フランス料理のフルコース。庶民な儂からしたら高嶺の花じゃか、あれ?
うん、不味ぅは無かった。
いや、美味かった、のじゃろう。
以前の儂じゃったら大絶賛しちょったでな。
じゃが、満足か?ちゅわれたらのぅ。
ふっ。
全て、アノ湯とアノ結晶が、悪いのじゃよ。
『それを造られたのは、マスターですが?』
認めたく無いものじゃな、儂が造ったなんぞ、とはな。
『マスター?』
なんじゃな?
『巫山戯ないでください。
沙織に、今の遣り取りを聞かせても?』
勝手にすれば良いじゃろ。
『では』
ひょっ!
ちょっ、ちょっと待つのじゃっ!
『如何なさいました?』
い、いや、儂が悪かったでな。
沙織さんには、の。
『仕方ありませんね。
貸しですからね』
なんか釈然とせんのじゃが?
『何か申されました?』
いや、なぁーんも、じゃ。
で、再び、時は動き出す、じゃな。
っか、頻繁に思考加速し過ぎじゃないかえ?
脳に負担が出んじゃろうな?
『マスター以外には行いませんよ。
現実では、沙織へ短時間だけ行っておりますが、今日は、もう無理でしょう。
マスターが人造種化しているからこそ、連続使用に耐えられるのです。
普通の人には無理ですから』
なんとのぅ。
便利なんじゃがなぁ。
でな、食い終わったで帰ることに。
代金は紫藤さんが払っておる。
領収書を貰うのに、多少手間取っておったようじゃの。
『会社経費で落ちますから、領収書は重要なのです。
おそらく紫藤は会社の金で、この店で食べれてラッキー、などと思っていそうですね』
ほうかえ?
そがぁな話しをしながら店を出ると、黒塗りのハイヤーがの。
セレブな連中が手配したんじゃろか?
『何を言っているのです?
マスターを迎えに来たんですよ』
ひょぉぉぉっ!?
儂をかえっ!!
『何を驚いておられるのやら。
マスターは、この国の首相である総理どころか、全大国の首相をも凌ぐVIPなのですが?
この世界は、ハッキリ言うと本国からしたら、属国以下の存在です。
本国から貴賓扱いであるマスターが、彼らより劣ることは在り得ません。
もし、劣るような扱いをしたら、本当に、コノ世界は終わりますからね』
いやいや、物騒過ぎんかえ?
儂自身は、一般庶民のつもりなんじゃが?
『重機関砲の砲撃を弾くような、一般庶民は居りませんが?』
い、いや。
立場がじゃぞ。
『本国経済から生活に至るまで、マスターが次元から汲み上げるエネルギーへ依存しておりますが?
つまり、本国の命運を握っているに等しいのです。
この世界を数時間で壊滅可能な文明の、です。
とんだ一般庶民が居たものですね』
あー
なんか、当たりが強くね?
『マスターが、認めないのが悪いのです』
ふっ。
みと『マスター?』
あー
分かったで、車に乗るぞい。
で、当然じゃが、紫藤さんとは、ここ迄じゃな。
「ご一緒できて幸いでした。
ここのフランス料理も頂けましたし。
ラッキーでしたよ」
ほんまに、思っちょったわいっ!
で、車に乗ったのじゃがな。
運転手さんの姿に違和感が、の。
っか、助手席に、誰か乗っておるし。
車内じゃと言うのに白い帽子を被っておる。
なんか変な帽子じゃな。
へんなコートも羽織っておるぞい。
助手席のヤツは、それよりも変じゃ。
インディアン?
なんか、青く、いや紫?
変な姿なのじゃが、なんか見たことが。
「あのー
もしかして、ドロイドの方ですか?」
沙織さんがの。
「ああ。
多羅様が好きそうなキャラで、お送りしろとな。
やれやれ、だぜ」
はい?
あーっ!
空条 承○郎とスタ○プラチナじゃぬぅえかぁっ!
何しとんのじゃっ!
「ふん。
特殊ガラスで、外からは中が分からなくなっている。
だから気付かれねぇぜ。
安心して乗りな」
あー、その、なんじゃ。
本国のヤツら、ほんにブッ込んで来るのぅ。
まさかJ○J○の奇妙○冒険キャラとは。
一瞬、分からんかったぞい。
「あー
ついでに、だがな。
この車なんだが」
ん?
なんじゃろか?
「スピ○ドワゴン財団が使っていた車を、再現しているらしいぜ。
意味が分からん。
ヤレヤレだ」
うん。
承○郎ではないが、儂にも理解できんわい!
何故、そのチョイスなんじゃっ!




