屋敷へハイヤーにて参ろうかえ、承○郎さんや、よろしくのぅ。
承○郎が運転するハイヤーで屋敷へと。
なんかのぅ、全く止まっておらんような?
『この車が止まらないように、信号機が操作されています。
車がスムーズに流れ、ハイヤーが通るタイミングにて青信号になるように計算されているようですね』
はい?
そがぁなことが出来るのかや?
事故が起こらんかえ?
『数時間前から調整しておりますし、全ての信号機や車の流れは把握しております。
さらに危険運転を行う者は、あらかじめマークし、事前に排除しておりますから。
まぁ、大半が資産消滅者であり、捕まった後に関係者へ連絡し状況を知ったようです。
慌てていたようですね。
普段から危険運転していた者の大半は、既に資産消滅に気付いており、それに奔走しているので運転どころの騒ぎではありません。
まぁ、それでも事故は起こりますが、予兆は有りますので、即座に対処させております。
そのためマスターが帰る道は、非常にクリーンとなっており、常に青信号であることも含め、実にスムーズな移動となっております。
まぁ、運転手の力量は確かですし、それも関係するのでしょう。
さらに、この車が進む先では取り締まりなどは、行われませんので』
なんとのぅ。
権力行使し過ぎじゃないかえ?
あまり好みではないのぅ。
「ほぅ?
アンタ、思ってたのとは違い、結構まともなのか?
だが」
ん?
なんじゃろ?
「そのジジイ言葉だ。
そんな若い身形で、なんでジジイみてぇな話しかたなんだ?
似合わねぇぜ」
いや、そがぁなことを言われてものぅ。
方言が、こがな感じじゃし?
それに、そもそもが、儂は爺じゃぞい。
「はぁ?
アンタ、一体何歳なんだ?
オレからは、二十歳前の十代後半にしか見えねぇんだが?」
「ほうかえ?
一応は、もう直ぐ六十じゃてな。
後数日で定年じゃぞい」
儂が告げるとの。
「おい、揶揄ってんじゃねぇぞ。
その姿で六十てぇのは、無理があるだろ」
したらの。
『マスターは、幻想機適合者であり、かつ適合し過ぎた存在なのです』
「適合し過ぎ?
なんだ、それは?」
『幻想機の映像に入り込み、映像を食す程に適合しております。
別世界の映像料理を食したところ、その料理の効能と次元エネルギーによる相乗効果で、若返ったのです。
さらに肉体も改変され、身長が伸び筋肉も付いております』
「無茶苦茶だな、をい」
うーん。
沙織さんだけ話しに置いて行かれ、キョトンとしちょるわい。
じゃからの。
「儂とアドバイザーさんが話しちょったらの、運転しちょる承○郎が話し掛けて来た訳じゃ。
彼はドロイドじゃけぇ、儂らの話しが聞こえたんじゃろうの」
そう教えるとの。
「はぁ、そうなのですか?
あの〜」
「なんじゃな?」
「ドロイドは、どの様な物語のキャラに扮しているのでしょうか?」
なぬぅ!?
J○J○を知らんのかえ!
『沙織は真面目ですからねぇ。
あまり漫画を読みませんし、読んでも少女ものです。
ですから、知らないのも仕方ないかと』
ほうかえ。
世代的に知らん、ちゅうんじゃのぅて、良かったわい。
『いえ。
それも有るでしょう』
ひょっ!?
マジかぁっ!
オラオラオラや、ムダムダムダァを、知らんのかや?
『尋ねたら、若い子の大半が首を捻るでしょうね。
古過ぎますから』
古過ぎる、ちゅうなぁっ!
泣くぞっ!
『そんなことより、もう直ぐ着きますが?』
もうかえ!?
早過ぎぬかえ!
「ヤケに道が空いてましたね。
こんなに早く着くとは思いませんでした」
沙織さんも、そがぁ風にの。
「道が空いていたのと、信号で止まらなかったからだな。
それより着いたぜ。
降りねぇのか?」
「降りますが、その話し方は、どうにかなりません?」
「無理だな。
こう言うキャラだ。
苦情は、設定したヤツにでも言うんだな」
沙織さんはJ○J○を知らんようじゃからのぅ。
承○郎キャラなんぞ知らんじゃろうて。
まぁ、屋敷へ着いたで、降りるかのぅ。




