屋敷に着いたで、ちと寛ぐかのぅ。
ハイヤーから降りる。
でな。
「送ってくれて有難のぅ」っと。
「気にすんな。
仕事だ。
だが、アンタが爺さんとはな。
まったく、ヤレヤレだぜ」
そがぁなことを告げた後、ハイヤーが帰って行ったわい。
っか、スタ○プラチナは、何の為に乗っておったのじゃ?
意味が分からんわい。
で、屋敷へ着いたで部屋へと。
着替えを持ってから風呂じゃな。
とは言え、風呂の前にジムとプールじゃわい。
やはり身体を動かさんとのぅ。
しかし、ジムの器具が軽ぅなっちょらんかえ?
プラスチックのオモチャみたいに、簡単にのぅ。
軽過ぎるゆえ、つい重りを足しとったら、インストラクターが飛んで来おったわい。
そがな無茶は危険?なんじゃと?
いや、コレでも軽いんじゃがな。
儂が軽々と扱うと、絶句しちょった、わい。
その後は、プールじゃな。
一汗流すついでと言いたいが、全く汗など掻いちょらん。
まぁ、当然じゃが、シャワーを浴びてからのプールじゃぞ。
軽く泳いだのじゃが、儂ゃぁ、こがぁに速う泳げたかいな?
しかも、前に観た料理人の映像にて、流した微電流から得た記憶がの。
どうも水泳部に入っておったようでな。
そん料理人の記憶にて、泳ぎ方をの。
まぁ、彼は突出した選手ではのうて、色々な泳ぎ方を学びながら泳ぐのが好きじゃったみたいじゃ。
そらぁ、そうじゃろな。
突出した才能があるなれば、料理人じゃのうて水泳の選手で身を立てておったじゃろうし。
で、その泳ぎ方から適切なフォームを、儂の身体が自然に導き出したようでのぅ。
自分の身体能力にもよるんじゃが、凄いスピードでな。
軽くオリンピックで金メダル取れるじゃろうて。
まぁ、人外的なスピードらしゅうてな、まずはドーピングが疑われる、とのこと。
出る気はないが、出場自体が許可されんじゃろうて。
しかし、グループ会社関係者のみ利用可能なジムじゃが、一般人も来ておる。
そがぁなモンが、目を丸ぅして見ちょるわい。
まぁ、気持ちは分かるがのぅ。
プールへスマフォなどは持ち込めんので当然じゃが、ジムでも儂を撮るモンは居らなんだ。
それは当然か。
ココで、そがぁなことをすれば、出禁どころかグループ会社を首になるでな。
で、大浴場にて一浴びした後、マッサージを。
結構、良いモンじゃな。
まぁ、マッサージ師がドロイドちゅうのが、情緒に欠けるがの。
しかも、またキャラに扮して、の。
儂は気付かなんだが、筋肉巨大ババァが少女化するキャラの念?とやらで、造りだしたエステシャンらしい。
んん?
なんか、狩人と狩人ちゅう物語りに出ていた?
あー
もしかして?
まぁ、良かろうて。
しかし、儂ぁ全く気付かなんだわい。
よう気付いたのぅ。
で、マッサージを受けた後で部屋へと。
ジムへは、外から入る別ルートがあるらしいわえ。
通常顧客は、ソチラへの。
儂が使うルートは公開されちょらんからの。
で、そんな外ルートにて、儂を待ち構えちょった奴らが。
最初は逆ナン目的の女性が数人。
で、ガラが悪い輩が来たので、怯えて逃げたらしい。
そんガラが悪いヤツらは、儂に絡もうと。
はぁ?
儂ぁ、絡まれるようなこと、したかいな?
『マスターが、ジムやプールで目立ったのが、気に入らなかったみたいですね。
バカですねぇ。
明日出勤したら、全員が解雇されているでしょう。
さらに。
日本での就職は困難となるでしょう。
下手な所へ行くと、海外へ売られますから。
まぁ、まともな人生は、送れないでしょう』
おぉう。
遣り過ぎでは?
『いや、かなり軽くなるように収めたのですよ』
ほうなのけぇ?
『マザーが、例の世界へ転移させようとしていましたから。
下手したら、過酷な世界で生涯を終える羽目になっていたでしょう』
あー
あの中世ヨーロッパよりも、文明が至っていない世界かえ?
農業以外にはする事がなく、猛獣の襲撃に怯えながら生活する世界じゃったか?
あがぁな所へ送られたら、早死にする未来しか想像できんのじゃがな。
そうならなんで、良かった、のか?




