調理タァーイム、料理パートですが、なにか?
肉や野菜のカットなどを補助していたダリルさんがな。
「灰汁が早く抜けるならば良いのではないか?
灰汁抜きは結構手間だ。
それが楽になるなら、歓迎することだと思うが?」
そのように二人へと。
「確かにねぇ。
しかし、アンタは相変わらず手際が良いやね。
で、今、作ってる、それは?」
ダリルさんは肉を切るだけでなく、調合した粉末を塗し馴染ませたりとな。
それ以外に、また香草や香辛料などを潰して混ぜ合わせているんだが?
木の実の汁なども加えてペースト状にしているな。
「ソイ芋の醗酵が甘いからな。
味を足そうかて思っておる」
いや、調味料を自作?
マジですか?
「そうかい?
しかし、良く、そんなん作れるもんさね」
そう呆れたように。
そんな二人にパルマさんがな。
「ソイ芋と言えば、醗酵が進んだ古いソイ芋と混ぜ合わせて、熾火近くへ放置してますけど?
アレ、なんか意味あるんです?」っと。
そんな彼女からの問いへ、ダリルさんがな。
「うむ。
採取したソイ芋の醗酵が足りんでな。
ゆえに、醗酵が進んだソイ芋と合わせ、醗酵を促しておる。
あの古い方は醗酵が進み過ぎて使い辛くなっておったし、取って来たヤツは醗酵が甘い。
合わせるだけでも、使い易くなるハズだ」
いや、発想が主婦なんですが?
っか、サーマさんが感心してるから、主婦より主婦らしい?
「なるほどねぇ。
熾火近くで暖かくして、醗酵を促してる訳かい?
上手く行ったら、アタイも参考にさせて貰うよ」
そんなん言っている。
まぁ、ダリルさんは独り暮らしであり、自炊していたからなぁ。
しかも狩人の知恵もあったのだろう。
そんな話しをしていると、鍋の具材が煮える。
しかし、大量だなぁ。
まぁ、30人近い分量だから仕方あるまいて。
煮えたらダリルさんのペーストが投入される。
溶かしつつ、徐々に入れており、時折味見を。
全て溶かし終えるとサーマさんがな。
「ちょいと薄いが、良い味さね。
ソイ芋を入れなくとも、良くないかい?」
そんなことをな。
したらダリルさんがな。
「動き回った狩人達は、濃い味付けを好もう。
それでは薄過ぎるぞ」っと。
「まぁ、確かにねぇ。
なら、ソイ芋を入れるかねぇ」
そう告げてから、ソイ芋を。
「結構、良い感じじゃないかね。
こりゃ、醗酵が進んだのは捨てずに、若いソイ芋と合わせた方が良さそうだ」
そう感心したように。
そして、そのソイ芋を味噌の如く溶かし入れる。
軽く混ぜ合わせ味見を。
「!!!
なんだい、これぇ!
べらぼうに、美味いじゃないかね!
魂消たねぇ!?」
そんなん言ってるサーマさんの横から、パルマさんがな。
「じゃぁ、麺をいれますね!」っと告げ、麺を投入。
しかし、凄い量だなっ!
ちなみに茹で揚げた麺は、流水に晒しておったぞ。
その麺が投入され、嵩上げ状態に。
「では、味見を兼ねて、俺達から食すか」
そうダリルさんが告げ、器に汁と麺を。
具沢山の汁と麺が器へと。
それをダリルさんが食す訳だが。
「ほう?
これが麺とやらか。
これは、良い!
パルマさんだったか?
出来るなら、麺の作り方を教えて貰えぬか?」っと。
「教えるのは構いませんよ。
でも身に付けるのは、難しいかと」
困ったように。
したらサーマさんがね。
「ダリル。
教わるのは構わないけど、広めるんじゃないよ。
里の特産にするんだからね!」
そう釘を刺す。
そんなサーマさんへパルマさんが。
「そんなに簡単じゃないんですが?」っと。
したらな。
「この子はさぁ、ちょっとばかり特殊でね。
ある意味、天才なんさね。
里にいる職人の技は、全て修得しちまってるんでね。
麺作りが難しかろうと、たぶん身に付けちまうさね」
困ったようにダリルを見て告げる。
「広める積もりなどない。
狩場で作る飯に使う気だ。
灰汁が素早く抜け、麺とやらの味も良い。
狩場での食事はモチベーションに繋がるでな。
良い食事をしたいだけだ」
なんでも無いように。
しかし、本当に狩り中心だなっ!




