ロゼッタ嬢は、ダリルさんが洞窟へ入ったことが、気に入らないみたいじゃのぅ。
まぁ、カリンちゃんも、洞窟が危険じゃと分かったみたいじゃてな。
それに、微電流探知が万能じゃあ思うちょったが、万能じゃないちゅうことを知れたようじゃて。
かなり戸惑っておるわい。
「で、ダリル。
アンタさぁ、洞窟が危険て分かってたんだろ?
なんで入ったんさね」
ロゼッタ嬢が、ダリルさんを問い詰めるようにの。
したらな。
「うむ。
普通ならば、立ち入らん。
だがな。
雷にて探索しておったら、洞窟に違和感を感じてな。
他に手掛かりも無く、コレが唯一知れた情報だった訳だ。
そうなれば、洞窟を調べるしかあるまい?」
そう告げると、ロゼッタ嬢が困惑顔でのぅ。
「いや、別に調べなくても、良いんじゃないさね?
分からなくとも、困らないだろうに」
そう告げるとな。
「いや、他の者なれば知らぬが、深層狩人ならば調べるだろうよ」
そのように、ダリルさんが応えを。
「はぁ?
それ、どう言う意味さね?」
理解できず、首を傾げちょるな。
したらの。
「深層の謎を知らねば、深層深くへと潜れぬやもしれん。
コレは、昔から深層狩人の間にて言われていることだ。
一般には森を浅層、中層、深層の三つで区分けしておる。
だが、中層は三部に訳られるのだ。
浅層に比べ、それほどに深いのでな。
で、深層なのだが、先が知れん」
ダリルさんが告げると、ロゼッタ嬢が唖然との。
「ちゅっと待ちねぇい。
そりゃぁ、どう言う意味でぇい?」
ハゲルさんが、固まったロゼッタ嬢の代わりにの。
それへダリルさんがな。
「言った通りだ。
深層は、さらに区分けされる。
ただ、その分け方に問題があってだな。
中部は五区へ区分けされたが、深部は二区画に区分けされている状態だな。
それも区分けした情報が曖昧で正しいのかも、定かでは無い状態なのだよ。
そんな深層には遺跡が多数存在しておるのだ。
これが、深層に何か絡んでおるのでは無いかと、俺達は考えておってな。
この度の洞窟も、そのような遺跡か何かでは、ないかとな。
まぁ、そんな訳で調べてみることにしたのだ。
なにせ、この辺りに中層環境が存在するのだ。
何かが、アソコへあるハズなのでな」
そのように説明するとな。
「なるほどねぇい。
深層てぇのは、奥が深けぇんだねぇい。
しかし、本当に遺跡が絡んでんのけぇ?」
それに肩を竦めての。
「さぁな。
だが、何でも良いから手掛かりが欲しい状態なのは、確かだ。
なにせ深層の敵は強い。
そんな中、地形を探りつつ奥へと進む訳だ。
先が分からぬ状態でな」
なるほどのぅ。
どれほど先があるか知れぬ場所を進むのは、かなかな堪えるであろうて。
遺跡が存在しちょるなれば、奥の状態を知る手掛かりくらいありそうなんじゃが?
まぁ、見付かっておらぬのじゃろうて。
「まぁ、なんでぇい。
アルか分かんねぇが、よぉい。
有り得ん中層環境で違和感感じたんなら、なんか手掛かりちゅう訳けぇ?
アルのかねぇい?」
「それを、調べる訳だ」
「なるほどねぇい」
そう二人が話しちょるとな。
「いやいや。
深層から遠く離れている地だよ。
そんか手掛かりが、あるハズがないわさ」
ロゼッタ嬢が、呆れたように。
「まぁ、普通は、そう思うだろう。
だが、まったく手掛かりの無い状態なのでな。
藁にも縋りたい状態なのだよ。
だが、不用意に洞窟へ潜る訳にもイカン。
ゆえに、雷で地形を確かめ、脆そうな箇所へ石を投げ付けて確認したりな。
意外と強固で、落石などはなさそうだったので、入ることにしたのだが、ガスがな。
ゆえに近くを走っておった野鼠を捕まえてな。
前方へ放ってから、風晶石を用いて宙へ漂わせたのだ。
それを先行させ、ガスの有無を確認しながら進んだ訳だな。
野鼠周辺の空気を、野鼠へ集めながら歩んだゆえ、異変があれば直ぐに分かる状態だったぞ」
ダリルさんが告げるとのぅ。
ロゼッタ嬢が呆れたように。
「アンタさぁ。
なかなか酷いことするさねぇ」っと。
まぁ、生き物を探知機代わりにしちょるでな。
そう言われても仕方ないわのぅ。




