話は纏ったのかな?あ、調理すんの?さいですか。
どうやら、この地にて野営することは、決定みたいだな。
リーダーから女性達の世話をしていたサーマさんへ、女性達を送って欲しいとの依頼がな。
「願ってもないことさね。
アタイから言おうと思ってたからさぁ、助かったよ」とのこと。
彼女の子供達も了承し、素直になれないカカナも、渋々と了承していた。
まぁ、周りからニヤニヤと生暖かい目で見られていたがな。
輸送隊にはサーマ以外にも女流狩人は居る。
居るのだが・・・
「はぁ、仕方ないねぇ。
っか、同じ狩人さね。
男も女も無いよっ!
で、料理できる輩が限られるのは、なんでさね?
ウチのモンとカカナ、後、女性狩人二人かい?
ダリル!
アンタも手伝いなっ!
っか、アンタが、1番まともに調理できるんだからさ、付き合って貰うよ!」
そう言われたダリルさんが苦笑い。
「ふぅ。
サーマさんには敵わんな。
先ずは、食材を調達に行って来る。
支度を任せて良いか?」
そう返しているとな。
リーダーが慌てたように。
「サーマ!
ちょっと、待て!
ダリルは客分扱いだぞ?
なのに調理を手伝わすのか?」っと、慌てたように。
「ふん!
さっき、女性達の護送へ、アタイの身内を割り振ったじゃないかね。
ダリルはアタイの乳で育った子だよ?
身内みたいなもんさね。
この子のバカ親が勝手にダリルを五百ウランで売りやがったからねぇ。
まぁ、養育費として500ガンザ吹っ掛けた訴えを里長にしたら、スンナリ通したからさ。
まぁ、里長も良い加減に、腹に据えかねていたみたいだからさ、仕方ないわさ。
旦那の方は鉱山送りで、女房は娼館さね。
まぁ、やりたがりの女房には、罰にはならんかもね」
あー
ダリルさんの両親って、そんなんなってたんだね。
『あまり良い話しでは無いため、伝えておりませんでしたが、子捨ては殺人と同等と看做されます。
常習犯であり、警告無視にて、捨て子を救い育てている者を無視しての子を売り払う。
完全に犯罪者ですね。
真似ている者も居たため、見せしめも兼ねての罰となったみたいです』
所謂、ザマァ系みたいなヤツかな?
まぁ、仕方あるまい。
「ふん。
俺の親は、サーマさんと師匠だけだ。
他には居らん。
そんなことより、行って来る」
あ、照れ臭くなって逃げたな。
『そうですね。
意外と人間臭い一面もあるみたいです』
あーあ。
さりげなくだが、ダリルさんに親扱いされだサーマさんの涙腺が決壊してんだが。
そんかサーマさんを、男性が優しくあやしている。
誰?
『旦那さんですね』
あ、旦那さん来てたんだ。
『サブリーダーです。
裏方全般を調整しており、各フォローをしておりますね。
彼が抜けたら輸送隊が崩壊しますから、なかなかに大変なポジションみたいです』
わー
優秀なんだねぇ。
でも大変そう。
『まぁ、その分をサーマさんがフォローしていますから。
その内助の功は、素晴らしいと言えるでしょう』
そんな夫婦間に拾われてたのに、500ラウンで売られたのか。
そらぁ、産みの親をダリルさんが、親扱いせん訳だは。
で、ダリルさんなんだが、森を疾走中。
樹上ではなく地面を走り、時々採取を。
で、立ち止まったと思ったら、地面を掘り始めた。
なんだぁ?
『ああ、この下にはソイ芋が埋まっていますね。
私は透過して確認できますが、なんで埋まっていることが分かったのでしょう?』
さぁ?
まぁ、見分ける術があるんだろ?
狩人なんだしさ。
古い方の槍を使い、素早く地を掘る。
っか、アッと言う間にソイ芋が収穫されたな。
「ふむ。
ちと熟成が足りんが、人数が多いゆえ仕方あるまい。
もう一本は欲しい。
確かソイ芋は群生する傾向があったハズ。
むっ!
あの蔓なれば、熟成は十分か?」
どうやら蔓にて芋の有無と熟成具合を判断しているみたいだ。
っか、俺には全く区別できんのだが?
『お恥ずかしながら、私にも分かり兼ねます』
そうアドバイザーさんがね。
いや、アドバイザーさんにも区別できんレベルの判断しとんの?
どがぁ、なっとんやねん!




