居たのだが。
で、ダリルさんは、当然のごとく適合していたよ。
っか、検査している最中にな。
「ふむ?
背から何か?
イカズチの力?か?」
「え?
分かるんですか?」
パルマさんが驚いたように。
「ふむ。
なんとなく、だがな。
ほぅ。
心の臓。
いや、その付近?
む!?
なんだ?
ふぅーむぅ。
これか?
おぉぅ、こうすれば、うむ、イカズチを出せるか。
微小ではあるが、操れるな。
ふむ。
これで、晶石を操るのか?」
一人で合点しているんだが?
適合者と言われた者達が、目を点にして見てるな。
パルマさんに至っては、信じられない者を見る目で。
「なんで適合者と判明したばかりで、放術の基礎を操っているんですかぁ!
普通は訓練しないと出来ないんですよ!?」
まぁ、ダリルさんだからなぁ。
『そうですね。
おそらくは、人造種の力なのでしょう。
輸送隊に適合者が多く居たのも、そのためかと』
なるほどなぁ。
つまり放術師は人造種の末裔だと?
『そうだとは、言い切れるません。
ですが晶粒子を体内へ取り込み結晶化する素養を、人造種として組み込まれた種の末裔である可能性も否定できませんね』
そうじゃったな。
放術師は、晶粒子が結晶化した晶を体内へ宿すのじゃったか?
しかし、そんな結晶を体内へ宿して、身体に害はないのかぇ?
『大きさは豆粒程度ですし、心臓の外側へ、くっ付いていますから。
心臓の動きを阻害しない箇所へ的確に付いてますね、アレ』
ほぅほぅ。
そがぁなことになっていたのか。
って、ん?
ダリルさんが、炎虎火晶石を手に取ったな。
何を?
をーいっ!
おもむろに、火晶石から炎を出すでないわっ!
驚くであろうがっ!
『出したダリル殿も、驚いているみたいですね』
「こんな簡単に炎が出せるとは」
そう呟くダリルさんにパルマさんがな。
「そんな訳ないでしょっ!
なんで、容易く火でなく、炎を出してんのよっ!
って言うか、青い炎って、初めて見たんですけど!
どうなってんのよっ!」
うん、混乱しとるな。
まぁ、ダリルさんじゃからのぅ。




